高須城日記V(夏後編)


(平成十八年度・棚田オーナー/福井市 藤田幸治)





【八月の一/川島アナの野菜作りは・・・】8月2日(水)

 8月に入り、うだるような暑さが連日続いている。「これが夏だ!」と、夏大好きの私には額から流れる汗もまた気持ちがいいものとなっている。自宅近くの三秀プール(市営プール)でも、朝から夕方まで子供たちの水遊び?の声が賑やかに聞こえてくる(子供の声は良く響く・・・!)
 夏休みに入り2週間、次男(小6)の顔も・・・腕も・・・足も、すでに日焼けによって黒くなりつつある。健康的?と言うのも可笑しい話だが、この夏の時期「子供は真黒じゃなくちゃぁ!」と、近所のおばちゃんが次男の顔を見て笑いながら話していた(このおばちゃん、私の子供の頃にも同じ事を言ったような気がするのだが?!)
 子供の頃・・・夏休みに入ると、外で遊ぶしかなかった時代。海水浴プールにと毎日のように繰り返し、新学期が始まると、クラスで誰が一番黒くなったかと、その自慢をしていたものだ。今の子供たちは遊ぶ物がたくさん有り過ぎて、外での遊びもそこそこに、エアコンの効いた部屋にこもりテレビゲームパソコンで最近流行りのオン・ラインゲームをしている。
「外で遊びなさい!」と、次男に言うと
「暑いもん!」と、答えが返ってくる。
「お父さんの時代はエアコンなんてなかったもんだ!だから・・・」と、言い終わらないうちに
「大変な時代だったんだね?!」と、全くお構いなしの答え。
40年の年月が子供環境をこんなにも変えてしまったのかと、嘆かわしく思う私だった。
 そんな呑気な次男も水曜日の夕方には塾(英語)となる。
「今日は、自転車で塾に行きなさい!」と、私が言うと
「うん、そのつもりだったんだ。最近、どうも運動不足だから・・・」と、次男。
「・・・・・」(お前なぁ〜!)
 塾と自宅までのたかが往復20分のサイクリング、それでも車での送迎をするより幾分ましと、心で許してしまう不甲斐無い、情けない父親だった。
 さて、水曜日夕方の楽しみと言えばFBC「げんき米プロジェクト・高須城ものがたりだ。この高須城ものがたりも今日の放送で早くも10回目の放送となった。孤軍奮闘で頑張っている二年目の川島秀成アナウンサーだが、先月半ばは「イケてる福井」の取材で今、話題の温泉の一つ熊本県黒川温泉に行き、また、後半には高校野球実況中継にと多忙の毎日。その合間に高須町へと向かい、田んぼで汗を流がしているのだ。一年目だった昨年も「何回、高須町に行ったか・・・覚えていません!」と、話していたが今年も昨年以上に高須町FBCを往復している事は言うまでもないだろう(頑張れ!)
 さて、そんな川島アナの今回の放送だが、前回の田んぼから野菜畑に場所を移動しての作業となった。その「高須城ものがたり」の今日のタイトルだが、《農作業は厳しさも必要?!の巻》となった。
 畑で何やらを使い、棚を拵えている川島アナ、すっかりお馴染みとなった地元高須町インストラクター・智恵子さんとの作業で楽しそう。だが、その棚作りをしていた川島アナ、とを結ぶ紐(ひも)を結んでいたのだが、「もっと、締めんとアカン!」「ただ巻いてるだけでは、アカン!」と、その智恵子さんたちから、怒られてしまったのだ。
 そして、その作業場に通りかかったおばちゃんからも「川島さん、いい棚を作ったんやけど・・・風で倒れたんやわ、ワハハハハッって、笑われるざ!」と、風などで倒れないようにしっかりと棚を作りなさいとご指導を受けた。在所(高須町)の皆さんに笑われないようにと、再び棚の紐を締めなおす川島アナだったが、それ以前に棚の基盤である杭(くい)をしっかり打っておかないといけないと、またまた、有り難いご注意を受けてしまったのだ。
 この川島アナの作業だが、「野菜棚作り」と言い、野菜の茎やツルが伸びやすいように棒を立てる事を言うのだ。この時期になると高須町の畑のあちらこちらに見られる棚を見て、川島アナも「じゃあ・・・僕の畑にも・・・」と、見よう見まねで棚作りに挑戦したのだ。ところが、地元の方からの相次ぐダメ出しに・・・この日、苦笑いの川島アナだった。
 土に木杭を打つ川島アナ、その方法は少し大きな石だった。「ゴン・・ゴン・・ゴン」と、石と木の音。だが「そんなんじゃ・・・入いらんて!」と、ダメ出し。また、紐を結べば「川島さん・・・そんなんじゃ風が吹くとズッてってしまう!」と、またまた厳しい一言。「それよりも、何よりも紐が全部短い紐ばかりやからアカン!」と、準備の悪さを指摘するおばちゃんインストラクター(二年目は厳しいね!)
 しかし、大切な畑の野菜を雨や風から守るには頑丈な棚が必要な事が解かっている川島アナ、力を込めて紐を締めていく。 そんな真剣な川島アナの姿に、ダメ出し連発の高須町の皆さんも手伝ってくれる(本当は・・・優しい人ばかりです!)
 しばらくすると、川島アナの畑もようやく棚の完成が見えてきた。紐を結びながら「この棚はいつまでここに?」と地元の方に質問する川島アナ。「秋までや・・・」と、答えが返ってきた。
 そしてこの日の畑の中には、この時期大事な作業があったのだ。それは、「横芽(よこめ)」を取ることだった。この横芽とは、茎の間から出た不必要な芽の事で、摘み取る事によって栄養がしっかりと実に行き、トマトが大きくなるのだ。
 その作業中、「いや〜・・・ここ(高須町)は静かでいいね!」と、のどかな山里のひと時を感じている川島アナ。しかし・・・「こんな(環境)いいところでトマトがならんとトマトが悪いやわ・・・こんな、景色のいい所でのぉ〜」と、おばちゃんたち
 そんな時、横芽をとっていた湯口道子さんが、2つの可愛い青い実があるトマトを見て、「これは、双子やわ・・・これは写真(テレビ)に撮っておかんと!」そして、「網をかけんとあかん・・・」と、川島アナにアドバイス。
 ところが川島アナ「まだ、大丈夫でしょう・・・青いトマトは食べないでしょう・・・カラスも」と、呑気なことを言い出した。すると、智恵子さん「赤い実も青い実も一緒やわ、トマトもキュウリも全部食べてしまう」と、ベテラン農家ならではの声。「あらぁ〜」と、うかうかしていられなくなった川島アナ。大切に育てている畑の野菜がカラスなどの被害に遭うことに「歯がゆいのぉ〜!」と、過去幾度となく経験している事を思い出していたおばちゃんたちだった。
 そんな話をしながら、川島アナの畑でも地元のみなさんのお手伝いにより、立派な野菜棚が完成した(お疲れ様でした・・・川島アナ)。この後、近くの畑でジャガイモを少し掘ってみた川島アナ、土の中から新鮮なジャガイモが何個か顔を覗かせた。そのジャガイモを手にした川島アナの顔は、いつの間にか、アナウンサーから兼業農家の顔へと変わっていったのだった。
「夏野菜でカレーを作ろう!」・・・と、始めた高須町での野菜作り、その野菜も今は順調に育っている。トマトもまだまだ青いのだが小さい実が生っている。の差がある高須の大地で、きっと美味しい野菜ができますよ。川島さん!


△男の酒のつまみ・・・151
 ひね鶏の塩胡椒炒め!
 スーパーの精肉コーナーで最近、私のお気に入りなのが鶏肉のひね。値段も手ごろでついついそのパックを買い物カゴにと入れてしまう。そのひねだが簡単に塩胡椒をし、フライパンで強火・・・弱火で、じっくりと焼く。
 少し固めのひねだがその食感がたまらなく美味しいのだ。


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【八月の二/命の尊さの・・・お勉強!】8月5日(土)

 八月に入り猛暑となっている毎日だが、暑くなれば暑くなったで被害をもたらした梅雨を忘れ、少しのとなる雨が欲しくなるものだ。こんな天気となると人はその涼を求めて、に出かけて行く。日本海、福井市の鷹巣の海では週末となる土日でなくても、大勢の家族連れや若者が気持ちよさそうに海に入り夏を満喫している。また、登山となると近場となる白山にこの時期に森林浴を求め、軽装登山となるそうだ。
 しかし、ここで心配なのが事故なのだ。毎日のようにニュースなどで報じられる、海や川での事故。その報道に「またか!」と、ただ呆れるばかり。呆れるとは・・・言葉は悪いのだが、夏になると誰もが訪れる海や川、しかし、必ず危険は伴うもの。日常の仕事からの開放感が大きくなり遊び心が出きる。そして、ついついその奥に潜む危険な部分を人は忘れてしまうことになる。楽しいはずのレジャーだが、自分の体調を認識して、まずは身体よりも頭を動かすことが危険から身を守る方法ではないだろうか。
 先月末、埼玉県ふじみ野市の市民プールで家族と訪れていた小学2年生の女児が、流水プール吸水口に巻き込まれ死亡する事故があった。事故の原因となったのは吸水口を覆う蓋が外れ、たまたま、友達の近くに行こうとその吸水口の傍にいった時に起こったものだった。まさしく信じられない事故なのだ。固くボルトで締められているはずの蓋が、弱い針金だけでの仮止め。その処置はここ数年間に及ぶものだったと言うのだ。
 親の目の前で起きた事故、だがこの事故は市の管理体制の問題から起きた事故だった。可愛い盛りの女の子、短い命を無くしてまで伝えようとしたものは今、日本全体のプールでの安全管理体制を危ぶむものとして論議される事になっている。事故が起きてからの安全管理・・・最近ではこんな事が多すぎる。誰かが犠牲にならなければわからない安全管理。
 福井市でも学校などのプールの点検がその翌日から当たり前のように実施された。それを見ていたある親の話だが「じゃ、夏のプール開放前には点検をしていなかったの?」と、心配顔で話していた(再点検らしいです!)。至る所にある大小のプール、その安全面は本当に大丈夫なのか?監視員は本当にその資格を持っているのだろうか?・・・・犠牲となってしまった女児が、改めて私たちに教えてくれたのだ。
 その女児のお通夜が今日テレビで映っていた。小さな棺を乗せた車が、通っていた幼稚園と小学校の校庭を回っていた。その車に手を合わせ、涙を流すたくさんの在校生やその保護者、そして先生達。流れる校歌・・・・カメラがとらえた車中の女児のご両親の涙。「あんな小さな棺は・・・二度と見たくない!」と叫ぶ、女児が卒園した幼稚園の園長先生。
 楽しいはずの家族でのプール遊びだったはずが、一転予期せぬ事故になった。目の前の吸水口に我が子いる、「助けて!早く助けて!誰か助けて・・・」と、泣き叫ぶ母親の姿。そんな姿を想像するだけで心が痛み、涙が込み上げてくる私だった。
 この事故が最初に報道された先月31日、このニュースを見ていた次男(小6)だが、パソコンのキーボードから手を離し、食い入るようにそのニュースを見ていた。「かわいそうだね、小学2年生の女の子でしょ・・・生きていてほしいね!」と、私に話していた。翌日、女児の死亡の事が判ると「やっぱり、ダメだったのか。監視員の人がすぐに飛び込めば助かったのかも知れないのにね!」と、悲痛な顔。
 そして、しばらくすると「お父さん、順化小学校はちゃんと監視員の人いるけど、高須小学校にはいるのかな?」と、心配そうな声で私に聞くのだ。「大丈夫でしょう・・・まさか、子供だけでプールを開放することはないから、必ず先生がいるはずだよ」と、私が言うと「よかった!」と、安堵の顔に戻った次男だった。
 そんな次男だが、夏休み全快モードで毎日を楽しくすごしている。朝のラジオ体操に始まり、午前中勉強(たぶん!)午後からパソコンプールで遊んでいる。
 昨日の事だが、店から自宅に戻り、田中先生に渡すFD明道中学校に届けたのだが、「僕も行く!」と、次男が言い出した。「いいよ!」と、私が言うと嬉しそうな次男。今年に入り何回目の明道中学校の訪問だろうか。おそらく、来年明道中に入学となる小学6年生の中で一番多く、事前に訪れている次男である。
 校門を過ぎると、夏休みだというのに学校内には活気が見られる。数多くの生徒が勉強部活動と、様々な夏休みを過ごしているようだ。職員玄関から入ると、私のすぐ後ろをついて来る次男。私の真似をして来賓用のスリッパを履き、廊下ですれ違う生徒を見ながら急ぎ足で職員室に入る。「今日は一日、理科室で生徒と実験をしているかも知れません!」と、田中先生は話していたのだが・・・・運良く、その田中先生は職員室にいた。
 事務職員さんから冷たい麦茶を頂く私と次男(すいません次男の分まで!)。私と田中先生が話をしている間、大きな職員室の中をキョロキョロ見渡す次男だが、田中先生の隣の机の上に・・・ある物を見つけて、目が点の状態になっていた。そのある物だが・・・昆虫採集の数匹のアゲハ蝶だった。
 アゲハ蝶と言っても何種類かあるらしく、この日、田中先生の机横のM先生(同じ理科)が生徒達と足羽山に行き採取してきたらしいのだ。しかし、そのアゲハ蝶・・・当然の事ながら標本にしなければならない訳で・・・生きた蝶を虫ピンで刺した状態で机の上に置いてあったのだ。まだ、羽を動かしている蝶を見て「可哀想・・・まだ、生きているのに・・・」と、感情豊かな次男(私もだが・・・!)。その標本を見て、棒立ち状態となっていたのだ。そんな次男の姿を見て「これはね・・・何故、生きたままで標本にするかなんだけど・・・」と、小学6年生の次男に慌てて説明をしだす中学校理科担当の田中先生とM先生(この時、余程ショックだった次男!)

