以下の内容は、2003年での記録なので、技術の進歩に合わなくなっているかも知れないことをお断りしておきます。

記録型DVD選びの基礎知識(2)

 記録型DVD選びは、大変難しい。その訳は、フォーマット(記録信号の規格?)やドライブ、メデイア(記録媒体=データを記録する円盤やテープ、フロッピーのこと)の違いなどが複雑に絡み合っているので、なかなか決断できないのである。

 悩み続ける自分のために、表にまとめてみた。

<メデイアの違い>

メデイア

特徴・長所

短所

DVD−R

一度書き込んだデータを書き換え出来ない。追記は出来る。

焼きたいデータがとても小さくても、ダミー(偽)のデータを付け加え1GB単位で焼くため、無駄になることがある。

互換性が最高に高く、これに焼いたデータは、プレステや一般のDVDプレーヤでも再生できる。

DVD−RW

書き込んだデータを書き換え出来る。

DVD−Rより互換性が低いため、古いDVDプレーヤでは再生できないこともある。

DVD+R

DVD−Rよりも追記などがし易い。書き換えは出来ない。

古いDVDプレーヤなどで再生できないことがある。

使い勝手が良いのと、まあまあの互換性があるので、人気が出つつある。

DVD+RW

追記に加え、書き換えもできる。

DVD−RAM

データを記録するのに最適である。特に、ハードデイスクに書き込むような感じで気軽に使える。

DVDビデオの作成は出来ない。

 

<フォーマットの違い>

DVDビデオ

映画などの映像を記録している規格。MPEG2という圧縮方法でデータを小さく出来るので、DVDメデイア(円盤)1枚で130分(2時間10分)の録画が出来る。

一度書き込んだ映像は、書き換え・編集が出来ない。

互換性が高く、DVDプレーヤーやゲーム機でも再生できる。

DVD VR

DVD ビデオレコーディングという規格。

専用のプレーヤーが必要で、この規格に対応したDVDプレーヤーが少ない。

DVDビデオ規格を簡略化し、記録した映像の編集も可能になっている。

DVD−RAMならこの規格でも使える。

 以上が、押さえておかなければならない基礎知識である。そして、これらを組み合わせて、自分に必要な記録型ドライブとメデイアを選ばなければならない。

 しかし、有り難いことに、最近は全てのメデイアが使えるマルチドライブ等が発売され、それを買えば何も悩まなくて良いことになる。ただ、全てのメデイアが使えるドライブは、その分高くなっているので、余分な出費をしたくない場合は、考えなければならない。

<こんな時はこれを選ぼう>

 ビデオカメラで撮った映像や、ハードデスクに録画した映像をDVDメディアに焼きたい時

DVD−RかDVD−RW

DVDプレーヤーで観ることが出来る。

DVD+RかDVD+RW

 映像だけでなく色々なデータのバックアップ等に使いたい時

 他のDVDプレーヤで使えるようなDVDメディアへの書き込みではないので、人に上げたりはしない時

DVD−RAM

DVD VR形式なら、動画映像でもDVD−RAMレコーダで再生可能。

普通の文書ファイルでも記録可。

 

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