高須城日記W(春後編)
(平成十九年度・棚田オーナー/福井市 藤田幸治)
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【五月の一/農政企画課から本郷小学校へ!】5月1日(火)
昨日の夜9時過ぎだった、のんびり自室でパソコンを使っていると、私の携帯電話が鳴っていた。だがそれは《メール》音だった。「誰かな?彼女からかな!」(お〜い!君は妻帯者だろ!)と携帯を開く・・・・藤川先生からだった。
その内容だが、先日私から無理にお願いした例の高須町の棚田オーナーへの参加に関してのものだった。「棚田オーナーの件、宜しくお願いします!」との改めてのご返答は・・・私には大変嬉しいメールの内容だったのだ。
この藤川先生ご家族の棚田オーナーへの参加だが、高須町大好き仲間が加わった事でこれからの幾つかあるオーナー行事の楽しみが増えた私だが、その私以上に・・・植木御大は勿論、高須町の皆さん、そして光くんや岬ちゃんが喜ぶだろうな!・・・なんて藤川先生からのメールを何度も繰り返し見ながら考えていた私だった(本当に、藤川先生有難う!)のだが、ここで・・・何か肝心な事を忘れている事に後から気付いた私だった。
それは、すでに私達棚田オーナーには市・農政企画課からの申し込み書や要項書は届いている。しかし、藤川先生の棚田オーナー参加は・・・現時点で私と田中先生しか知らない事(そりゃそうだ!)、だから窓口となっている市・農政企画課に申し込みをしないといけないのだ(締め切りまで数日!)。
そこで本日の朝9時、「参加者、一家族新規です!」と、市・農政企画課に電話をかけることにした私だったのだが、いささか緊張の・・・面持ちとなっていたのだ(何で?)。その緊張の理由なのだが、農政企画課・高須町担当者が昨年の藤田さんから西野さんと言う女性に代わったと聞いていたからなのだ。人見知りの激しい私だから・・・初めて会話を交わす電話でも緊張していた(誰が、人見知りするって!)。
受話器を取り・・・電話番号を押した。「♪ツルル・・・」と呼び出し音が鳴っていた(そりゃ・・・そうだ!)。「はい!福井市役所農政企画課○○です」と、男性の声。「恐れ入ります。高須町ホームページ担当の藤田ですが、担当の西野さんをお願いします!」と、私(やっぱり声が上擦っていた!)。
数秒後・・・「はい!西野です」と、初めて聞くその声は若い女性の声だった(またまた・・・緊張の私!)。
「初めまして・・・私は高須町のホームページを担当している藤田と言いますが・・・・」と、話すと「はい、存じ上げております!お世話になります」と、丁寧に西野さんが答えてくれた(俺って・・・少し有名???違う違う、昨年担当の藤田さんから聞いていたのだろう・・・たぶん「変な人がいるって!」ね!)。
私は藤川先生の棚田オーナーへの参加の件を西野さんに伝えると「そうですか、有難うございます!」と、またまた丁寧にお礼を言われてしまったのだ(好感触!・・・だから何が?)。
そして、「そこで、棚田オーナーの皆さんに郵送したあの要項書と振り込み書など一連の物を藤川先生にお渡ししたいので、用意して欲しいのですが」と、私が話すと「はい、直ぐに揃えます!藤川先生のご住所を教えて頂ければこちらからすぐに郵送させて頂きます」と、西野さんが答えてくれたのだ。・・・ここで・・・しばらく・・・考えた・・・私。
今日は大型連休前、郵送すると何時(いつ)郵便物は藤川先生の元に届くのだろうと考えていた私だった(本当に?)。
そこで「今からそちらへ取りに伺います。直接、藤川先生にお渡ししたいので!」と、私が言うと「はい、それではご用意してお待ちしております!」と、西野さん。「では、30分後に・・・」と電話を切った私だった。だが、本音を言うと西野さんの顔を見たかったのかもね!(やっぱり!そんな事だろうと思っていたよ!)