 この昆虫の標本を作るときに、生きたままの虫をピンで固定するの理由だが、昆虫は死後には関節が固まって動かなくなり(死後硬直か?)、羽を綺麗に広げたの標本は難しくなる(無理に形を整えようとすると羽や足が取れてしまう)らしいのだ。・・・と、そんな事を解かりやすく次男に説明する先生達(これが明道中学校の先生の良い所で、生徒が理解できるまで熱心に指導するのだ!あっ・・・次男は来年度からの入学だ!)
 帰宅してからも少しだけ昆虫採集のアゲハ蝶を思い出していた次男、そんな次男に気分転換にと、私は先日「あぜ道インタビュー」で訪れた、足羽山にある福井市自然史博物館に連れて行く事にしたのだ。「砂金を採りにいこうか?」「うん・・・行く!」この会話の15分後には自然史博物館の館内にいた私たち親子。砂金採りは最後にしようと、館内をゆっくりと見て回る事にしたのだ。先日、吉澤館長から説明を受けた事を思い出しながら、次男に説明する私(パクリだ!)
 そんな時だった「あっ!」と、声を出して後ずさりする次男。「どうした?」と、次男の目線の先を見ると・・・多くの昆虫が・・・・虫ピンに刺さっていた(標本だ!)
「ここは自然史博物館だから・・・標本があるのは仕方ないよ」と、次男に言うと「うん・・・でも!」と、トラウマになっている次男だった。
 気分転換に来たつもりが益々、虫の生死の事で悩ませてしまった私は、「じゃ・・砂金に行こう!」と、2階の特別展に次男を連れていった。
 ゴールド・ラッシュ・・・次男は「凄い!凄い!」を連発して金色に光る大きな金塊に目を丸くしている。「お父さん、これ大きいね・・・でも、大丈夫なのかな?これ、盗まれたら大変だね!」と、次男。「大丈夫だよ、これレプリカだから!」「・・・・・なんだ!」ここでようやく次男の顔にも笑みが見えていた。
 

 砂金採り・・・他の子供たちと砂金採りをする次男、女性担当者から説明を聞きながら挑戦している。少しずつ砂を落としながら作業工程を繰り返していくと・・・何粒か金色に光る小さな砂金があった。「あっ・・・あった!」と、喜ぶ次男。
「もう一回しよう」と、この後計4回挑戦していた次男だった(でも、もらえる砂金は一粒だけです!)
 興奮しながらの砂金採り、次男は満足した顔でその記念の一粒を《ゴールドハンター証明書》にパウチしてもらい帰宅した。
 夕食後、「久しぶりに銭湯でも行くか!」と、サウナ好きの次男を誘い近所の銭湯に自転車の二人乗り(本当はダメ!)サウナ水風呂サウナ水風呂サウナ水風呂とこの夏ならではの気持ちよさ。サウナ時間、次男は10分、私は20分。お互い貸し切り状態の時間帯を解かっての銭湯に大満足だった。当然、次男が早く上がり銭湯恒例の・・・風呂上りのコーヒー牛乳(90円)と、漫画雑誌で私の上がりを待っている。
 私が風呂から上がると何やら番台のご主人と話している次男。どうやらご主人が次男に「かぶと虫」を一匹プレゼントしてくれるらしいのだ。かぶと虫を手のひらに乗せ「痛い、痛い!」と、興奮する次男。

 この後、ご主人から餌のゼリーをもらい帰宅したのだ。虫かごをすぐに用意して、そっとその虫かごにかぶと虫を入れる次男、私が「そのかぶと虫、標本にしようか・・・虫ピンで!」と、話すと「お父さん、怒るよ。せっかく忘れていたのに!」と、怒りモードの次男。今夜から次男の部屋の同居人は・・・かぶと虫となったのだ。  人の命、虫の命・・・色々な命はあるけれど、どれもが大切な・・・尊い命であることを次男はニュースや学校、そして自然の中で学んでいる。「あの子は、本当に心が優しいから・・・」と、妻が言う。「私に似たから・・・」と、追加する(あっ・・・そう!)
 秋田の事件、奈良の事件、そして埼玉のプールでの事故、虐待事件と、こんな悲惨な事件が後を絶たない今、次男の優しさを誰もが持てば・・・と、考えていた。
 そんな時(夜10時過ぎ)隣の次男の部屋の戸が開いた。バタバタと走る音、ドアが開き「お父さん・・・新聞紙!」と、興奮している次男。「新聞紙はそこにあるけど」と、私が言うのと同時に、その新聞紙の束を丸め再び部屋へ戻る次男。「バタ!バタ!」と、何かを叩く音が聞こえてくる。
「やったぁ〜!」と、大きな次男の歓声が聞こえてきた。私は心配して次男の部屋に様子を見に行くと、・・・一匹のゴキブリ尊い命を落としていたのだった(お〜い!)。次男曰く、「ゴキブリだけは・・・別!」らしい。


△男の酒のつまみ・・・152
 干しカレイ焼きのレモン汁がけ!
 お客様(鮎川町)の修理の帰り、魚問屋が並ぶ海岸道路で見かける「干しかれい」。美味しそうに天日干ししてある。車を止め「おまけしてね!」と、店員に話すと「いいよ!お客さん・・・たまに来るね!」と、顔を覚えられていた(まあ・・いいか!)。二千円での干しカレイとサザエを少し。今夜のつまみは・・・干しかれいに決定!
 強火では直ぐに焦げてしまうので中火で焼く。焼き上がりに、レモン汁をさっとかけ醤油を少し。「これが・・・旨い・・・磯の香りが夏日の暑さを忘れさせてくれる・・ひと時に!」


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【八月の三/フェニックス祭りの夜は一人!】8月7日(月)

「暑〜い、暑〜い!」と、連日の連発となっている夏本番
 まだ8月も序盤だと言うのに・・・・ニュースでは、すでに秋の味覚の一つ、秋刀魚(さんま)漁が始まったとアナウンサーが話していた。「今年の秋刀魚は脂ののりも良く、とても美味しいそうです!」と、食いしん坊の私にはたまらない話題となっていた。「秋刀魚の塩焼き・・・秋刀魚のお刺身」と、私の頭の中を駆け巡る秋刀魚料理は・・・やはり美味しそうだ。
 そんな呑気な事を考えていた今日の朝だったのだが、福井市の夏を彩る、福井フェニックス祭りも今日月曜日が最終日となった。最終日の夜は・・・足羽川での花火大会となり、多くの人出が繰り出してくる。そう言えば、ここ数年だが浴衣を着た若者の姿が多く見られるようになった。着物離れとは少し意味合いが異なるかも知れないが、浴衣姿は日本人として、着るのもその姿を見るのも嬉しくなるものである(特に若い・・・可愛い・・・女性なら!・・・失礼!)
 その福井フェニックス祭りの初日5日(土)の事、毎度のことながら我が家では朝早くからドタバタ劇が起こっていた。
「お父さん・・・高須町のお祭りは何日だっけ?」「今度、高須町にはいつ行くの?」と、私の耳が痛くなるほど高須町に行きたがる次男だが、嬉しい?・・・いや寂しい事に、本日から能登・石川県珠洲市で開催される、第14回日本ジャンボリーに出かけて行った。全国から、そして世界38ヶ国から約、2万一千人が参加しての大会らしい。ボーイスカウトガールズカウトの一大イベントなのだ。次男は一泊二日で日曜日の夕方まで留守となる(寂しい!)
 そして、妻は・・・これもまた毎年の事で、YOSAKOIいっちょらい(フェニックス祭り)の踊りで本日と明日は私にはお構いなしで(いつもの事!)・・・派手な衣装と化粧をして、出かけて行った。出かける時だが「ねえ・・・髪型、おかしくない?後ろ・・・見て!」と、私に聞く妻(知るか!)
 昼過ぎから始まるフェニックス祭り。盆踊りやらYOSAKOIのパレード?があり、当然、本町通りやその周辺は通行 止めとなる(渋滞があり・・・大変です!)。数ヶ月前から、順化小学校の児童やその保護者で毎日のように練習していたYOSAKOIの踊り、多くの観衆の前でその踊りを披露するのだから、妻や他の奥様方の衣装も化粧も・・・力が入るはず。
「今日は4本(演舞回数)で明日は3本なの!」と、私に話す妻だが・・・私にとっては、どうでもいい話なのだが、それでも「暑いから、気を付けてね・・・頑張ってね!」と、一応励まして妻を送り出した(全然、心がこもっていない・・・励まし方!)
 夕方、配達&修理を終え自宅に帰宅した私。帰路の途中に通行止め周辺で見かける祭りの参加者だが、年々その衣装が派手になっているような感じがする。YOSAKOIの踊りもそのチームによってテーマがあるらしいのだが、私自身は北海道よさこいソーラン初期のシンプルな踊りが好きなのだ。
 一人の部屋、誰もいない部屋で・・・聞こえてくるYOSAKOIの曲。徒歩5分で、その会場にいけるのだが・・・ 人ごみが苦手な私はまたまた、一人で晩酌三昧となった。冷たいビール・日本酒のロック・焼酎の水割りと、何故か一人でハイペース。テレビを観ながらそのテレビ相手にブツブツと話す私だが、この時ばかりは寂しい中年男の象徴となっていた(まあ・・・いいか!)
 日曜日、この日も朝から妻は踊りの用意で・・・長い時間を鏡とにらめっこ!スプレーを念入りに固めにかけ、髪をアップにしている(普段と違う髪型は・・・何故か少しの色気を感じるものだ!・・・失礼!)
「じゃあ・・・夕方、迎えに行ってね!」と、石川県から帰る次男のお迎えを私に頼み「よし!」と気合をかけ再び灼熱のステージに向かった妻(ご苦労さん!)
 またまた、一人の部屋・・・・上半身裸エアコン全開パソコン&煙草&コーヒーでくつろいでいた。それでも間が持てずに新聞を見ながら「福商(福井商業)の試合は明日か!」と、独り言(本当に・・・まさしく、中年おやじだ!)
 そんな時に携帯電話の着信音、「田中先生からだ!」と、電話を取った。毎日のように田中先生と電話で話す私だが、その内容は・・・高須町のホームページの事が殆どとなっている。
「もうすぐ、大台(アクセス100万件)ですね!」「写真(文中内掲載)をどうしましょう?」と、田中先生も仕事の次は高須町・・となってしまった(すいません!)。  100万件を期にホームページのリニューアルを考えている田中先生だが、日常の学校での勤務(教員は、夏休みは関係なしだそうですよ!)も忙しく、「無理をしないで、ボチボチやりましょう!」と、私が言うと「藤田さんの高須城日記の更新が凄いから、負けてはいられませんよ!」と、田中先生(意外と負けず嫌い!)
 ほぼ毎日のように電話であれやこれやと高須町のH・Pの事を相談しあう田中先生と私だが、ついついその電話の会話時間が長くなってしまう。「女性の長電話」と言う言葉は良く聞くのだが「男の長電話」と、なっている私たち二人。
 夕方、「5時になったら、迎えに行ってね!」と、言っていた妻の言葉を思い出し、車で順化小学校駐車場内にあるスカウトハウスに行った私。その駐車場に着いたのだが、ボーイスカウトの制服を着た子供たちも・・・誰もいない。「まだかな?」と、車を止めると駐車場に次男と同じ順化小学校で同級生の二人のお父さんの姿が見えた。車から降りて「まだなの?」と、私が聞くと「はい、先ほど徳光(石川・北陸道)を出たらしいです。何だか渋滞らしいです!」と、一人のお父さん。「そうなの、じゃ・・・まだまだかかるね!」と、私。そして、もう一人のお父さんも「後・・・1時間ぐらいはかかるでしょうね!」と、諦め顔で話している。
 しばらく、3人で雑談を話していたのだが「藤田さん、私たちここで待っていますから・・・直人君をご自宅に送りますよ!」と、嬉しいお言葉。「じゃあ・・・頼むね!」と、7歳年下の後輩達(順化・明道)に次男を頼んだ私(おい、おい!)
1時間後、「帰りました!」と、元気な声で帰宅してきた次男。ジャンボリーの感想を聞こうとした私。「疲れたか?」には「楽しかったよ!」「テントで寝たの?」には「小学校で泊まったよ!」「やっぱり、飯盒炊飯でカレーライスだったのか?」には「違うよ、仕出し弁当風だったよ!」と、ことごとく予想を裏切る答えが返ってきたのだ(なんじゃそりゃ!)。因みに、一番の思い出はと聞いたのだが、キャンプファイアー皇太子殿下のお言葉だったらしい(まあ、いいか!)
 楽しかった思い出と帰宅した次男は、お風呂あがりの後そのままベッドで熟睡となってしまった(余程、疲れたのか?)。そして、私はまだまだ晩酌中(飲みすぎだ!)
 妻はYOSAKOIの打ち上げ(飲み会)があるらしく、遅くなるらしい。一人の部屋で・・・またまた、寂しくテレビが相手となっていた私。今年も祭りは・・・一人祭りだった。
 さて、本日の高校野球福井商業富山県福岡高校に快勝して、二回戦へとコマを進めた・・・のだが、これは「おめでとう!」と、心から言いたい私なのだが・・・・少しテレビ局?に不満が・・・あるのだ。
 本日、高校総体男子バスケットボール北陸高校京都・洛南高校を下し、三度目の日本一に輝いたのだ。その決勝戦の結果を知りたくて地元ニュースを見ていた私。
 だが、どの局もメインは甲子園福井商業の話題ばかり。中々、バスケ(高校総体)の話題にならないので「負けたのか!」と、想像していたのだった。
 ところが、夕方番組終了間際だったか「北陸高校が日本一になりました!」とアナウンサー、でも少しの時間。野球とバスケ、話題性としては高校野球が人気なのかも知れないが、一回戦(野球)と優勝・日本一(バスケ)とでは・・・どちらが大切なのですか?と問いかけたい。同じスポーツ・・・競技は違うものの同じように全国大会の頂点を目指して努力してきた高校生たち。
 以前、選抜大会で福井商業が準優勝した時、市内をパレードしたと聞いた事があった。しかし、北陸バスケ部は日本一になった時には、同じようにパレードをしたのだろうか。
 武生商のフェンシング丹生高校のホッケー福井商業女子のハンドボール鯖江高校の体操仁愛高校のテニスなど、過去日本一となったはずなのだが、その時は・・・・。
 高校野球ばかりが大きく取り上げられ、テレビでも新聞でもそのニュースや記事は最大級である。お国柄・・・の野球好きならば・・・国技の相撲は大相撲のみが放送される。
 勿論、第二試合だった福井商業の試合時間とバスケ決勝試合時間との兼ね合いで、放送局の編集なども考慮しなければならないが・・・私には・・・やはり・・・不満だ!歳を取ると愚痴ぽくなると言うが・・・まさしく私もそうだ!(やだやだ!少し酔ったかな!)
 月曜日・・・夜8時過ぎ。遠くから花火の音が聞こえてくる。夏の風物詩の一つと言えるだろう、日本人の大好きな花火。「たまや〜」と、大きな声で叫べば少しは暑さも吹き飛ぶかな・・・・。
 来週15日は、高須町夏祭りがある。次男の楽しみにしているお祭りだ。納涼・・・の言葉がピッタリの高須町は少し早い山里の秋が感じられるかもね!(楽しみですよ!)


△男の酒のつまみ・・・153
 冷た〜い茄子煮!
 早くも夏バテ気味となっている私だが、いささか食も細くなっている(珍しい!)。この時期になると、どうしてもそうめん&冷むぎ&冷やし中華など麺類が多くなる。
 しかし、晩酌のつまみとなると話は別で、あれが食べたいこれも食べたいと頭の中はグルメ嗜好となっている。
 夏野菜の代表格の茄子だが、私の大好物で今夜はその茄子を頂くのだが、さっぱりと冷たくを考えた。
 まずは茄子を水洗い、へたをのこして縦に厚さ5ミリ程に包丁を入れていく。ぐるりと1周茄子に包丁を入れ油で約1分程度素揚げ(油で揚げると色が落ちません)
 次に、だし(かつお)&味醂&醤油&砂糖で、茄子を煮る。茄子が柔らかくなったところで火を止め、そのまま熱を下げる(30分ぐらい)。お皿に茄子と煮汁を入れ、そのまま冷蔵庫で冷やす。冷たい茄子煮・・・いくらでも「お代わり・・・」と、なりますよ!


