高須城日記V(初冬編)
(平成十八年度・棚田オーナー/福井市 藤田幸治)
【十二月の一/今年も・・・あとひと月!】12月1日(金)
十二月(師走)になってしまった。とうとう今年も残り一月となったのだが「なんだか一年って・・・早いね!」と、大人のような口を聞く次男(小6)もこの一年で少し成長したような・・・そうでもないような気がする私。
またこの時期になると、新聞も連日一面で福井県内各所の冬仕度を掲載しているのだが、先月末だったか恒例となっている大本山永平寺での雲水による大根八千本のたくわん漬けの写真は毎年のことながら・・・やはり「凄い!豪快!」と口を開けてしまうものだ。この大根八千本の数にも驚くのだが塩を多めにして漬けたたくわんを食べるのが・・・来年の夏!と言うのにも驚くのだ。
どこの家庭でもこの時期同じように干し大根や白菜を漬物にするのだが・・・正月過ぎの・・・おせち料理やお餅(お雑煮)に飽きると、ついつい重ねた数個の漬物石を退かせてその漬物で軽くお茶漬けとなるものだ(我慢出来ないものです!)。
また、これまた冬の福井駅前の楽しみの一つとなっているイルミネーションだが・・・駅前を通るとその準備もすでに出来ていて、あと数日でライトアップされるらしい。また、福井ワシントンホテル前の通りでもガス燈が数基点灯されるらしい。市ガス局(昔の商工会議所)前だからガス燈なのか?とどうでもいい事をつい考えてしまう私だが、何故かこのようにライトアツプされると、その光に人は集まるものだ(ホタル烏賊か?)。
さて、このところ寝不足の日々となっている私だが、その原因は・・・ドーハ(カタール)で開催されているアジア大会だ(またか!)。スポーツ大好きの私だから当然と言えば当然なのだが、「スポーツはLIVEで見たい!」が基本だから・・・どうしようもないのだ(妻曰く「ご苦労さんね!遅くまで!」)。しかしながら、オリンピックやワールドカップ(サッカー)と比べて、今一このアジア大会に関心がなかった私だったのだが、「開会式だけでも見るか!」が運のツキ・・・と、なってしまったのだ。
過去のアジア大会はそれほど記憶がない私は深夜のテレビ中継でこのカタールからの開会式を見たのだが、そのスケールの大きいこと大きいこと!まるでオリンピックでも開催されるのかと間違うようなお金の掛かった、また、内容のある開会式に度肝を抜かれたのだった。カタールは秋田県ほどの大きさでその人口も福井県と同じぐらいだと言う。しかし、天然ガスの貴重な産出国であるカタールは・・・やはりお金がある(いやらしい話かな?!)。
失礼な話だが「たかがアジア大会でこれほどまでにしなくても!」と、思った私だったのだが・・・どうやらこのアジア大会の成功を世界に向けて発信し、2016年?あたりのオリンピック開催候補国として名乗りを挙げるらしいのだ(納得です!)。
開会式でのアトラクションも「凄い!」の一言でカタールの歴史や文化を分かりやすく説明しながらアジアの他国との調和を見せるものだった(日本は和服の女性が日舞を!)。また、開会式の花を飾る聖火の点灯だが、カタールの有名な選手を知らない私は「誰だろう?」と、一応の期待をしていたのだが・・・・最後の聖火ランナー?は何と・・・・
馬に乗ったカタールの王子様だったのだ。「おいおい!」と、金持ちのお国らしい「最後は王子かよ!」と、ため息をついた私だが、この王子様は実は馬術競技の選手らしいのだ。さらに驚いたのは、この後の点火だが、競技場内トラックで聖火を受け取った王子様、騎乗したまま聖火台のある長い階段を登り?いや、駆け始めたのだ。如何に馬術競技専門の馬であろうとこの長い急な階段はと・・・少し心配になったのは私だけではないはず。途中・・・馬の足が止まりかけたのだがどうにか聖火台まで辿り着いた時には、開会式競技場に詰め掛けた観客から大きな拍手を受けることになったのだ(意外な感動でしたよ!)。
さすが将来のオリンピック誘致を見込んだ今回のカタールの開会式には、その素晴らしい演出などに過去のアジア大会にない感動と興奮を覚えた私だった。さらに各競技会場も国際大会競技場として最高のランクに入る競技場だとアナウンサーが話しており、こちらもこれからのテレビ中継が楽しみな見所の一つになった。
近年のアジア大会では、中国のメダル獲得数が群を抜いていて、08年に北京オリンピックを控えている中国は今回もその勢いはとどまることは無いだろう。中国・韓国・日本と三位が定位置となりつつある日本のメダル数だが、今回は少数精鋭で選手団を送り込んだらしい。
しかし、昔は日本選手がメダルを取るための競技と言われた種目が・・・最近では実情が違う事になりつつある。おそらく、お家芸の柔道などもおそらく大波乱となるだろう(それでも頑張れ!日本!)。水泳・バレーボール・陸上・ソフトボールなど期待種目は多いのだが・・・競技種目の中に・・・「チェス?」が入っていたのは・・・これまたアジアならではの意外なものだ。
そして、このアジア大会で私のお勧め種目は・・・・・やはり女子バスケットボールになるだろう。何故なら、この女子チーム監督は・・・10月末に敦賀で高須産コシヒカリ「げんき米」を進呈した内海氏だからだ。アテネオリンピックでも全日本の監督として指揮した内海氏だが、その後の去就が注目されていた。しかし、「やはり・・・内海氏しかいない!」と、再び全日本を率いることになった。今回のアジア大会では是非メダルを獲得して欲しいのだが、予選・決勝と組み合わせの運不運もあることなので一概には言えないが、「中国に勝って・・・金を!」が、バスケファンの悲願の声だろう。
中国の高さに対抗する技とスピードの日本、富士通の福井県立・足羽高校出身の畑選手の活躍も大いに期待したいが、内海氏の監督としての手腕にも期待しなければならないだろう(ドーハに「げんき米」を送ろうかな?!)。
12月10日(日)には、高須町で棚田オーナー最後の収穫感謝祭が行われるのだが、今年度最後の締めとなる行事だからオーナーの皆さんも今から楽しみにされているでしょうね。高須城小学校体育館で行われるお正月の「しめ飾り」作り、また、集落センターに移動してのしし鍋などの高須産の美味しい