アンプ修理記
マランツ PM16 LUX A3600
LUX SQ38FD
20年以上前の真空管アンプである。
10年以上使用されてなく、電源は入ったがOPT(出力トランス)
が断線していた。
OPTの入手について心配であったが、さすがに名器である。
いろいろな入手方法があった。

・ヤフーオークションで出ることがある。
・メーカで巻きなおし
・特性同等品が発売されている。
結局オークションで入手した。

さて、無事音は出るようになったが、出力管の温度がかなり
ばらつきがある。チリチリのものもあれば手でつかめられる
ものもある。次はバイアス調整である。
調整後の出力電流50mAを流すバイアスは次のとおりであった。
A管  44.2V
B管  44.2V
C管  43.0V
D管  44.7V
球のばらつきもまあまあでしょう。



SQ38FD
LUX 38シリーズの4代目 
出力30W×2
出力管は3極管50CA10を使用
配線は基板でなく手配線である。
発売時定価 98000円
出力電流50mAは規格いっぱいであり、この球は昨今入手困難でもあり少し低めに調整した。
この状態で数日間は久しぶりに管球の音を楽しんだ。しかし不具合は発生したのである。
音で変化は感じなかったが、ふと見ると1本の出力管が真っ赤になっていたのである。
すぐ電源を切り、しばらくし電源を入れてみたが再発はしなかった。
これは真空管自身の暴走もあるが、カップリングコンデンサーの絶縁不良と考えコンデンサー
4本分を交換した。

その後、半年たったが不具合は発生していない。
その他、電源の電解コンデンサー交換やスピーカ切替接点の手入れも必要であろう。
メインアンプ部の配線図