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【八月の四/感謝の100万件突破!】8月10日(木)

 朝から強い日差しが寝ぼけ眼の私の身体に降り注いでいる。台風到来か?と、少し期待していた雨と涼しさだが、予期せぬ進路変更により、これで何日になったのだろうか連続真夏日の日々は今日も続きそうだ(うんざりですね!)
 一日の始まり、私はスケジュール帳でその日の私的約束やお客様への訪問を確認する。本日の予定は・・・「今日は明道中学校のサマー・コンサートが16時、文化会館で・・・か!」と、楽しみにしていた明道中学校伝統の行事を確認したのだ。このサマー・コンサート(通称サマコン)だが、明道中学校の吹奏楽&合唱部、そして校長先生はじめ多くの先生方、また、PTAの役員や保護者の楽しい歌などの発表があるのだ(面白いですよ!)
 勿論、福井市文化会館のステージに上がりその歌などを準番に発表していくのだが、これがまた身内しかいないと頭で理解しているのだが、出番が近づくと、いささか緊張するもの(小心者?ですから!)
 私の二代前の会長は、着物姿で演歌を独唱したらしいのだが、私の前の会長から役員全員で合唱「サライ」を唄い・・・当然、私がPTA会長となった平成13・14年度にも役員全員と先生方で、懐かしい昭和の歌を合唱したのだった。夏休みに入ると、練習日を決めて数回の練習を音楽室で行うのだが、蝉の鳴き声が聞こえる校舎に入ると、学生服は着ていないものの、懐かしい中学生時代にタイムスリップするものだ。音楽の先生が弾くピアノに合わせて唄う、役員と先生達。
 汗をかきながら何度も繰り返し練習する。「はい、今の所をもう一度!」と、厳しい音楽の先生。だが、そんな事でも懐かしく感じられる音楽室の一コマだ。しばらくするとピアノの指を止め、何やら悩んでいる音楽の先生・・・・・・
「ここは・・・会長さんの独唱で行きましょう!」と、突然の音楽の先生の言葉に「えっ・・・!」と、血の引く思いをしたことも。
 本番当日の文化会館ハラハラドキドキ・・・めったに体感する事のないステージでの唄、スポットライトに照らされて・・・益々その緊張感は高まるばかり。汗が流れ(冷や汗!)ハンカチを持つ手が震える。観客席では多くの生徒と保護者がステージ上の私たちに視線が集まる。ピアノが鳴り、まずは全員でのパートが始まる、そして・・・いよいよ私の独唱の箇所だ!
 今、思い出しただけで冷や汗が出てくる私。よく3年間(PTA)もそんな経験をしたものだ。PTA最後の年、揃いのTシャツを着ての「あの素晴らしい愛をもう一度」の発表だった。サマコンが終わり・・・先生と役員との打ち上げ!(これが楽しいのだ!)二次会(カラオケ)に行き、またまた唄う同じ歌(最大級の盛り上がり!)
 会長を終え、その翌年度からは学校評議員として、今度は観客席から後輩PTA役員たちを見ている私。今年もそのステージの日が来たのだ。夕方が楽しみだと考えていた、この時の私だった。
 そしてこの日の早朝の事、次男(小6)熊本市に出発した。以前にもこの日記で何度か書いたのだが、この熊本への旅立ちとは、第12回・福井市熊本市姉妹都市青少年交流事業の事で、この夏休みを利用して福井市の25人の小学6年生が三泊四日の行程で熊本市に訪れるのだ。
 数日前からお得意のバタバタ劇?となっている妻と次男の準備劇。「下着は何枚?・・・お小遣いは幾らまで?・・・」と、大騒ぎ。おそらく、次男にとって貴重な体験となる交流の場、初めて尋ねる九州熊本市で新しい見聞を期待する私だった。
「班長になったよ!」と、次男の言葉を聞いたのは先月初めの事だった。「じゃあ・・・みんなを纏めて、仲良くするんだよ。福井市の代表として恥ずかしくないように行動しないとね!」と、アドバイスした私。それでもマイペースで「うん!」と、答えていた次男だった(ただの旅行じゃないんだから!)
 しかし、出発を翌日に控えた昨日の事、今回の副団長(昔の他校PTA会長仲間)から電話が鳴ったのだ。「藤田さんの息子さんに熊本で福井を代表して挨拶をしてほしいんです!」との事。
「あっ・・・そうなの!了解」と、簡単に返事をしてしまった私。その時、ゲームで楽しんでいた次男に挨拶の事を伝えると・・・・・・顔色が変わった・・・のだった。
「いい経験になるから・・・人前で話す事は難しいけど、ゆっくりと話せばいいからね」と、次男に話した私。「じゃあ、ゲームを止めて、今からその挨拶文を考えなさい!」と、話すと「うん・・・わかった!」と、か細い声の次男(面白い!)
 この挨拶の件なのだが熊本到着の明日、宿泊会場となる阿蘇青年の家において受け入れ側の熊本市の団員や他の宿泊グループとの交流の場で挨拶するらしいのだ。
「自分で考えなさい・・・自分で!」と、6年生としての自覚を考え突き放した私。次男は自室に閉じこもり、自分の言葉でその挨拶文を紙に書き上げたのだった。
 時々その様子を見ようと次男の部屋を覗く私だったが、「う〜ん・・・難しい!」と、頭を捻る次男(いい事だ!)
 約2時間後・・・「これでいいかな?お父さん・・見て!」と、私の所へ出来上がった挨拶文の書いた紙を持ってきた次男。
 3分程度の挨拶時間でどれだけ福井の代表として交流のことなど内容を伝えられるか、大人の私でも考えてしまう挨拶だが・・・・。
《次男の考えた挨拶》
 今晩は・・・・、僕たちは熊本市・福井市姉妹都市青少年交流事業で今日福井県福井市から来ました、小川団長以下30名の団員です。僕は、福井市立順化小学校6年で今回、班長をしています藤田直人です。
 熊本市と福井市とは、古くからそれぞれの文化や歴史を学びあおうと、毎年この姉妹都市交流事業を行っています。
 今日、僕たちは熊本市に着きましたが、明日の阿蘇山(あそさん)見学や、横井小楠(よこい・しょうなん)記念館、三日目には「火の国まつり・おてもやん総踊り」などに参加します。また、明日の夕方から翌日の夕方までは、熊本市の団員の皆さんのご自宅にホームステイをさせて頂きます。
 この三泊四日の行程の中で僕たちは「火の国・熊本」の素晴らしい所を色々と勉強させてもらい、それを福井に帰り友達に伝えたいと思います。
 今回、交流をする熊本市の団員のみなさんは、来年1月に福井市に来られます。おそらく、冬の福井は「雪」と言うイメージがあるかもしれませんが、その白い綺麗な雪も熊本のみなさんを必ず歓迎してくれると思います。ただ、大雪にならない事を祈りますが・・・・。
 僕たちが住む福井は、全国的にも知名度が低いらしいのですが、お米を代表するブランドのコシヒカリは、50年前に福井で作られて全国に発信したものです。観光地としては、東尋坊や永平寺があり全国から多くの人が訪れています。また、冬を代表する越前ガニやおろしそばなど、美味しいものがたくさん福井にはあります。是非、楽しみにして下さい。
 今日ここで始めてお会いした他のグループのみなさんも一度、自然豊かな福井にいらして下さい。ありがとうございました。
・・・・だった。(良く出来てるぞ!)
「いいんじゃない・・・いい文だよ!」と、珍しく次男を誉めた私(ちゃんと、コシヒカリ誕生50年を加えている!高須町のげんき米も入れれば?!)
 次男は嬉しそうな顔で「じゃあ、今から読むからお父さん聞いて!」と、挨拶の練習にとなったのだ。
「ダメ・・・もっと、ゆっくり・・・ダメダメ・・言葉をはっきりと!」と、こんな感じで挨拶の練習は・・・2時間を越えた(挨拶全文を私が覚えそうだ!)
「よし、今の感じでいいよ!」と、ようやく私のOKサインが出ると、次男は「じゃあ、お爺ちゃんとお祖母ちゃんに聞いてもらうね!」と、台所に行き再びリハーサルとなった。
 台所、私の両親・妻・私の聞く中、次男は大きな声で挨拶文を読み上げた。「上手いわ!」(祖母ちゃん)「直くん・・凄いわ!」(爺ちゃん)と、可愛い孫の発表に大絶賛!
 そんな大騒ぎの熊本行きの今日、次男を乗せてJR福井駅に着いたのは6時50分だった。集合は7時10分だというのにすでに役員の皆さんや、次男と同じ団員やその家族の姿が駅構内に見られる。福井市内の小学6年生、男の子も女の子もユニフォ―ムとなっている揃いのオレンジ色のTシャツを着て、大きな荷物のバックを抱えている。

 そして、その横には寄り添うように保護者がいる。心配そうな顔をした親もいれば・・・そうでもない親もいる。「気を付けるんだよ!」「危ない事はしないでね!」「団長さんたちの言う事を聞くんだよ!」「忘れ物ない?」「フォームステイ先のお宅では行儀よくね!」と駅構内に響く声(どこの親も同じだ!)
「焼酎のお土産はいいから・・・!」と、私が言うと「当たり前!」と、返事する次男(お〜い!)
 それでも副団長のS氏に「頼むね!」と、次男の事を話すと「大丈夫です・・・任せて下さい!」と、心強い返事に安堵のひと時となった私だった(今から出発だ!)
 因みに今回参加する団員の小学校は・・・・東郷・東安居(男女各1名)・豊(男女各1名)・大安寺・文殊・安居・順化(次男)・清明・社北(男女各1名)・社南(男女各1名)・湊(男女各1名)・明新(男2名)・東藤島・上文殊・木田・美山・円山・中藤島・春山の25名。
 お互いに事前研修会(7月1日〜2日・福井市少年自然の家)で顔合わせしているためか、男の子や女の子のグループですでに仲良く和やかな雰囲気になっている。次男も他校の男の子たちと荷物の中を見せ合ったり、それぞれの腕時計の時間が違っていないかを楽しそうに確認している。そんな光景を後ろから見守る・・・親たち(私と妻もだ!)
 7時48分発サンダーバード6号乗車を前にプリズムふくいの前で団結式が始まった(親たちは・・・デジカメ撮影!)
「まだ、時間があるな!」と、私は駅蕎麦を食べに行く(他の団員のお父さんも食べていた!)。260円のかけ蕎麦、これがまた旨い。
 団結式が終わり、大きな荷物を肩に準番に改札口を通って行く団員たち。「行ってきま〜す!」と、見送る親たちに声をかける団員達。
 三泊四日、熊本市で色々な経験をしてくるだろう。阿蘇山見学、横井小楠記念館見学、熊本市長表敬訪問、ホームステイ、火の国まつり・おてもやん総踊り参加、金峰山となっている日程表。そして、熊本市の団員との交流は素晴らしい思い出になるだろう。また、熊本での食べ物も「うまか〜!」と、なるだろう。日曜日の夜には帰る次男だが、一回り大きくなって帰ってくることを願う私だった(やはり、寂しい!早く帰ってきて!)
 15時45分、店から自宅に帰り明道中学校サマコン(文化会館)に向うため着替えをしていた私。シャワーを浴び、汗を流して準備万端で、しばらく吸えない煙草(館内禁煙)をふかしていた。
 そんな時、自宅の電話が鳴った。電話の相手は電器屋(某メーカー)さんだった。修理中の洗濯機が直ったから届けます、との電話だった。「じゃあ・・・待ってます!」と、この時16時。玄関先にてその電器屋さんを待つのだが・・・中々聞こえない配達車の音。「おいおい、始まっちゃうぞ!」と、イライラムードの私。電話をかけたくても洗濯器のメーカーを知らない私は・・・到着を待つしかない。
 17時・・・まだ、来ない!「おい・・何してるんだ!」と、怒りモードへと変わっていた私。煙草の本数も増えていた。
 18時・・・ようやく車の音が聞こえてきた。文句の一つでもと考えていた私だったのだが、玄関を開け配達に来た汗ダクダク二人(配達員)を見た時・・・「ご苦労様です!」と、なっていた(やっぱり、小心者です!)
 楽しみにしていたサマコンには行けず・・・またまた、早めの晩酌となっていた。そんな時、妻が帰宅「あれっ・・・サマコンは?」と、私に聞く。事情を説明すると「そうなの!」の一言で片付けられた(お前なあ〜!)
 次男の姿がない我が家での晩酌だが、珍しく妻のつまみの品数が増えていた(後が怖い!)
 さて、高須町のホームページ・・・昨年4月に開設してから17ヶ月が経った。そして本日未明(時間不明)に記念すべきアクセス数100万件を超えたのだった。高須町から全国へ発信しようと始めたこのホームページだったが、当初は1年間で1万件になるだろうか?と心配していた私たち。北海道から九州・沖縄まで全国の皆さんのご愛顧で嬉しい100万件の突破を迎えたのだ。「植木御大、おめでとうございます!」これからも更なる飛躍をしなければと思う私だった。
 このホームページをご覧頂いている皆様「本当に有難うございます。これからも宜しくお願い致します!」


△男の酒のつまみ・・・154
 イカの塩辛!
 全国、海に面している処ならばどこにでもあるイカの塩辛。だが、その産地によって微妙に異なる味。勿論、普段は福井の物を食べる私だが、「これは!」と、驚いた美味しい塩辛があった。それは富山のイカ墨を用いた黒い塩辛だ。黒作りと言われるこの塩辛だが、ホタルイカの物も美味しいのだ。一度お試しあれ!


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【八月の五/柱の傷はおととしの・・・】8月11日(金)

