岬めぐり
国内旅行の際おとずれた岬の訪問記です
ノシャップ岬
宗谷岬
納沙布岬
襟裳岬
尻屋崎
喜屋武岬
岬の思い出

少年時代、近所の友達数人と近くの小さな岬へ遊びにいった。
その岬へは山道を歩いて峠を越え2時間くらいかかった。
岬の海は少しもぐるとサザエが採れた。
数を競いながらサザエ採りに熱中した。
サザエ採りにあきると誰かが灯台に登りだした。
灯台にはタラップがついており何とか登ることができた。
皆、灯台によじ登りあたりの景色をながめていたが
誰かの帽子がなにかににひっかかり灯台は低いゴオッーという
回転音とともに点灯したのである。
それは暗くなると灯台を点灯させる
照度検出器のようなものであったと思う。
かわるがわる帽子をかぶせて灯台を動作させ、まるで
その岬を占領したような気分で1日を過ごした。

帰りの道は行きの倍ほどに感じるほど遠かった。
はしゃいでいた声はやがて無口になり
ひたすら歩きあたりが暗くなりはじめるころ家に
たどりついた思い出がある。