高須城日記V(秋後編)
(平成十八年度・棚田オーナー/福井市 藤田幸治)
【十一月の一/げんき米が知事室に参上!】11月1日(水)
心なしか11月の声を聞くと、朝晩急に寒くなったような気がする私(実際に寒い!)。テレビの天気予報を見ても、やはり昼夜の寒暖の差はあり「冬近し!」の心構えが必要となる。6月以降、家の中では、Tシャツ短パン姿で寛いできた私だったのだが、さすがに昨晩には少しの身震いで「なあ〜、ジャージ系(薄)のパジャマを出しておいて!」と、妻に頼んでいた(おい、おい!)。
この時期の寒暖の差は意外にも体調を崩し、風邪などで苦しむ人も多いはず。朝夕には9度とかの一桁の温度から昼には21度と汗ばむ気温となる。これが・・・適応できないのだ(君は何年、生きているんだ!)。私も、あの敦賀での内海知秀監督との25年ぶりの再会の数日前から少しの微熱で体調不良となっていたのだが、ここに来てまたその熱もぶり返しているようだ。珍しく、食欲が無く・・・好きな晩酌も、人生初だろう・・・5日禁酒となっている(丁度・・いい!今までが暴飲暴食だったのだから!)。
連日テレビでは北朝鮮関係か学校内のいじめ&未履修問題が話題の中心となっているのだが、何か明るい話題がないものかと、新聞の隅々を捜すのだが・・・・無い!
プロ野球も・・・いつの間にか・・・終わっているし、優勝したのは、昨年のロッテに続きパリーグの北海道日本ハムだし、野球の勢力図も少し変化の兆しが見えてきたのかも知れませんね!(人気のセ・・・実力のパ!)でも、やっぱり今年は新庄選手の一年でしたね。やはり、セリーグにもスター選手を誕生させないと益々人気が無くなりそうです。
さて、こんな時には(どんな時?!)やはりFBCげんき米プロジェクト高須城ものがたりが最高に癒しの・・・お楽しみの数分間を与えてくれる。本日の放送分で今年は16回目の放送となった川島アナの高須城ものがたり。過去の放送を振り返ると。
1. 4/12 〜「種もお目ざめです」の巻〜
2. 4/19 〜いぬ年は豊作?!の巻〜
3. 4/26 〜畑さんとはたけで農作業の巻〜
4. 5/10 〜チエコさんはコシヒカリの先輩?!の巻〜
5. 5/17 〜素早く・楽しく・きれいに田植え!の巻〜
6. 5/31 〜長寿の秘訣は「運動会」?!の巻〜
7. 6/14 〜野菜も『相性』が大切?!の巻〜
8. 7/12 〜たった4人の音楽会の巻〜
9. 7/19 〜草取りに秘密兵器?!の巻〜
10. 8/2 〜農作業には厳しさも必要?!の巻〜
11. 8/16 〜高須町は動物園?!の巻〜
12. 8/23 〜カレー作れば奥さんいらない?!の巻〜
13. 9/20 〜コシヒカリは奇跡の米?!の巻〜
14. 9/27 〜女神様は川島アナがお好き?!の巻〜
15.10/18 〜目が覚めるような輝きのげんき米!の巻〜
となるのだが・・・今年の川島アナはお米作りの他にも野菜作りに挑戦し・・・そして高須城小学校の子供たちの音楽会(福井市連音)までと、色々なかたちで高須町を紹介してくれた(感謝です!)。
「一年目と違う高須町を紹介したい!」と、意気込んでいたそんな川島アナの高須城ものがたりも後何回放送があるのだろう?(昨年は12/27最終放送・全16話)と少し寂しい気もするのだが、川島アナに負けじとこちらも頑張って高須城日記を書かなければならない(張り合ってどうする?!)。
本日の放送だが、先日智恵子さんが話してくれたおにぎりを西川知事への話だ。第16話目《〜高須町は地産地消のふるさとやわねぇの巻〜》の始まりだ。
この日朝早く、高須町集落センターを訪れた川島アナだが、地元高須町の奥様総出でせっせ・・・せっせとげんき米を使ったおにぎりを大量に作っていた。
「みんなでピクニック?」と思わせるような美味しそうな・・・そのおにぎりだが、実は、ある人物に高須産コシヒカリ(福井県特別栽培米)のこのおにぎりを食べてもらうためだった。その人物とは、福井県知事・西川一誠氏だったのだ。
おにぎりも出来上がり高須町を後にした三人。いつものコスチュームの川島アナと、少しお洒落な服装?のお馴染み畑智恵子さんと木村さよ子さんが、おにぎりを手に訪ねて来たのは福井県庁舎。
まずは庁舎前の広場で川島アナが意気込みを高めるかの如く二人に「さあ・・・ここが県庁です!今から西川知事にこのげんき米のおにぎりを食べてもらいます!」と、話しだした。すると、少し・・・いや・・・かなり緊張気味の智恵子さんとさよ子さん「今日は・・・オシャレして来ました!」と、普段と違うハイ・トーン!
とりあえず県庁の中に入り知事室を目指す三人はエレベーターに乗った。まずは7階・秘書室で取り次ぎをしてもらおうと思ったのだが、その前に問題発生!川島アナの服装だった。いつもの農作業のコスチュームの川島アナに「その服でいいんかの?」と、智恵子さんが言い出した(今さら、遅い!)。すると、「あれっ・・・まずいかな?着替えた方がいいのかな?でも、今日はこれしか持ってきてないよ!」と、川島アナ(う〜ん、またまた!最初からそのコスチュームでと考えていたな!お気に入りだのもね!)。
西川知事との面会時間までと通された控え室のソファーに座った三人だったのだが・・・・智恵子さんとさよ子さんは顔面蒼白状態?で落ち着かない様子。そして場慣れしているはずの川島アナまでもが「普段の仕事より緊張する!」と、言い出したのだ(これでは、尚更・・・緊張する二人!)。
すると「あのぉ〜胸がどきどきしている!」と、智恵子さんが言い出したのだが、それはさよ子さんも同じ事。そこで気を解そうと川島アナ「お化粧とか・・・髪のセットとかいいですか?」と、二人に言った。答えは・・・「もう・・これ以上したって・・・(変わらない!)」と、智恵子さん(そんな事は無い・・・今日のお二人は綺麗ですよ!)。
西川知事との面会の時間が刻一刻と近づいてきた。「間もなくですね!」と、言われると「なおドキドキする!」と極限状態の智恵子さんとさよ子さん。
いよいよ知事応接室に案内された三人は、まだ誰もいないその応接室だが、その入り口で深呼吸やら一礼しての入室となった。そして西川知事の入室を待っていた。おそらくこの時の心境は「早く帰りたい!」と思っていただろう・・・川島アナを除いてはネ!だって・・・福井県のトップの西川知事だからね!知事応接室の中を見回す三人、まだ空席の上座のソファーを見て「知事さんはここですか?」と、確認しあう。「近いですね!」とその距離の近さに驚く智恵子さんとさよ子さん。西川知事が座るソファーの横には川島アナ、そして智恵子さん、さよ子さんの順番で座っていた。すると川島アナ「智恵子さん・・・席を変わりましょうか?」と、言い出した。智恵子さん、これには「やめて!」と手を振るしかない。
そして・・・ついに・・・その時がきた。部屋のドアをノックする音。ドアが開くと・・・西川一誠福井県知事が入ってこられたのだ。まずは川島アナ「福井放送の川島です。こんな格好(かっこう)ですみません!」