 巷ではお盆の里帰りのニュースや、国外旅行で話題はもちきり、新幹線&高速道路&空港といずれのテレビ局も順番に画面を切り替えている。「みんなリッチだね!」と、妻から嫌味な一言を言われながら、私は無言で煙草を吹かしている。
「明日は三国の花火大会でも、見に行くか?!」と、妻に前日夜話していた私だったが「混雑するし、渋滞だし、やっぱり家でのんびりしよう!」と、お得意の予定変更なった夫婦。多くの人出が予想される人気の三国の花火大会は、その水面に映る幻想的で壮大な打ち上げ花火で毎年20万人近くの見物人が訪れる。
 ましてや、合併に伴いその見物人の増加は確実なもので、以前(一度だけ!)帰路の渋滞を思い出した私は残念ながら、断念する事にしたのだった(妻曰く「行かないと・・・思ってた!」だって!)。またまた、出不精を暴露してしまった私だが・・・・それでも・・・高須町となれば話は当然、別になる(やっぱり!)
 福井市高須町、毎年の八月十五日のお盆にはこの高須町では恒例となっている夏祭りが行われる。二年前だったか初めてお祭りに参加した私は「日曜日じゃないのにやるの?曜日は関係なく十五日なの・・・毎年?!」と、地元の佐々木さんに聞いた事があった。「お盆は誰でも休みだから!」と、佐々木さん(なるほど!)
 地元・高須町青年会が主催するこの夏祭りだが、祭り本来の祭り・・・と、言うべき夏のお祭りなのだ。つまり、地元の皆さん全員が楽しめるお祭りとなっている。
 夏祭りの開催される場所は、高須城小学校の校庭で青年会の屋台(生ビール・焼き鳥など)もあり祭りを盛り上げていた。
 ただ、売るよりも自分たちで味見をした量が多かったような気もするのだが、それはそれで・・・いいのだ(私もゴチになりました!)。子供向けの遊びコーナーもあり、半日を家族で楽しく過ごす事が出来たのだった。昨年は、雨が降り残念ながら夏祭りは中止となってしまったのだが、2年振りに行われる今年のお祭りは、おそらくパワーアップして開催される事だろう。
 先日、夏祭りの実行委員長畑健一高須町青壮年会長からお電話を頂いたのだが、「今年は雨が降ろうが、槍が降ろうがやりますよ!」と、力強いお言葉だった。
 そんな高須町の夏祭りを誰よりも楽しみにしている次男(小6)だが・・・・姉妹都市青少年交流熊本市に行って・・・・まだ、二日目(まだ、二日か!)
 四月に名古屋に行った長男(19)は、「バイトが忙しいから!」と、お盆前にもかかわらず帰省する気配はない。長男&次男の二人の子供がいない家庭の中は、寂しい!の一言だ。
「今・・・この時間だと阿蘇山だな!・・もうすぐ、熊本市役所で市長と会う時間だな!」と、次男たち(福井市団員)のスケジュールを頭の中で追っている私と妻。
 二人だけの(夫婦)リビングだが「はあ〜っ!」と、交互の溜息がお互いの耳の中に聞こえて来る。
「挨拶(福井代表として)・・・上手く出来たのかな?」
「さあ・・・どうだろう!」
「俺のいない時、電話(次男から)あった?」
「ないよ!」と、久しぶりの夫婦だけの時間だが、話す事は子供の事ばかりとなっている(熟年離婚前かな?!)。
「ねえ・・・コーヒー飲む?」
「今・・・いらない!」
「チャンネル変えてもいい?」
「だめ!」と、ますます気まずくなるばかり。
 深夜(午前1時過ぎ)、中々眠れない私は次男の部屋の戸を開けた。ムッ・・・とする熱気が部屋に入った私の全身を襲った。「暑い〜!」と、部屋の窓を開け空気を入れ替える事にした私。
 次男の温もりが感じられるベッドに腰をおろし部屋全体を見回す。勉強机の上の壁にあるカレンダー、その15日の欄には「たかす祭り」と、次男の字で書いてある。
「楽しみにしてるんだな・・・高須の夏祭りを!」と、独り言の私。
 テレビ(小型)の横には、次男の飲みかけの牛乳瓶が置いてある。本棚の上・・・そこには昨年、田中先生に頂いた(10月8日・FBC)ズーミンが次男の代わり?に私を見ていたのだった(子離れしないと・・・!)
 そんな時、部屋の入り口の柱に小さな3本の傷を見つけたのだ。その間隔は7センチから15センチの間で付けてあった。「この傷は・・・身長だったな!」と、次男の身長の伸びを何年か前にコンパスの針で付けたものだった。
「最近・・・付けていなかったなあ」と、その次男の成長の印を指でなぞる私。
 ついつい「♪柱の傷は一昨年の・・・五月五日の・・・」と、口ずさんでしまったのだ。あと、何年かで私の身長を確実に超えるであろう次男だが、今は熊本市の空の下、ホームステイ先のお宅で就寝だ。「おやすみ」と、部屋に話しかけ後にした私だった。
 次男の部屋の空気を入れ替え作業に1時間、「そろそろ寝よう!」と、寝室に移動した私だったが「喉が渇いた!」と、寝ていた妻が起きてきた。「何してたの?」と、妻に聞かれた私だが「いや・・・別に!」と、つれない返事。
 私は寝室に入りテレビで気象情報を見ていたのだが、喉を潤しに行った妻は・・・・帰ってこない?!
「何してるんだろう?」と、妻を心配しながらもエアコン全開(おやすみタイマー)の寝室から動きたくない私は、うとうと軽い睡魔に襲われかけていた。
 この時、妻は先ほど私が次男の部屋でしていたように、空気の入れ替えをしていたのだった(おいおい!)。  ただ、私と違うのは・・・・その後、次男の部屋のエアコンを入れ・・・次男のベッドで寝ていたのだった。似たもの夫婦と言うけれど・・・早く、子離れの練習をしないといけない、夏日の夜になっていた。

△男の酒のつまみ・・・155
 お豆腐のハンバーグ!
 木綿のお豆腐豚のひき肉をメインにハンバーグを作る事にした私。
「たまには・・・いいか!」と、そのハンバーグが今夜のつまみと考えていた。つなぎは、長芋卵(黄身)と、少々のお味噌を使う。とにかく、美味しいものを作るには労力が一番と、ボールの中で良くこねる(30分)
 手ごろな大きさを手にとり右手左手とハンバーグ作りに大切な空気抜き!(意外と難しい!)後はフライパンで焼くだけ!
子供みたいだが私のお好みのソースは・・・ウスターソースケチャップのコラボソース!
 ご家庭により調味料やつなぎの材料を工夫しても面白いですよ!勿論、ソースもね!


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【八月の六/熊本から・・・お帰り!】8月13日(日)

 暑い暑い・・・連続となっている真夏日のお盆の前、都会からの帰省ラッシュも凄い状態となっているようで、「東北道では115キロの渋滞になっています!」と、ニュースで取り上げている。また、東名高速道路東京料金所では名古屋方面線に料金所からの渋滞がテレビで映し出されている(高速道路じゃ・・・ない!)
 そんな日曜日の朝だが、家族四人(両親・妻・私)は、テレビの前で高校野球を見ていた。第一試合福井商業春の選抜準優勝校長崎県の清峰(せいほう)高校との2回戦だ。「今度(2回戦)は負ける!」と、福井商業には失礼だが、それが概ねの予想だった。今春の準優勝・・・それに1回戦の大量22点の打線を考えれば、それも頷ける予想かも知れない。
「野球は何があるか・・・判らない!」とは、言うけれど、実力はやはり清峰高校が一枚上・・・と、私自身も思っていた。2点の先取点が清峰高校、「やっぱりな!これはワンサイドゲームになるかもね!」と、試合序盤からの諦めムードの私だった。
 ところが・・・高校野球の面白さ、序盤から中盤にかけての福井商業の攻撃と驚く好守備に「おっ・・・これは・・・勝てるかも!」と、画面に釘付け状態となっていた。終盤の1点・・・この1点が福井商業に勝機をもたらした。最終回の清峰高校の攻撃、3ランホームランが飛び出して1点差。だが、このホームランで塁は全て空いてしまったのだ。ワンアウト・・・、この場面でホームランではなく、長打で塁に走者が残っていれば状況は違っていたはず。私はこの時、福井商業の勝ちを確信した瞬間だった。
 夏の甲子園での優勝が目標で乗り込んできた清峰ナイン、そのナインに福商に対して、自信から来る油断か弱干のスキが見られた試合だった。終盤、清峰ベンチのナインは「まさか!こんなはずでは・・・」と、涙が見えた(これが・・・高校野球なのだ)
 福井商業の3回戦、東京の伝統校である早稲田実業高校だ。今回、この早稲田実業には地区予選から何か目に見えない力がチームを後押ししている。ダイエーホークス王貞治監督の母校でもある早稲田実業。その王監督の手術の一件もあり、この甲子園での早稲田実業は「勝たないと・・・だめなんだ!」と、チームの雰囲気は今までにないものとなっているらしい。
 高校野球・・・甲子園を狙うチームならおそらくどこのチームでも持っている専用グランド。だが、早稲田実業は数年前にそのグランドを無くし、色々なグランドを借りて限られた時間の中で練習をしてきたのだった。社会人チームのグランドを3時間借りる・・・だが、練習は2時間半となる。残りの30分はグランド整備となる。「お借りしている以上、綺麗に整備してお返ししなければ!」と、監督さんのお話。
 そんなチーム状況に救いの手を差し伸べたのが、先輩である王監督だった。王監督を中心にOB会のメンバーで寄付金集め専用グランドを後輩たちにプレゼントしたのだ。
 そんな経緯もあり、激戦の西東京地区予選から大黒柱の斉藤投手を中心に勝ち進んできた早稲田実業高校。福井商業との3回戦は必ず好ゲームなると私は予想するのだが・・・?
 さて、本日の夜だが第12回福井市・熊本市姉妹都市青少年交流事業で三泊四日を福井市の団員と参加していた次男(小6)が帰ってくる。「今日の夜だよね!」と、お互いが何度となく時間の確認をする私たち夫婦。たかが三泊四日だと、熊本に行く前には思っていた私だったが、いざ旅立てばそれはそれで時間が経つのが遅く感じられるものであった。
 お昼過ぎ、妻は帰って来る次男の部屋の掃除をしていたのだが、その時「あっ!」と、声を出した。「どうした!」と、私が次男の部屋へ入ると「かぶと虫が・・・」と、妻の悲壮な声。「かぶと虫?」と、私。
 そうそう、次男が熊本に行く前に私と行った銭湯のご主人から頂いたかぶと虫・・・・次男の熊本行きの中で・・・すっかりそのかぶと虫の存在を忘れていた二人だった。「あの子から、かぶと虫の世話を頼まれていたのに・・・」と、悲しい声を出す妻。そんな妻が見つめる虫カゴの中には・・・かぶと虫の姿が・・・なかったのだ。「どうしよう!」と、呆然としている妻。そんな妻の姿を見て・・・喜んでいた私(へへへっ・・・!)。
 しかし「ちょっと、見せてごらん!」と、虫かごを持ちかごの中を見ると・・・・微妙に土が盛り上がっている。「大丈夫・・・かぶと虫は土の中にいるよ!」と、私が指で土をなぞると・・・かわいいかぶと虫が・・・・「なんか、あったの・・・寝ていたのに!」と、モゾモゾと動き出した。「よかった!」と、妻の顔にようやく安堵の笑みが戻ったのだった。
 この後「ねえ・・・水をあげて!」と、妻の言葉に私は霧吹きで虫かごの中の土を湿らせた。「シュ・・シュ」と、みるみる乾いていた土が濃い茶色になって行く。そんな時、かぶと虫が慌てた様子で少し早い動きになっている。「おう、かぶと虫が喜んでる!」と、私が言うと「違う違う、水がかかって驚いているんじゃない!」と、妻の一言(だったら、自分でやれ!)
 熊本空港(14:00)ANA526便→伊丹空港(15:05)→バスにて福井駅東口(19:30到着予定)と、書いてある予定表。
「今・・・どのあたりだろう?もう名神を走っている頃だね!」と、私が言うと「元気に帰ってくるかな?」と、心配そうな妻。この後、夕飯のおかずを買いにスーパーに出かけた妻だが、そんな時、自宅の電話が鳴った。「お父さん!」と・・・・電話の声は久々の名古屋にいる長男の声だった。
「おう・・・元気か?どうした、何かあったか?」と、聞くと「僕の自転車のタイヤだけど、パンクしてさ。これってタイヤ交換した方がいいって自転車屋さんに言われたんだけど・・・お父さん・・・どう思う?」と、長男。「そりゃ、タイヤ&チューブを交換した方がいいぞ!4千幾らで出来るから!」と、私。「じゃ・・・そうする」と、長男。たわいもない親子の会話だが、久しぶりに聞く長男の声は大人になっていた。バイトが忙しく帰省に迷っている長男だったが、現段階では・・・名古屋弁にはなっていなかった・・・なも!
 4月に名古屋に行ってから一度も話をしていなかった長男からの電話を切った私だが・・・その10秒後、再び電話が鳴った。「お父さん・・・」と、今度は次男の声。「今、神田(北陸道SA)に着いたよ。少し早く福井に着くみたいだから迎えに来てね!」と、こちらは3日振りの次男。
 夜7時過ぎ福井駅東口。何台かの観光バスが止まっている。「あれかな?あれかな?」と、妻が次男が乗車しているバスを捜している。そんな時、また新たに一台のバスがこちらに向ってきた。そのバスの窓を見ると、揃いのオレンジのTシャツを着ていた。「あれだ!」と、妻はそのバスに向って走り出した。30人(引率者5名・団員25名)が元気に熊本市との交流を終え福井に戻ってきたのだ。
 バスから降りるその顔はいずれも疲れた表情ではなく、待ちわびる家族との再会に笑顔の顔だった。大きな荷物、そしてどの団員の手にも熊本のお土産だろうか紙袋を持っている。妻のもとへバスから降りた次男が寄って来た。
 笑顔だ。車の中で待つ私の所へ来た次男「ただいま・・・面白かったよ!熊本は綺麗な所だね」と、すこぶる元気の次男。「飛行機からの雲が綺麗だったし・・・阿蘇山も綺麗だった。それに加藤清正の像にも行ったし・・・お父さんが言ってた馬刺しもご馳走になったよ!」と、滑らかな口調で話す次男。
 

 初めて訪れた熊本市で地元の団員との交流で、また、ホームステイで良い体験をしてきたのだろう。「お父さん・・・見て!」と、差し出したデジカメには、そんな次男の熊本での思い出がたくさん写し出されていた。
 

 自宅に帰り、「おじいちゃん・おばあちゃん、ただいま!」と、大きな声で挨拶をした次男。その声を聞き「お帰り・・」と孫の帰宅を喜ぶ祖父母たち。ようやく3日振りに普段の藤田家に戻った瞬間だった。妻はこの後ホームステイでお世話になった熊本のご家庭にお礼の電話をかけ「来年1月に待ってます!」と、熊本市団員が福井市に来るのを楽しみにしてます旨を伝えていた。
 次男の無事の帰宅を終え、少し遅い晩酌の時間となった私。その前ではお風呂から上がった次男が「かぶと虫、元気だね!」と、虫かごの蓋をはずし中を見ている。そんな次男の様子を・・・何もなかったかのように見つめる私と妻。
「挨拶はうまく言えたのか?」と、福井市団員の代表挨拶をした次男だが・・・「うん・・・まあまあ・・・だったよ!」と、簡単な答え。わずか三泊四日の熊本市だったのだが、少し大きくなって帰ってきたような次男だった。

 そんな時、かぶと虫を見ていた次男が「お父さん、高須のお祭りって・・・火曜日だよね?何時に行くの?」と、切り替えの早さ!(やっぱり・・・高須町大好き少年なんだ!)


△男の酒のつまみ・・・156
 チーズ生ハム巻き!
 大好きな生ハムチーズサニーレタスに巻いて食べる。一口代の大きさで・・・スナック感覚!でも、やっぱりチーズには黒胡椒をかけると美味しいですよ!