「ちょっと・・・市役所に行ってくるから。大事な用事でお昼過ぎまでかかるから!」と、父に話して店を出た私。車を市役所の駐車場に止め・・・市役所旧館横を小走りで通り(何で・・・小走りなの!)本館正面玄関から市役所に入った。私の店と福井市役所とは徒歩3分の距離、昔から大勢の職員の方がお客様となって頂き、私も館内の色々な課へと行っていた。しかし、最近ではやはり農政企画課を訪ねる事が多くなっていた私だった。
エレベーターに乗り・・・ボタンを押そうとした時だった。「乗ります!」と、一人の男性が飛び込んできたのだ。次の瞬間・・・見つめあう私とこの男性。そして、「おう!」(私)「あっ!藤田さん、どうも。今日は何の用事で・・・?」(男性)と、挨拶を交わしていた。
この男性だが・・・後輩なのだが、今は福井市議会議員となっていた(名前は書きません!)。「藤田さん、まだ明道の会長ですか?」「まさか、いつまでもやっているわけないよ!」エレベーターの中、短い時間の会話だった。「頑張れよ!」「有難うございます!」エレべーターの扉が閉まる時、そんな言葉で別れたのだ。「そうか・・・あいつも先生(議員)なんだよな!」何て考えながら・・・農政企画課のカウンターの前に立った私。「すいません!・・・西野さんは?」と、呼びかけた私だが、この市役所の館内は・・・少し暗く感じた私(節電ですかね?!)。
すると椅子から立ち上がった・・・二人の女性職員。一人は、大きなマスクをした昨年までの担当者・藤田さんだった。そして、もう一人の女性職員が笑顔で私の前に近づいてきた。「ご苦労様です!西野です」
私は名刺を渡し「先程電話をかけた藤田と言います」と、自己紹介。私は西野さんから藤川先生にお渡しする要項書等の入った封筒を受け取った。私は手書きで書いた、藤川先生のフルネーム・ご自宅の住所、そして勤務先を西野さんに渡しのだ。すると、そのメモを見た西野さんが驚いたように「あの・・・本郷小学校って私の同級生が勤務しているんです!」と、話し始めた。「そうですか、誰ですか?」「石黒さんって言うんですが」「えっ!」「ご存知ですか?」「ご存知も何も・・・」こんな会話で初対面の二人の仲は・・・ぐんと・・・・近○○(言いたい事は分かるけど、それは・・・無い無い!)。
またしても・・・世間は広いようで狭いものだと感じていた私だった。この後、私と西野さん、それに大きなマスクの藤田さんと三人の立ち話がしばらく続いたのだ。「あの、高須町のホームページには感謝しています。綺麗な高須町の風景など載せて頂き、更新されるのが私とても楽しみなんです!」と、嬉しいコメントの西野さん(直ぐに、田中先生にメールしなければ!)。
約10分の農政企画課への訪問だった。「じゃ、13日(田植えの日)に高須町で・・・」「はい!」と、再会を固く約束して別れた二人だった(だから、その意味深な文章は止めなさい!)。
エレベーターの中、「西野さんと石黒さんは同級生と言っていたけど・・・二人の年齢は幾つなんだろう?」と、一人悩んでいた私だった(石黒さんに聞こう!)。
車の助手席には西野さんから頂いた封筒があった。私はこのまま藤川先生と石黒さんが勤務する本郷小学校に行くことにした(仕事さぼるな!)。
小雨が降る・・・福井市内は少し渋滞が目立つ各道路となっていた(どうして雨の時には渋滞になるのですかね?!)。
大名町交差点から照手方面に車を走らせた。自宅横の三秀プール(市営プール)前を通過、そのまま直進し足羽川堤防を走った。花月橋・新明里橋を横目に見ながら・・・そのまま福井工業大学近くの水越橋を渡った。東安居(ひがしあご)小学校を右に見ながら不規則なY字交差点を右に走りそのままアピタ横の道を直進する。日光橋を渡り、5分ほど走れば、いつもの本郷・一王寺線が左手に見えてくる。お気に入りの私の高速道路???だ(信号が無いからね。でもスピード違反はダメですよ!)。
一王寺・本郷線を走り、一王寺を右折してそのまま3分走れば・・・・左前方の小高い丘の上にモダンな校舎の本郷小学校が見えてくる(今時、モダンって!)