修理記   LUX A3600
片チャンネル音が出ないという不具合で修理依頼があった。
30年以上前のメインアンプである。
出力管は3極管8045Gを使用
キットで発売されていた。
出力トランスは真空管ファンで評価の
高いOY15であるが、高年経過の為
最近断線事故が多い。


ラックスでは今でも配線図配布の
サービスに応じてくれる。
手数料は600円
点検中、電源を入れても出力管の1本にヒータ
がつかないことがあることが判明した。
単体で確認するとヒータ断線はない。
良く見ると真空管のピンの腐食が激しい
ことを発見した。
紙ヤスリで手入れ後、動作良好となる。
ピンのハンダが腐食して絶縁不良と
なったものと思われる。

他の3本とも全ピン手入れ後、バイアス調整し
修理完了となる。
シャーシ裏面

出力管以外は基板配線である
出力管周りの状態

管の間にはバイアス調整用のVRがある
いまでも人気がありオークションの出品も多い
のであるが、完動品は少ないようである
電解コンデンサーなどは寿命はすでに
過ぎている