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【八月の七/高須町・山里の夏祭り】8月15日(火)

 朝、順化小学校校庭でのラジオ体操を終えた父と次男と私。自宅に帰ると・・・・・「さあ、行くか!」の父の号令で、足羽山にあるお墓を目指して、この日は乗用車ではなく自転車でのサイクリングとなった。
 勿論、この早朝ミニ・サイクリング?は、母と妻も参加で名古屋にいる長男を除き5人によるお墓参りとなったのだ。父を先頭に・・・5台の自転車が縦一列にそれぞれペダルを回して行く(当然・・・ママチャリです!)
 一年前の8月16日、あの足羽山の陥没事故により入山規制がひかれ、多くのお墓参りの皆さんはマイカーを福井市競輪場の駐車場に置き、マイクロバスを利用しての入山となっている。昨日の午前中にもその競輪場駐車場横を通った私だが、「何か・・・あったの?」と、凝視するほどマイクロバスを待つ人混みに驚いていたのだ(凄い・・・人混みでした!)
 そんな事もあって、自宅から足羽山上り口までを自転車でと決めていたこの日の我が藤田家、快調に片道約10分間のミニ・サイクリングとなったのだ(朝から暑い!)
 まだ午前7時を少し過ぎたばかりと言うのに、足羽山に近づくにつれ、ちらりほらりと手にお花やお線香、数珠・バケツを持った家族連れの姿が見られる。そして、足羽山の上り口に着くとその人数は確実に増していた。私たちは自転車を道路横に駐輪し徒歩でお墓を目指して行く。道路には交通巡視員、上り口には福井市の職員の皆さんがその案内対応に当たっている。坂道を登り始めて約10分、すでに私のポロシャツは汗で濡れていた(めっちゃ、暑〜い!)
 足羽山西墓地公園、陥没地区に該当されるお墓の皆さんには臨時に設けられた献花台が置かれてある。その献花台が置かれてあるテントの中には幼い女の子と共にご家族連れの姿があった。手を合わせ陥没場所を見つめる女の子、フェンスの側に近づきご先祖の霊に目を閉じていた。
 そんな光景を横目にしながら我が家族はお墓を目指していた。上って下って15分、ようやく藤田家のご先祖が眠るお墓に着いた。「あっ・・・ここだ、ここだ!」と、久しぶりで来た次男は、そのお墓の場所を思い出していた。
 藤田家のお墓の敷地内には3つのお墓がある。一つはご先祖様、一つは新しく建てたお墓(私用?!)、そしてもう一つのお墓は・・・・海軍・錨(いかり)のマークがある・・・父が建てた戦友の慰霊碑(父は最後に乗船し魚雷で沈没した駆逐艦が眠る、パプアニューギニアにも現地の人の協力で慰霊碑を建てたんです!)
 61年目の終戦記念日の本日、目を閉じ手を合わせる父には、戦争において尊い命を亡くされた多くの戦友たちの顔が映っているはずだ。お墓の上の部分から水をかけ、お花・ロウソク・お線香と、順番にお供えしていく。近隣のお墓でも同じような光景が見られていた。
 久しぶりのお墓参りも約15分で終え、再び上って下っての道を逆戻り。途中では「あらっ・・・お久ぶり!お元気でしたか?」と、お盆ならではの挨拶が聞こえている。
 自宅に帰る頃には・・・もう私の青いポロシャツは汗により紺のポロシャツに色を変えていた。
 自宅に着き、汗を拭うエアコン前、するとテレビから聞こえる中継アナウンサーの大きな声。「何かあったの?」と、画面を見入れば小泉首相の靖国神社の参拝をどの局もライブで流している。「そんなに騒がなくてもいいのに!」と、中曽根康弘元首相以来(1985年)の21年ぶりとなる、終戦記念日の参拝を私も見ていたのだった。
 さて、ここで一曲・・・
♪ 村の鎮守の神様の 今日はめでたい御祭日
   ドンドンヒャララ ドンヒャララ
   ドンドンヒャララ ドンヒャララ
   朝から聞こえる 笛太鼓
と、ついつい口ずさんでしまう・・・今日は高須町夏祭りの日。私も次男(小6)も楽しみにしていた2年ぶり(昨年は雨天のため中止!)のお祭りだ。
 お盆に行う高須町の夏祭りは、曜日に関係なく毎年この8月15日(終戦記念日)に行われる事になっている。高須町の何人かの人に「何で?」と、聞くのだが答えは同じ「昔からだから!」と、返ってくる(まあ・・・いいか!)
 初めて私が高須町の夏祭りにお邪魔したのは二年前、ただ遊びがてらと軽い気持ちで佐々木さんのお宅に次男を連れていったのだが・・・いつの間にか、私は青壮年会の皆さんのテント屋台で「生ビール・・・いかがですか!焼き鳥はいかがですか?」と、売り子になっていたのだった(祭りは血が騒ぐのです!)
 そんな二年前の思い出から・・・・今年、高須町に夏祭りの日が来た。連続真夏日16日目の火曜日、高須町にも日昼は燦燦とその暑い日差しが大きくなった棚田の稲を照らしていた。次男を連れ、お祭り会場となる高須城小学校に着いたのは、午後1時30分だった。その小学校の校庭にはすでに、10トントラックの荷台を利用したステージが、そして大きな音響用のスピーカーが何台もセッティングされている。会場中央部にはお客様用のテーブルや椅子が設けられている。メインポールから幾重にも分かれた線には提灯ボンボリが、いまや遅しと灯りが燈る夕暮れを待ちわびているかのようだ。
 高須町青壮年会の皆さんの恒例屋台である《焼き鳥・生ビール・かき氷》それにお子様向けにと《スーパーボール・輪投げ》も用意されていた。二年前のお祭りから、グレードアップした高須町の夏祭り、その会場内を見渡すだけでも楽しみなお祭りとなりそうだった。そして、生バンド2組もライブを行うと聞いて更に盛り上がりそうな予感の私。
 午後3時過ぎ、《棚田オーナー屋台村》と、名づけた二張りのテント。高須町青壮年会の皆さんにお願いしての、この日は裏方としてこの夏祭りを楽しもうと決めていた私。

 私は「福井名物・越前おろし蕎麦」を担当・・・そして、横のテントには・・・田中先生も、可愛いキティちゃんなどの「ぬいぐるみ」を即売していた(この日、田中先生は奥様の実家から駆けつけたそうです!それにしても、何故・・・田中先生がぬいぐるみをって・・・それは・・・秘密です!)
 

 会場には、大きなスピーカーからノリノリの曲が聞こえてくる。そのリズムに合わせるかのように青壮年会の皆さんも最終段階となるお祭りの準備で忙しそう。地元・佐々木さんも会場内を行ったり来たりの汗まみれ。
 焼き鳥の炭に火が点けられ、高須の山をめざしている。生ビールのサーバーにもが入り、準備OKとなった。私のおろし蕎麦もお湯が沸湯し・・・開店準備は整った。
 

 会場の校庭にはちらりほらりと地元の皆さんや、その親戚の皆さん、また、棚田オーナーの皆さんのお顔も見られるようになっていた。「焼き鳥・・・2人前!」「生ビール・・・1つ!」と、屋台の前にはお客さんが並んでいる。
 そして、「おろし蕎麦下さい!」と、私のテントにも可愛い男の子が300円を握り締めて来てくれた。植木御大も「お蕎麦一つ!」と、食べて下さった。そして、高須城小学校石村校長先生畑先生「藤田さん・・・お蕎麦・・・一つ下さいね!」と、声をかけて頂いた。
 あっ!何故、おろし蕎麦なの?って、それは暑い日が続いていたからで・・・・本当は「かけ蕎麦の方が楽だよ!」と、友人である本職の蕎麦屋さんに言われたのだけれど、そこは・・・どうしても・・・意地で・・・おろし蕎麦にした私。でも、ちゃんと数日前にそのお蕎麦屋さんに修行に行きましたよ!幾ら、料理大好きな私でも事前に研修はしないとね!でも、本職の方から一言「さすが藤田君・・・いつでも転職の相談に乗るから!」と、お褒めの言葉を頂いた。
   60代の男性の方だったか、続けて三杯もお代わりをして下さり感激しながらのお湯きり作業、その横では田中先生が店頭に並ぶ可愛いぬいぐるみを見つめる浴衣姿の少女に「今日は・・・特別サービスだよ!一つおまけするから」と、早くも開店早々店じまい準備(田中先生にはこの日、お祭りのデジカメ撮影をお願いしていました!)

 午後6時を過ぎると、会場内は多くの人がテーブルの前に、そして、各屋台コーナーの前にも並んでいる。「さあ・・・今からが本番だ!」と、実行委員の地元青壮年会の皆さんの顔も引き締まった表情でその対応に追われていた。そして、高須町の夏祭りは、青壮年会々長・畑健一氏の挨拶で幕を開けた。畑会長は先月亡くなられた高須城小学校教頭の故・朝倉先生の黙祷をこの会場の皆さんの呼びかけ、全員が起立でのご冥福をお祈りしたのだった(石村校長先生からお伺いしたのだが、この日、朝倉先生の四十九日の法要があったそうです!)

 高須山綺麗な夕焼けが見える頃、ようやく癒しの里山にも涼しい風が吹いてきた。その爽やかな風と共に、益々お祭りの賑わいも最高潮となりつつあった。
 ステージ上では若い男性二人のバンド《くるくるタイツ+キタガクン》の歌と演奏が始まった。女性のような高音で歌う彼らには会場から「わっ・・・高い声!」と、驚きの様子。
 

 昭和のバンド・チューリップの名曲もおりまぜながら素敵な歌声は高須の山里を包んでいた。私は彼らの歌声にリズムと取りながら蕎麦を作っていたのだが・・・・ふと、そのステージ上を見ると、何と・・・何と・・・大仏のお面を被った・・・田中先生が彼らと踊っている。「嘘!何で?」と、目が点の私。何故、先生がステージにいることになったのか訳が分からない私(後で田中先生に聞いたのだが「・・・・・?!」だった!)
 そして、いつの間にか会場に着いていたFBCの川島秀成アナウンサー「遅れてすいません!」と、高須町の皆さんや私たちの所を挨拶廻り!(さすが・・・礼儀正しい川島アナ!)
 今週の川島アナだが、夕方放送のFBCリアルタイムふくいで夏休み?森本アナの代役となるキャスターで忙しい毎日、そんな中でも川島アナは本番終了後に高須町に駆けつけてくれたのだ(でも、久々の大島さやかアナとのコンビ複活は・・・高須町関係者にとっては、嬉しいものだ!それにしても、大島アナ・・・髪型・・・変えすぎ!)

 そして、その川島アナがマイクを持ちステージに上がると会場内の空気は色艶やかなものになった。「皆さん・・・今晩は・・・FBCの川島で〜す!」と、川島アナが呼びかけると、「ワ〜ッ!」「キャ〜ッ!」と、会場からの浴衣を着た女性ファンの声。私の屋台の前にいた家族連れは、お父さんが娘さんに「ほら・・夕方・・・ニュースを読んでる・・・あの・・アナウンサーだよ!今日は・・メガネをしてるけど!」と、興奮気味で説明している。「あっ・・・ホントだ!」と、中学生ぐらいの娘さん、自分のメガネを浴衣の裾で拭き直しステージ上の川島アナを見ていた。

 さすがプロ?の川島アナ・・・軽快な口調で進行していく。高須町青壮年会の皆さんも「さすがやなあ〜・・・上手いなあ〜」と、川島アナの話術に感心している。
 男性2人のステージから、続いてステージに登場したのは女性2人のグループだった(若〜い!カワイイ!)
 透き通る声・・・一つ一つの歌詞が会場内のお客さんたちの心に浸透していく歌声だ。ギター&キーボードの彼女たちSMAPのヒット曲「世界に一つだけの花」も披露してくれた。会場内はその歌声に合わせ・・・たくさんの人が口ずさんでいる。
 

「上手い・・・!」と、私が言うと屋台の前にいた地元高須町のお父さんも「ほんとに・・・うまいやわぁ〜・・・」と、感動している様子。
 この女性のグループだが《ナナ・イロ》と言う、福井出身の県立大学を卒業したばかりのユニットで、2002年にその県立大学軽音楽部で出会ったアイちゃん(23)と、みっちゃん(22)が結成した音楽ユニット。現在、CMソングやラジオ番組でもレギュラーを持ち、県内外でライブ活動をしている期待のユニットなんです。何でも・・・フジテレビ毎週土曜日「めざましどようび」の主題歌コンテスト《秋のめざうたコンペ》エントリーしていて、その「たからもののうた!」という曲は、現在人気上昇中でランキング2位になっているそうです。この《めざうたコンペ》で最終的に1位を獲得すれば・・・番組の中で歌が採用されるのはもちろん・・・メジャーデビューとなるそうです。福井出身の彼女たち・・・これは応援しないとね!
 そこで・・・その応援だが、パソコンから「めざうたコンペ」のHPをアクセスし・・・《ナナ・イロ》をクリック!1週間毎の更新だから毎週1回は応援できますよ!
 また、彼女たちナナ・イロのオフィシャルHP「なないろ日和」も是非、ご覧下さいね!
 ステージで計5曲を熱唱してくれたナナ・イロの二人には会場から割れんばかりの大きな拍手が届けられていた。そして最後には、先に登場した《くるくるタイツ+キタガクン》も再登場して《ナナ・イロ》の二人と・・・そして会場の全員「故郷」を歌ったのだ。
♪兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川
        夢は今もめぐりて 忘れがたき故郷
 如何にいます父母 つつがなしや友がき
        雨に風につけても 思いいずる故郷
 こころざしをはたして いつの日にか帰らん
        山はあおき故郷 水は清き故郷
 誰もが持つ・・・故郷!・・・だけどこの日ばかりは、自然の大地・・・癒しの里山、この高須町の川や山、そして棚田を頭の中に描きながら・・・この「故郷」を歌ったのだった(私も目を閉じて・・・唄ってました!)
 午後9時過ぎ・・・浴衣を着た地元のお母さん方が輪になっての盆踊りが始まった。1曲・2曲となると、その輪は大きな輪になっていく。地元の皆さんや親戚の皆さん、そして棚田オーナーの皆さんやこの日、高須町を訪れた全員が納涼盆踊りを楽しんでいる。
 

 そして、高須町の夏祭りもクライマックスになった。最後は会場全員に配られたナンバーカードによる大抽選会が行われるのだ。何回か夏祭りや運動会のビンゴ大会に参加している私と次男だが・・・くじ運は・・・最悪!
 この日も「ダメだろう・・・!」と、諦めムード。川島アナの司会で抽選会は進んで行く。私の蕎麦屋台の前で抽選会が行われていくのだが、少しの時間で私が川島アナにお願いをした。それは記念すべき8月10日高須町HPアクセス数100万件を超えた事だ。今後の高須町HPPRを兼ねて川島アナにお願いした私だった。「そうですね、分かりました!」と、川島アナ。大抽選会は4等・3等と進んで行く。ナンバーカードを握り締め「やっぱり・・だめだあ〜!」と、完全に運の無い私と次男と・・・田中先生。
 いよいよ、残り2本(2等・1等)となってしまった。
「先生・・・1等の記念写真をお願いします!」と、HP用にデジカメ撮影の準備をお願いし「そろそろ後片付けでも・・・」と、思った瞬間だった。
「2等・・・55番!」の声。
「あっ・・・俺・・・55番だ!」と、暫し呆然の私。だが、私の前の川島アナと抽選箱を持つ佐々木さんは、私の逆を向いている。
「55番の方・・・いらっしゃいませんか!」と、川島アナ。私は小声で
「あの・・・俺・・・です」と、耳元で呟いた。後ろを振り返る川島アナと佐々木さん
「藤田さんです!おめでとうございます!」に少し照れながら賞品の授与にと前に出た私(小心者?ですから・・・!)
「やっと、当ったのう〜!」と、喜んでくれた佐々木さん。
 嬉しいやら恥ずかしいやらで顔は真赤になっていた私(違う違う・・・ビールの飲みすぎです!)
 2等の賞品を受け取ると・・・川島アナが「藤田さんから、高須町のホームページのお話があるそうです!」と、急遽マイクを渡されてしまった私。飲みすぎで呂律(ろれつ)がまわらず・・・それでも一応HPの報告とPRをした私だった(ああ・・・恥ずかしい!)
 1等は・・・やっぱり地元の方でした。「おめでとうございます!」(必ず最後に高須町の人が当たるのは、やっぱり運があるんだよね!宝くじを買えばいいのに?!)

 夜10時過ぎ・・・多くの人で賑わった今年の高須町の夏祭りも終わりの時が来た。お客さんが帰った後の校庭では青壮年会の人たちを中心に片付けが始まっていた。提灯やボンボリの灯りが消えると・・・・そこには爽やかな風が吹いていた。すぐそこまで来ている、秋の気配高須町があった。もうすぐ・・・棚田の稲刈りが待っているのだ。
 皆さん、お疲れ様でした。また、来年もお会いしましょう!


△男の酒のつまみ・・・157
 辛子明太子卵焼き!
 某テレビ番組の中でやっていた、この辛子明太子卵焼きだが、「おう・・・なるほどな!」と、直ぐに私もトライとなった。卵焼き器に溶いた卵を広げて行き、その卵前方の所に辛子明太子を乗せ、後は卵を巻いていくだけ。簡単・・・旨い!の・・・美味しさです。


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【八月の八/川島アナ、野菜作りに天敵が!】8月16日(水)

 昨日の高須町夏祭りが終った校庭では、体育館の外の石段に腰を下ろし、少しの虚脱感の私がいた(やっぱり・・・歳かな!)。そして、その横には田中先生や川島アナ、地元・高須町の若者が数人いて、みんなであれやこれやと笑い話に花が咲いていた。高須城小学校の体育館内では、夏祭りの実行委員として盛り上げた青壮年会畑健一会長他、佐々木さんたちメンバーの皆さんが反省会をしていた(お疲れ様でした!)
 時計は午後11時過ぎ、「このまま甲子園に行き、明日の福井商業と早実戦を見ます!(取材&応援)」と、川島アナ。「明日の夕方の放送(リアルタイムふくい)があるのに、徹夜で大丈夫なの?」と、私が言うと「全然・・・平気ですよ!」と、まだまだ30代になったばかりの川島アナ(いいなあ・・・若いって!)
 祭りの最中だが、青壮年会の皆さんや田中先生、そして佐々木さんに勧められるまま飲んでいた生ビール(10杯)で、少しほろ酔い気分の私。当然、車を運転することは出来ず、妻に迎えに来てもらうことになった(この日は最初から・・・飲むつもりで、送迎を妻に頼んでいました!)
 妻が高須城小学校に着いた頃にはもう12時近く「あれ?!」と、辺りを見回しても次男の姿は無く・・・当然、いつもの佐々木さん宅にお邪魔している次男(佐々木さん、遅くまでスミマセン!)
 そんな次男を車に乗せ、帰路に着いた妻と私。だが、車の中には私たち3人の他に・・・・2匹のハムスターが同乗していたのだ。このハムスターだが、「さあ・・・開店OK!」となった午後3時頃、校庭に来た岬ちゃん(高須城小学校5年)お母さん「藤田さん、ハムスター貰って!」と、突然のお願いに・・・そばにいた次男が・・・当然の如く「欲しい!」となり・・・頂いた2匹の可愛いハムスターだった。

 その可愛い2匹のハムスターだが、白が雄で縞々模様が雌らしい。ちょこまか動くハムスターを見ていると、何故か心が癒されるものだ。「可愛いね・・・可愛いね!」と、連発する次男だが、先日銭湯で頂いたかぶと虫の事を忘れているんじゃないかと心配する私と妻。「大丈夫、全部僕が面倒みるから!」と、いつものセリフ(これが・・・怖い!)
 猫(4年目)・・・かぶと虫(1週間)・・・ハムスター(本日)と増えつつある我が家の同居人だが・・・「まあ・・・いいか!」(やっぱり・・・呑気な家族!)
 さて、昨日の高須町の夏祭りで大いに盛り上げてくれたFBCの川島秀成アナウンサーだが、その川島アナの《高須城ものがたり》(リアルタイムふくい)が本日放送された。早いものでもう11話目となった今週の高須城ものがたり、話題となっている今週のタイトルは・・・・?
〜高須町は動物園?!の巻〜と、なっていた(何やら想像できるかも!)
「夏野菜で美味しいカレーを食べたい!」と、始めた川島アナの野菜作り、じゃがいも・茄子・キュウリ・トマトと高須の大地にそれぞれの種を蒔き、苗を植えて、その収穫を楽しみにしていた。そんな野菜もそろそろ収穫の時をむかえ、この日の川島アナは一段と楽しみな様子で登場したのだが・・・。
 青空が広がる高須町を訪れた川島アナ、実はなんやかんやと忙しく久しぶりの高須町の訪問となったこの日。収穫まであと1ヶ月程の稲穂の成長に「いや〜大きくなったな!」と、感激ムード。うだる様な暑さの中、そんな稲穂を見ながら着いたのは高須町にある、とある倉庫だった。
 その倉庫で川島アナを待っていたのは、お馴染み地元・高須町野菜インストラクター畑智恵子さん内田キヨエさんそして木村さよ子さんの3人だった。さっそく川島アナ、自分の野菜の今の様子を皆さんに聞いたところ・・・・「ピーマンなんか、もう大きくなって・・・もいでんた!」と、すでに収穫された事を聞くことになってしまったのだ。「えっ!もう収穫してしまったんですか?」と、残念そうな川島アナに「だって、川島さんいつ来るか分からんで・・・!」と、きつ〜い一言。
 つまり、川島アナが忙しく仕事で飛び回っている間に、キュウリピーマンは、すでにたわわに実がなり収穫してしまったらしいのだ。ならばと川島アナ、「トマトは?」と、聞いたのだが「トマトはあかん!」と、智恵子さん。楽しみにしていたトマトは・・・・どうやら、猿(サル)に食べられてしまったようだ。呆然とする・・・川島アナ「あら〜っ、トマトは猿に食べられちゃうし・・・大きくなったピーマンは、僕が来ないから智恵子さんが食べたし・・・あら〜っ!」
 でも、カレーにかかせないジャガイモは・・・・豊作で、こちらもすでに川島アナが不在ということで地元の皆さんが収穫済みだった。大きな袋の中には、丸々と太ったジャガイモがたくさんありました。「わぁ〜こんなに大きくなったの!」と、ジャガイモを手にした川島アナはちょっぴり感激ムード。「今年は、暑いから腐ってしまう」と、早く収穫した訳を聞いた川島アナ「そうだったんですか!ありがとうございます」と、農家の皆さんの長年の経験を改めて感じていたのだった。
 それでも自分のが気になる川島アナ、地元の皆さんと畑に行ってみた。すると、驚くほどの成長をしている各野菜の大きさにビックリ、近づくと・・・ピーマン・・・茄子・・・キュウリがなっていたのだった。川島アナが苗植えをして約2ヶ月、ようやく初めての野菜の収穫となったのだった。
 あっ!・・・と、いう間に両手いっぱいの野菜が収穫された。そこで、もいだばかりの新鮮なキュウリを食べてみた川島アナ・・・・「旨い・・・やっぱり、高須で取れたキュウリは旨い!」と、大満足!(そりゃ・・・もぎたてのみずみずしいキュウリは・・・うまいっしょやぁ〜!)
 そして、今度はの被害にあったと聞いたトマト畑に行った川島アナ、そのネット(網)で覆った畑を見てみると、青いトマトがあったのだ。しかし、赤い熟成したトマトは全てが食べてしまい、その食べ後は・・・横の土の上に無残な姿で落ちていたのだ。「赤いところだけ・・・食べてまう!」と、野生の猿知恵を感心する智恵子さん?!(すいません!)
 トマトを守ろうと、ネットで覆ったり・・・猿が嫌がる石灰を撒いたり・・・赤いものを周りに置いたりと、色々工夫をしてきた野生の動物から守る対策だったが・・・・効果はなかったトマトだった。そんなトマトの姿に川島アナは、ただ呆れるしかなく、しまいには「寝ずの番をしましょうか?」と、言い出した。「高須町はにぎやかなですね。猿は来るしカラスは来るし・・・」と、高須町の自然の大地を改めて痛感した川島アナ(まだまだ、イノシシもいますよ!)「動物園みたいなもんや・・・」と、笑いながら答える智恵子さん。
 収穫がゼロだった今回のトマトだが、それでもジャガイモ・茄子・ピーマン・キュウリと新鮮な野菜を収穫した川島アナは、「お世話になりました、今度この野菜を使って美味しいカレーをご馳走します!」と、約束したのだった。
「高須城ものがたり」は、FBCのHPで動画にて見られます。まずは、FBCのHPをアクセス、高須城ものがたりをクリックして下さい。放送を見逃した方も・・・もう一度見たい方も・・・是非、どうぞ!


△男の酒のつまみ・・・158
 激ウマ!・・ゴーヤ空揚げ!
 先日、友人と暖簾をくぐった居酒屋での事、店長から「美味しいものがあるんです・・・お勧めです!」との強い押しに「じゃ・・・それ・・貰うわ!」と、注文したのは・・・沖縄を代表する野菜、ゴーヤを使ったものだった。何でも、厨房にいる沖縄出身の従業員の子が裏メニュー的に作ったものらしい。ゴーヤと言えば「苦い!」と、感じるものだがそれはそれで「身体に良いから・・・」と、最近では福井のスーパーにも登場している。
 で・・・私の目の前に運ばれてきたゴーヤの料理だが、「ゴーヤの空揚げ」だった。まずは・・・一口。「おっ!これはイケる!」と、あっという間に友人とたいらげてしまって・・・・当然・・・「お代わり!」
 このゴーヤ空揚げだが、調理方法は意外と簡単で、ゴーヤを縦に二等分、中のわたをスプーンで綺麗に取り薄くスライスする。片栗粉をまぶしカラッと油で揚げるだけ。
 後は・・・お塩をふりかけ、出来上がりです。これは本当に美味しいですよ、私の中では今年の一押しです!


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【八月の九/お堀にビオトープを浮かべる】8月19日(土)

 風物詩?のひとつ、「熱闘!甲子園」の高校野球もいよいよ明日、決勝戦となるのだが、三連覇(夏)に挑戦する駒沢大苫小牧(南・北海道)と、初優勝(夏大会)に挑む、早稲田実業(西・東京)と面白い対戦となった。いつもなら、各都道府県の地元代表校が負ければ「もういいや!」と、郷土愛のため感心が薄れるところだが、今年の大会は地元・福井商業が負けた相手(早実)の決勝戦となるので・・・多少興味は・・・ある。
 過去、甲子園のアイドルと言われた、三沢高校(青森)大田幸司投手早実荒木大輔投手以来のアイドルと言われる、今回の早実斉藤投手ハンドタオルで拭う姿が女性ファンのハートをくすぐるらしい(私も明日からハンドタオルを持とうかな!)
 一方、何十年ぶりとなる三連覇に挑む駒大苫小牧は、一回戦から苦戦の連続となる戦いをしてきたのだが、それでも決勝まで勝ち進んできたことには「さすが!」と、頭が下がる。
 昔なら、北海道代表と言えば「弱い!」と言われたものだったがこの三連覇挑戦には・・・・「ガンバレ!」とエールを送りたくなる。両校のエース、斉藤対田中の投げ合いは熾烈なものになると新聞紙上に野球評論家は書いているのだが、地方大会から今大会まで連投を重ねている両投手には、勝負もさることながら最後の試合(甲子園)で悔いのない試合をしてほしいものだ。
 さて、気が付けば次男(小6)の夏休みも・・・もう残りわずかとなっている。石川県珠洲市(日本ジャンボリー)に、熊本県熊本市(姉妹都市交流)に、高須町(夏祭り)にと、小学生最後の夏休みを大いに満喫しているようだ。しかし、例年よりプールに行く回数が減っているようだが・・・それは・・・やはり・・・ゲームが原因となっている。健康的に育って欲しい!と望む親心を、少し裏切る長い・・・長い・・・そのゲーム時間には、「いい加減に・・しなさい!」と、父親として喝!を飛ばす毎日となっている。
 そして、今朝も早朝からパソコンに向かい合っていた次男を見つけた私は「こらっ!朝は勉強の時間だろ!」と、少し激怒となったのだが「お父さん・・・ゲームじゃなくて、調べ物してるんだよ!よく・・・見てよ!」と、次男。「何を調べてるんだ?」と、聞いたところ「ビオトープだよ」と、返ってきた。「ビオトープねえ?」と、聞いた事はあるのだが・・・私の知識の中には余りない・・・ビオトープ(つまり知らないのだ!)
ビオトープ・・・今はビオトープと言えば「ああ、あれか!」と、誰でも違和感なく受け入れるものとなってきたのだが、少し前までは、環境保全や野生動物保護に取り組んでいる専門家の人が使っていた言葉。生命:バイオbioと場所:トポスtoposの合成語で生物の生息空間のことを言う。トンボなどが卵を産む小さな池から成長したトンボが飛んで行く森林や湖沼、草地、河川、湿地、岩場、砂地なども大きく考えていけば、その地域に住むさまざまな生き物が地域固有の自然生態系を構築していれば、全てビオトープと言えるらしいのです。日本でも多くの自然破壊があり、残された貴重な生物生息空間としてのビオトープを保全したり、消失したところを復元、創出することがますます重要な社会活動になってきている。尚、「日本ビオトープ協会」は1993年から活動を展開しているそうです。
 漠然とただ聞き逃していた言葉の一つだった「ビオトープ」。そうそう、何年か前だったかNHKの朝の連ドラ「わかば」で主人公が小学校でビオトープを地域住民や小学生と共同で創っていた事があった(たぶん?!)
 で・・・その「ビオトープ」をパソコンで検索していた次男に、「何で?」と、聞いた私だが「今日、作るんだ!」と、次男が言うのだ。「順化の中庭に創るのか?」「違うよ、お堀に創るんだ!」「そうなの・・・・えっ!お堀?!」と、私の頭の中は・・・・ビオトープお堀が想像出来ずに、少々パニック気味だった。
「行ってきま〜す!」と、午後から順化小学校に出かけた次男と妻、どうやら毎年この夏休みに行う順化公民館少年教育学級の一環らしい。妻と次男が出かけた後「昨日の新聞に出てるわよ!」と、妻の言葉を思い出した私は、その新聞紙面にて「ビオトープ+お堀」の意味がようやく理解できたのだった。《ビオトープで県庁お堀浄化》と、大きな見出しの新聞記事。児童、住民が「浮島」作り・・・あす作戦を決行!自然環境復元に期待・・・と、書いてある(おいおい、そんな大げさな!)
△記事をそのまま紹介します。
 城下町・福井のシンボルでもある県庁堀の水質浄化に向け、福井市順化小学校の児童や地域住民らが立ち上がる。全国で水質浄化活動に取り組んでいる民間非営利(NPO)団体や県などの協力を得ながら、水質場浄化作用がある炭などを使って十九日に「ビオトープの浮島」を作り、お堀に浮かべる計画。県庁堀の水を浄化するだけでなく、お堀に暮らす動植物などの生態にも好影響を及ぼすことが期待される。
 子どもたちに夏休みの一日を楽しんでもらおうと、順化公民館が毎年開いている少年教育学級の一環。今年は、水質浄化に取り組んでいる埼玉県越谷市のNPO団体「とよあしはら」などの支援を受け、地元の貴重な歴史遺産でもある県庁堀の水質浄化作戦に挑戦することにした。「とよあしはら」はこれまで、全国で約80基の浮島を作ってきたが、県内に設置されるのは初めて。
 順化小で十九日午後二時すぎから行う浮島作りには、地域住民も加わる予定。参加者は約三・五bの県産間伐材と竹を井形に組み合わせたいかだに木炭を詰めた袋敷き詰め、その上に葦(アシ)やカキツバタなど水生植物を植える。
 関係者によると、葦などは水中の富栄養分を吸収し、木炭や植物の根に住む微生物が水中の窒素やリン化合物を分解するため、水質浄化に役立つとされている。また、いかだ周辺に発生するプランクトンなどを餌にする稚魚やトンボの幼虫、水鳥などにとっても住環境が向上するため、自然環境の復元効果も期待できるという。
 順化公民館長の小林忠男さん(66)は、「作業を通じ、地域のシンボルであるお堀の環境に子どもたちが関心を持つきっかけになれば・・・」と話している。(終)
「ん・・・ん、分かったような・・・分からないような!?」記事での私の頭の中なのだが、つまり、お堀の水を浄化し尚且つ、そこ住む野生生物の保存のために葦や木炭を使った浮島をお堀に浮かべる事らしいのだ。
 そんな事を考えていると・・・順化小学校に次男といる妻から携帯に電話が入った。「夕方のニュース録画してね!テレビ局や新聞社がたくさん来るらしいから。直くん(次男)が代表で挨拶するから・・・お願いね!」と、慌てた様子の妻。「挨拶?」と、聞きなおした私に「うん・・・児童を代表して挨拶するの!」と、妻(また・・・挨拶か!熊本に続いてだな!)
「で・・・どこの局?」「分からない!」と、こんな調子の妻からの電話だったが、それはそれで親として息子がテレビに映る姿(挨拶している姿)を想像しただけで何やら嬉しくなっていた私だった(親バカ!)
 で・・・親バカになった私は、田中先生に電話をし「見てね!」と、またまたの親バカを暴露したのだった(いや、本当は、田中先生が理科の先生だからビオトープに関心があると思って電話したのだが・・・・やはり、本音は次男かも!)
「あっ!お堀での・・・新聞で見ましたよ」と、さすが田中先生知っていたのだった。「そうですか、直くんが挨拶するんですか・・・すごいですね!」と、親バカの私に付き合ってくれた田中先生。「必ず見ますよ」と、固い約束?の後、電話を終えたのだった。
 新聞のテレビ欄を見て2画面録画用意をしていた私(意外とドキドキ!)。まずは、FBCのニュースで放送されたのだった。竹などを使いいかだを組む児童の姿が映った。

「あれっ?あいつ(次男)どんな服装で出かけたんだったっけ?」と、思い返す私(たくさんの児童がいると見分けがつかない!)。木炭を詰める児童・・・いかだを皆で運ぶ児童の姿は映るものの、なかなか次男の姿が画面には映らない。最後には・・・そのいかだがお堀に浮かんで・・・終わってしまったのだった(おや・・・挨拶の映像は?)
 ならばと・・・次のNHKに期待した私。しかし、やはり同じような内容の放送で・・・そのお堀に浮かんだ浮島を指差す次男の姿がチラリと映っただけだった(おい・・・挨拶の映像は?)。録画したテープを巻き戻し・・・・再び見たのだが、やはり次男はチラリだけ!
 そこで妻に電話をかけた私「おい・・・挨拶のところ映らなかったよ!」と、言うと「挨拶の時、まだテレビ局が来ていなかったから!」と、妻。「あっ・・・そうなの」と、私。「でも、私デジカメで写したから大丈夫!」と、妻(何が大丈夫なのか?!)
 この浮島作りだが、児童や保護者、そして地域のみなさんや県職員総勢100人約3時間以上の作業だったらしい。

 この後、児童たちはカレーライスを食べたり、ゲームを行ったりして楽しい午後のひとときを過ごし、帰宅したのは9時すぎだった。
「面白かったよ!」と、笑顔で帰宅してきた次男だが、「ビオトープって凄いね!あの浮島から色々なお堀の生物の生態系が保存されるんだよ!」と、私に言い出した。「そう、勉強になったね」と、私が言うと「うん!でも・・・これからも続けないとね・・・みんなでね!」と、次男。夏休みに入り色々な所で見聞きし勉強をしている次男だが、また一つ男として・・・大きくなったように感じた私だった。
 ところで次男と共に出かけた妻だが・・・帰宅した様子は無く「お母さんは?」と、次男に聞くと「何か・・・打ち上げ(飲み会)だって・・・遅くなるらしいよ!」と、次男。「あっ・・・そう!」(またか!)
 深夜・・・おつまみの残りを手に帰宅した妻「食べる?」と私に言う(ふん!・・・だ。でも・・・頂きます!)


△男の酒のつまみ・・・159
 暑い夏だからの・・・ちゃんこ鍋!
 真夏日が続く毎日だが、やはり食べたくなる熱いもの。
「今日はちゃんこ鍋にしよう」と、簡単なちゃんこ鍋を作る。スーパーに売られているパックの「鳥野菜味噌」牛蒡白菜しらたき(糸蒟蒻)薄揚げ豚肉(牛肉)茄子を入れる。冷たいビールでも日本酒のオンザ・ロックでも・・・最高です!


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【八月の十/川島アナのカレーのお味は?】8月23日(水)

 昨日の夕方だったか、久々にが降った。が幾度と鳴り短時間での雨となったのだが、何かその後涼しさが感じられるようになった。屋根を叩く雨音を聞き「雨だね!」と、またまたパソコンのオンラインゲームで遊ぶ次男(小6)が何故か嬉しそうな顔で私に話しかけてきた。「何だ・・・雨だと嬉しいのか?」と、私が聞くと「別に・・・でも、明日のラジオ体操が・・・」と、次男(こいつ、ラジオ体操を雨でさぼるつもりか!)
「雨でも、体育館であるから!」と、私が言うと「あっ、そうだった!」と、照れ笑いの次男だが、雨天時は体育館ですることを忘れてしまう・・・それだけ好天続きの夏休みだったのだ。
 そんな夏休みも残すところ後10日余りとなった。今年度から2学期制のため少し早く8月末から授業開始となる学校が多くなる。児童や生徒も慣れない2学期制で少し戸惑いを感じているらしいのだが、先生達は普段通り忙しい夏休みとなっていて、毎日学校へ行きあれやこれやと職員室や教室(補習授業)、体育館にグランド(部活)と走り回っていた夏休みだった。
 そうそう、3日前の事だが明道中学校の田中先生が「明日・・・香川県に行って来ます!」と、電話で話していた。「じゃ・・・一泊で?」と、聞くと「いえ・・・日帰りです!」と、ハードスケジュールの田中先生。 この日帰りの四国・香川県行きだが、丸亀市で行われている全日本中学校陸上競技選手権大会(全中陸上)に出場している明道中学校・女子陸上部の応援をするためなのだ。
 個人種目にも何人かエントリーしているらしいのだが、一番の期待種目は400メートルリレーである。福井県内でも明道中の他、ライバルの鯖江中や明倫中もそのタイムは全国でもトップ10に入るほどのレベルの高さなのだ。同じ中学校の生徒で4人の走力が揃わなくてはいけないリレー種目は、卒業生として「ガンバレ!」と、ついつい力が入ってしまうものだ。
 福井市の大会、県の大会、北信越と勝ち進んだ後輩たちは、この全国大会出場を手にした。当然、夏休み返上での練習・・・練習の日々だった。それでも4人の乙女たちはそれぞれの思いをバトンにかけていたのだ。何よりチームワークが要求されるこのリレー種目、一つのミスが命取りとなる。
 母校・明道中学校には、全中出場「がんばれ!」と激励の看板が立った。全校一丸となっての応援だ。
 私も数年前に日本PTA全国大会があった埼玉県から、明道中学校・女子バスケ決勝リーグ進出の一報を受け、急遽翌日に大会会場のある神戸に行ったことがあるのだが、この時も大会会場にはチーム保護者はもちろんの事、校長先生をはじめ多くの先生方が福井からかけつけていたのだ(当然、自費です!)
 予選(19日)は、49秒69で6組1位での準決勝進出と、新聞に書いてあった(やるなぁ〜・・・いいぞ!)。これは期待できると速報を知りたい私は、「結果を知らせてね!」と、田中先生にお願いした私。「了解しました!」と、田中先生の返事だったのだが、この時、昨年の千葉で行われた駅伝(全国大会・明道中学校男子出場)【十二月の九/千葉県から生中継】の事を思い出した私、「また、田中先生は・・・速報かな?!」と、少し警戒心だったのだ。
 ところが・・・・その田中先生から・・・全く連絡はこず、「ダメだったのか!」と、意気消沈気味の私(連絡が無いのも寂しいものです!)
 早朝に福井を発ち、丸亀競技場へ応援に行った田中先生だったが、実はこの日の午後、大会会場に突然の雷雨があり・・・競技が1時間以上も中断され、400mリレーの準決勝が行われるのか危ぶまれていたらしいのです(運が悪い!日帰りなのに・・・!)。翌日の新聞を見ると・・・・《全中陸上・400mリレー明道女子決勝へ》と、見出し。タイムを見ると49秒68で1組2位となっていた。「記録が伸びている」と、驚いた私は彼女たちの春からの記録を調べたのだった(暇人ですかね?!)
○5/20 福井県陸上記録会 @鯖江中51秒00 A明道中(2位以下記録不明) B明倫中
○6/9  福井県中学春季  @明道中50秒11(大会新)A鯖江中50秒33(大会新)B明倫中
○8/8  北信越中学総合  @明道中49秒99 A鯖江中50秒07 B明倫中50秒24(福井県勢上位独占)
 春の新チームからこの4ヶ月で、51秒00以上・・・50秒11・・・49秒99・・・49秒69・・・49秒68と、つまり彼女たちは走る度にタイムを縮めていることになるのだ(これって・・・凄いですよね!)
 そして、決勝の日。私はNHK教育テレビの中継を次男と見ることにしたのだ。「ほら、来年に入学する明道中学校の先輩たちが決勝に残っているんだよ!」と、次男に説明すると「そうなの?」と、興味があるような・・・無いような次男。
「頑張れ!・・・バトンを落とすな!」と、後輩の4人の乙女たちを、拳を強く握り締めながら応援していたのだ。
 テレビに映る明道のユニホーム、しかしこの決勝に残ったどのチームにも優勝のチャンスはあるのだ。前年度のこの種目の優勝校(三重・成徳中学校)も出場している。チーム紹介では予選や準決のタイムが出ていた。「3番目の持ちタイムだ!」と、私が思った瞬間だった。この日の放送の解説者、伊東浩司氏(百b10秒00・日本記録&アジア記録保持者、現甲南大学女子陸上部コーチ)「このチームは非常に安定していますから!」と、母校を高く評価してくれたのだ(最高です!)
 スタートの時間が近づいて来た。何故かテレビで見ている私も鼓動が早くなってきた。
 号砲が鳴り、一走がスタートした。まだどのチームも差は無い。2走にバトンが渡った、明道中は良い位置をキープしている。「3位に入れ!」と、この時声援を送っていた私。
 3走からアンカーにバトンが渡った、この時2位を走っていたチームにバトンのミスが出た。また、バトンゾーンをオーバーするチームも出た。ゴールまでの直線、明道は2位を走っている。「このまま行け!」と、私が言うと「頑張れ!」と、いつの間にか次男も声援をしていた。
 明道中学校・2位・49秒51福井県中学校新記録(単独校記録)だった。「やったあ〜全国2位だ!凄いな!」と、感激していた私。しかも、またまた大幅に記録を縮めていた彼女たち(チームベストの記録で全国2位は凄い、しかも大舞台の場での記録だ!)
 伸び盛りの年頃となる生徒たち、「走る度に・・・」とは、良く聞く話ではあるのだが、実際に後輩たちの記録には頭が下がるものだ。
 この日は彼女たちの明道中学校陸上部の顧問のT先生の誕生日。「先生にメダルをプレゼントしようとみんなで話していました」と、キャプテンの話(いい話や!)。スポーツには感動のドラマがある。4人の練習(努力)と、チームワークが生んだ県新、そして全国2位の快挙だった(おめでとう!)
 そして、優勝は・・・やはり昨年優勝の三重県・成徳中学だった。つまり2連覇の偉業だ。タイムは49秒10(速い!)。放送の中、笑顔で優勝インタビューに答える4人。だが、この4人にもドラマがあったのだ。
 2年連続の優勝と聞いた私は、「名門(陸上界)の中学校だろうな?」と、思っていたのだが・・・実は、この中学校の陸上部の部員は・・・この4人だけだと言うのだ。桑名市にあるこの中学校だが、昨年の優勝メンバーは2人。初めてリレーのメンバーになった、双子の姉妹の専門は棒高跳びで・・・何と、この双子姉妹の百bのタイムを計測したことが無いというのだ(嘘みたい!)
「余裕なんてない。ぎりぎりの状態だった」と、彼女たちの先生。徹底的に鍛えられた4人の走力と部員4人だけの、どこのチームにも真似できないチームワークが2連覇となったのだ。昨年の優勝タイムは49秒09。つまり0秒01しか違わない今年のチーム。彼女たちの手の甲には「信」「走」「涙」「笑」の4文字が書いてあったと新聞に書いてあった。
 先日幕を閉じた甲子園の夏の高校野球も、歴史に残る再試合となる決勝戦で、早稲田実業高校(西東京代表)初優勝した。前にこの日記で書いたのだが、今回の早実には何か見えない力が後押ししていたのだ(早実に負けた、福井商業も仕方ないか!)
 その早実のエース、斉藤佑樹投手の人気も凄いこととなっていて「佑ちゃん!」大フィーバーになっている。「ハンカチ王子!」と呼ばれ、マウンド上でそのハンドタオル(400円で斉藤投手のお母さんが群馬で購入したもの、だが現在、生産中止らしい)で汗を拭う姿がたまらなく女性ファンの心を擽るらしい。
 準優勝となった駒沢大学苫小牧高校だが、夏大会三連覇の夢は絶たれたものの、限りなく三連覇に近い準優勝だった事にチームは誇りを持ってほしいものだ。
 甲子園・・・高校野球の聖地。この甲子園でプレーすることが高校球児の夢である。全国四千数校がこの甲子園でのプレーを夢みて毎日毎日練習を重ねてきた。同じく、どの運動部の高校生にも野球の甲子園と同じように聖地がある。ラグビーは花園。バレーは東京都体育館。バスケは代々木第二体育館。サッカーは国立と色々な聖地がある(思いだすなあ〜)
 さて、後輩たちの活躍と甲子園の話題を長々と書いてしまったのだが、「コシヒカリ」の聖地福井であり、「げんき米」の聖地高須町となる。そんな高須町では前回、夏野菜の収穫をして「美味しいカレーをご馳走します!」と、高須町のお世話になった皆さんへ約束をしたFBC川島秀成アナウンサー、本日放送のげんき米プロジェクト《高須城ものがたり》でそのカレー作りが放送されたのだ。
 の差と、高須山からの自然水で美味しいお米や野菜が収穫される高須町大地。そので手塩にかけて育て収穫した川島アナの夏野菜。収穫間際のトマトの被害に遭い少しガッカリムードの川島アナだが、日頃お世話になっている高須町の皆さんへのお礼にと、カレー作りに挑戦したのだ。
第12話目〜カレー作れば奥さんいらない?!の巻〜
 収穫した夏野菜を持ち込んだのは、高須町研修センター調理室。ここが今回、川島アナの特製カレー作り挑戦の作業場となる。川島アナの料理の腕前が気になるところであるが調理室の中には何故か・・・高須町のお母さん方がいる(心配なのかな?!)
 まずは、茄子を切る川島アナ「男のカレーライスです・・・高須の野菜で!」と、包丁さばきも軽やかに?カレーの具の準備をしていく。大きなジャガイモの皮を剥く川島アナ「どうです・・・皮の剥き方は?」と、お母さん方に聞いたのだが・・・「上手・・・上手」と、お褒めの言葉。
 だが「そんだけ上手かったら、川島さん奥さん要らないわ!」と、キッ〜ィ冗談!「やっぱり・・・カレーライスは奥さんに作ってもらった方がいいですよ。自分で作るのは寂しいですから!」と、これは本音の川島アナ。しかし、「川島さんはマメやで・・・あかんやろ!」と、反論のお母さん達(まるで、漫才だ!)
 カレー作りの材料となる夏野菜。茄子・ピーマン・ジャガイモ・きゅーり(サラダ用)は川島アナの畑で収穫した新鮮なもの。だが、玉葱・椎茸・人参と被害に遭ったトマトは、地元の皆さんから御裾分けとなった。そしてご飯は当然「げんき米」で・・・全て、高須産の食材でのカレーライスとなるのだ(美味しそう!・・・でも、お肉は違うだろうな!)
 調理室での川島アナの奮闘は続いていた。鍋の中には、少し大きめの角切りのお肉がたくさん入っている(油で炒めている!)「少し・・・大きいかな?・・・歯は大丈夫ですか?」と、お母さんたちを気遣う川島アナだったが「大丈夫やわね!」と、笑い飛ばすお母さんたち。そんな笑顔のお母さんたちもいつの間にか、包丁を手に川島アナのお手伝いとなっていたのだった(まあ・・・分かるような気がする!)
 ここで登場したのは高須町自治会長植木御大だった。調理室を覗き少し心配そうな顔の植木御大だが「美味しそうな・・・匂いは・・・一人前やわ!」と、川島アナを励ましているのか・・・違うのか?!「いや、味も一人前ですよ!」と、切り替えした川島アナだったが「それは・・・食べてみないと分からん!」と、植木御大(そりゃそうだ!)
 最後に味の決め手となるスパイスを入れた川島アナ。少し味見をお母さん方にしてもらったのだが・・・「・・・薄い!」と、一言。再びスパイスカレー粉を入れたのだった。
 川島アナの心のこもった夏野菜の特性カレーもどうやら完成の時がきた。「完成しました!」と、自ら拍手の川島アナに連られて拍手のお母さんたち(お疲れ様でした!)
 調理室の横の部屋での昼食会。川島アナが育てた高須産夏野菜がいっぱい入ったカレーライスがテーブルにあった(放送でのBGMは「王様のレストラン」の曲を使って欲しかった!)
 植木御大を上座に川島アナ、そしてお世話になった高須町のお母さんたちがたくさん座っている。「いただきます」と、一斉にカレーライスを口へ。「美味しいかな?」と、川島アナまだまだ心配の様子だが「高須の食材で作ったから、美味しいのは当たり前!」と、笑顔の植木御大。すると「美味しい」「美味しい」と、お母さんたちから声が聞こえてきた。
「よかった〜」と、満面の笑顔の川島アナ。4月からの夏野菜作りは、お米と違った別の苦労があり農家の大変さを痛感していただけに、この「美味しい・・・!」の一言が嬉しかったようです。
 太陽の下で育てた今回の夏野菜作りは、川島アナにまた一つ自然の厳しさと大地の恵みを教えたものだった。
 もうすぐ黄金色の稲穂がこうべを垂れる季節を迎える。来月にはいよいよ「げんき米」の収穫となる高須町。そんな高須町も夏から秋の気配となり、いつのまにか蝉の声から鈴虫の声が聞こえるようになっていた。


△男の酒のつまみ・・・160
 茄子豚肉味噌炒め!
 夏野菜の代表?と言うべき茄子だが、茄子と油の相性は何故か良いもの。茄子・ピーマンキャベツを揃いの大きさに切り、豚バラ肉と炒め味付けは味噌で決める。自家製の味噌もいいのだが市販の甘辛い味噌もお勧めだ。ビールに最高のつまみですよ!


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【八月の十一/水金地火木土天海・迷?】8月25日(金)

 まだまだ日中は暑く、やっぱりというか残暑というか、当分の間はエアコンが必要となっているのだが、それでも朝晩になると確実にが近づいて来ている事を感じられるようになっている(少し・・・夏バテ気味かな?!)
 そんな秋近しの便りは・・・早稲(わせ)品種の《ハナエチゼン》の刈取りが先週終わり、早々と23日には第一陣となる264トンが出荷されたとニュースで話していた。毎年ニュースで映るその出荷風景だが、どこかのJAだろうか大型トラックの荷台に玄米のまま積まれていくのだが・・・初出荷と言うこともあり、大勢の関係者の方が拍手でそのトラックを見送るのだ。トラックのボディーには「福井米・初荷」と、書かれたのぼりや幕が付けられ関西方面や県内の市場に向けて出発して行く(そうだ・・今年は、高須町でもやろうかな?!)
 そんなハナエチゼンの今年の品質は・・・・7月のあの長雨により日照不足や低温のために生育の遅れが心配されていたらしいが、それでも8月からの好天により平年並みに育ったらしい。出荷されたばかりのハナエチゼンだが、早くも新米として小売店に並んでいた(早い・・・!)
 来月(一部は8月末から)にはそのハナエチゼンからコシヒカリの収穫を迎えるのだが、福井ブランドコシヒカリは今年記念の生誕50年となる。毎年毎年、農家の皆さんが苦労しながら育てているコシヒカリだが、今年も美味しいコシヒカリが期待できそうだ。高須町の棚田でも来月には刈取りをする光景が見られる。春の田植え以来、一家総出で実りの秋の収穫作業となる。
 高須産コシヒカリ「げんき米」の出来はどうだろうか?植木御大のお顔を拝見していると・・・無言ながらも「今年も、美味しいよ・・・大丈夫や!」と、その瞳の奥から伺い知ることができる(長いお付き合いだから!)
「早く新米が食べたいね,お父さん!」と、次男(小6)は毎年この時期になると言い出すのだが、ここ数年は美味し過ぎるコシヒカリばかり食べている次男にとって、それが良い事なのか悪い事なのか・・・・(まあ・・・いいか!)
 そんな次男のここ数日の関心ごとが・・・宇宙の話題だ。
 何でも興味を持つお年頃の次男だが、その周期は短く「もう飽きたの?!お前は・・・!」と、何度今まであきれた事か。そんな次男だが小学生低学年から、の一年を通して時々ではあるが、夜の空を見上げ「あの星は・・・カシオペアだね、それから、その横の星は・・・」と、星やその広大な宇宙に興味を持っていた。
 誰でも夜空を見上げ、星の輝きやその宇宙の持つ神秘性に興味を抱いた事があるだろう。「宇宙はどこまであるの?」「ブラックホールって、どこにあるの?」と、疑問を持ったものだ。宇宙に関心がある人も、そうでもない人も太陽系の惑星「水・金・地・火・木・土・天・海・冥」と、試験を前に覚えたものだが、そんな誰でも暗記した事が今、変わろうとしている。
 余談ではあるのだが、私が幼稚園の頃、海軍出身の父とお風呂に入るとその父が懐かしそうに唄っていた軍歌「月月火水木木金金」を、私は・・・星の事を歌った曲だと勘違いをしていた・・・・そんな馬鹿な!(失礼!)
 銀河系・・・その中にある、私たちの住む太陽系。昔は太陽系が銀河系の中心にあると考えられていたのだが、1918年、それが間違いである事が分かった。中心から約2万8千光年離れていたのだ。
 1610年、イタリアの有名なガリレオ・ガリレイが自作の望遠鏡で観測した昔から、17世紀のドイツのケプラーなど、現在に至るまで宇宙の謎を解明してきた多くの人々。銀河系でも太陽系でもそれは同じだった。
 大昔、地球で住む私たちの先祖は大陸から海を見渡し、「水平線の向こうには・・・何も無い!」と、言っていた時代があった。同じようにこの地球から目視出来た「月」から幾多の星の解明が進められてきた。
「水・金・地・火・・・・」は、当たり前の話だが、その順番は太陽からの順番を言うもので、その教科書等で教えられてきたものが、ここ数週間で二転三転と論議されることとなった。
「太陽系の惑星が12個に・・・!」と、報じられたのは、一週間程前の事、火星と木星の間に《セレス》が、冥王星の衛星として《カロン》が、そして冥王星の外つまり太陽から一番遠くに《2003UB313》と、新たに3個の惑星が追加されると言う国際天文学連合(IAU)の原案が発表されたのだ。
 この発表には「えっ!・・・覚えられない」と、頭を抱えた人もいたことだろう。次男などは「セレスとカロンは覚えられるけど3番目のは無理・・・」と、予想通りの返事が返ってきた(私も同じだ・・・覚える気もなかった!)
 しかし、一転・・・「太陽系惑星は、8個で決着!」と、昨日や今日のニュースや新聞では大騒ぎ。「元々の9個じゃなくて8個・・・?!」と、月より小さい冥王星が除外されてしまったのだ。すったもんだのあったこのIAUの会議だったらしいが、とりあえず「十分な質量があってほとんど球形で、※恒星の周りを回る、恒星や※衛星以外の天体。その領域(軌道)で特に大きいもの」と言う、惑星の定義を発表したのだ。
※恒星・・・自分で光を放つ星。夜空に見える星は恒星となる。
※衛星・・・月など惑星の周りを回る星。
 それでは、今まで覚えていた「冥王星」や騒がれた「セレス」「2003UB313」は、どうなってしまうのかだが《矮(わい)惑星》と、分類されるらしい。冥王星の衛星から矮惑星とされた「カロン」だが、異論が強くまだ白紙の段階で今後さらに検討されるらしいのだ。
 この騒動で大騒動になっているのは・・・教科書を作成している会社と出版社だ。すでに来年度の教科書の印刷に入っている所もあったらしく、大慌てで書き換えとなっているそうだ。
 ところで、次男だが「一つ減ったの?!じゃ、よかった!」と、覚えなくてよくなった事が嬉しそう。
 神秘とも言える遥かなる宇宙だが、その宇宙の謎はまだまだ未知の部分が多く、日々多くの専門家が解明しようとしている。
 以前、「高須山から見る夜空の星はすごく綺麗ですよ!」と、私に教えてくれた人が二人いた。一人は《あぜ道インタビュー》で取材させて頂いた福井市自然史博物館の館長、吉澤康暢館長。そして、もう一人は地元・高須町植木正義御大だ。
 一度機会があれば次男を連れての高須山山頂からの遥かなる宇宙を想い、星の観察会と洒落込みたいものだが、・・・・夜の山道は・・・少し怖いと足が遠のく私だった。


△男の酒のつまみ・・・161
 梅肉鰹ぶしたたき!
 梅干から種を取り、梅肉を用意(5個程)。これにかつお節味醂醤油(少々)を混ぜ、包丁で叩く。味付けはご自分のお好みで・・・・・。簡単つまみで美味しいですよ!ご飯のお供にもいいかも!


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【八月の十二/絆〜今、私たちにできること〜】8月27日(日)

 これで何日連続の真夏日だろう?!8月も終わりとなる時期なのだが、この暑さは当分続きそうな週間予報となっている。朝夕には「おっ・・・涼しいな!」と、秋の気配を感じることができるのだが、まだまだ日昼は残暑の夏模様。
 自宅近くの近所のタバコ屋さん、その叔母ちゃんだが私が煙草を買いに行く毎朝には「毎日・・・暑いね!」と、同じ挨拶を繰り返す日々となっている(仕方ないね!)
 そんな暑さの中、今年も日本テレビ恒例の愛は地球を救うが昨日から始まった。昨年のテーマは「生きる」だったのだが、今年は「絆」となっている。絆(きずな)とは、日本語として何か古き良き時代の言葉のような感じも持つのだが、忘れかけていた今の私たちに必要な言葉のような気もするのだ。
 毎年の事だが、この24時間テレビがある時には「よし、俺も24時間・・・徹夜で見るぞ!」と、自分なりに豪語(誰も聞いていない!)するのだが、やはり深夜になると睡魔に負けてしまう私(歳だ!)
 番組の構成上、ついつい涙を流してしまう場面が多いのだが、今年もこの24時間では・・・・10回以上は泣いてしまった。
 平原綾香と韓国の指に障害を持ったピアニストの少女。ダウン症を持ちながらもダンスを踊った子どもたち。また、トライアスロンに挑戦した少年と、この他にも感動する物語がたくさんあった。
 そして、24時間と言えば「100キロマラソン」が代名詞なのだが、昨年の丸山弁護士から今年はアンガールズの二人が挑戦した。誰もが「大丈夫なの?」と、思った事だろうが細身の彼らには不安が多々あった。本番前には練習中に膝を痛めその痛みが完治していない状態だった。しかし、飄々(ひょうひょう)と走る二人の姿を見てやはり・・・ある種の感動を覚えてしまった。
 最初の頃だったか、スタジオから「大丈夫?」と、呼びかけると「身体は大丈夫だけれど・・・眠い!」と答えた山根君には、思わず笑ってしまった。簡単に100キロを言うけれど、この100キロは普通の人は走ることの出来ない距離だ。走って・・・歩いて・・・走って・・・歩いて・・・と、繰り返すのだが、途中からは歩くことも苦痛になってくるのだ。私も航空自衛隊にいた時に40キロを走ったことがあるのだが、20キロで膝に違和感が出来たことを覚えている。アンガールズの二人よりも自衛隊と言うこともあり身体を鍛えていた時代だ。不思議な事に25キロから何キロかは全身がスムーズに前に進んだ事があったのだが、それ以降は苦痛と「俺は何でこんな事をしてるんだ!」と、頭と身体が反比例な行動をすることになる。だから幾らテレビの生放送とはいえ100キロを走破するなんて並の人には成し得ない事になる(アンガールズ・・・頑張ったね!)
 潜水記録には、現世界記録保持者が挑戦し自ら持つ世界記録を1メートル更新した。しかし、この記録は凄いのだが、何故かこの新記録を更新した瞬間には、以前の棒高飛びのブブカを思いだしてしまった(小出しかい!)
 日本の競泳選手の森選手(オリンピックで引退、今年度現役複帰)が意識を失いかけた時には「専門の水泳選手でも無理なのか!」と、世界記録の偉大さを感じていた私だが、どうせなら最低でも2〜3メートルの世界記録更新を見てみたかった。
 また、孤島でのお宝探しだが・・・・何か、どうでもいいような感じだった(私だけかもしれないが、石塚と安では今いちでしたね?!)
 人気アイドルグループ、KAT-TUNがメインパーソナリティーの24時間ということで視聴率的には数字を出せたかもしれないのだが、やはりをテーマの今回のチャリティーは「これは、やらなくてもいいだろう?!」と、思うコーナーも多くあった。
 何年か振りのダンス甲子園も懐かしい感じだったのだが、先に書いたダウン症の子どもたちのダンスを見たら健常者の高校生ダンスは要らないと思った人も多くいたはず。それに深夜のお笑いの人たちの「恥ずかしい過去?!」も、おちゃらけが過ぎてどこがと関係があるのかとついつい文句を言ってしまうものだ。アンガールズの二人が懸命に走る中、時折スタジオから「頑張れ!」「大丈夫!」と、声をかけるのだが真剣さが色褪せてしまうものだった。おふざけならば某局に任せて来年からは日本テレビには純粋さを全面に真面目路線を期待したいものだ。
「絆」・・・家族・友人などの結びつきを、離れがたくつなぎとめているもの。
 今の日本は何か違う方向に行こうとしている。平気で我が子を虐待して死に至らしめる親。自分の身勝手な欲望のため他人を傷つけるなど毎日のように報道される世の中の日本は、今後どんな未来となるのだろうか。
「今、私たちにできること・・・?」それは、自分を把握し自分の周りの人たちと心の優しさを持ちながら、触れ合う事から始まるのではないだろうか。お互いがお互いを理解しあえる世の中は難しいものだ。理想と現実の狭間、だがまず一歩足を前に踏み出す事から始めないと・・・・何も起こらない。絆・・・信頼・・・愛・・・友情と、言葉で言うのは簡単なものだが、今のこの世の中だからこそ勇気を持ってチャレンジしなくてはいけないのだ。


△男の酒のつまみ・・・162
 イカ焼き入りキムチ!
 スーパーで新鮮なイカを買った。お刺身にでもと考えていたのだが、急遽予定変更で・・・イカバター焼きが食べたくなった。ただのイカバター焼きでは面白くなく・・・バターを少なめでぶつ切りのイカをフライパンで焼き、全体に火の通ったところで冷蔵庫にあったキムチと絡ませる。冷たいキムチ温かいイカの食感が面白い!


高須城日記V(秋前編)に続く


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