佐渡フェリー (直江津ー小木)
直江津港へ入港する「こがね丸」
佐渡フェリーが期間限定で車片道1,000円に割引ということを聞き
高速乗り放題1,000円も利用して出かけた。
佐渡へ車で渡るには直江津港と新潟港からフェリーが就航しているが
近い方の直江津から乗船することにした。
車1台と2人が乗る場合、本来の料金は往復38710円であるが
今回の割引で往復12120円と大幅に安くなる。
ただし本土から土日出発で帰路は4日以内という条件がつく。
イベントプラザ
エントランスホール
直江津発16:10分のフェリーは定刻どおり出航した。
最大旅客定員1133人、乗用車151台の積載能力がある。
約20ノットで佐渡小木港まで2時間40分の船旅である。
視界が開ければ本土から佐渡も見えるのであるが、梅雨時期であるので
視界が悪く佐渡はまったくみえない。
船内にはゲームルーム、売店、スナックもある。
1時間も走ると本土もみえなくなり客室にもどり横になった。
横になりテレビを観ているとエンジン音が少し変わった感じがした。
しばらくして船内放送があった。
不審な漂流物を発見したので停止するとのことである。
デッキに出て乗務員に聞くところによるとどうやら不審な漂流物とは
水死体らしい。漂流物の近くには白いブイが打ち込まれている。
船は微速でその廻りを周回している。
保安庁に連絡したのでその後の指示待ちということである。
潮目にそってゴミの漂流が多い。不審な漂流物もその潮目に乗って
流れてきたのだろう。

最初デッキに出てきた乗客はめいめい憶測を話し合っていたが、
そのうち出身地や佐渡の観光の話に花がさくようになった。
どこからですかと聞かれ「福井から」と返事すると
その人の奥さんの出身地であるとのことである。
私達のなまりがなつかしいということである。
しかし福井の奥さんの実家には一度しか行ったことがないと言う。
北海道稚内で生まれ、東京に出て結婚したが、結婚式の翌日
奥さんの父親が死亡した。父親の死亡とともに実家は絶えた。
52歳で奥さんと死別、
その後、新潟に転居した。「男は一人では何にもできないですよ」
と再婚したということであった。
ここでその人の奥さんが登場、我が奥さんはもう少し聞きたいようであったが
あえなく夫婦連れ添って退場となった。
航路が国道350号線であるという
案内図
まもなく船は佐渡へ向かって動き出し国籍不明漂流体の冥福を祈りつつ
我々も船内へ入った。
船は30分遅れで薄暮の小木港へ入港した。

新潟市を起点とする国道305号線は佐渡市を経由して上越市を終点とするが
新潟市―両津間のフェリー航路67km、小木―直江津間の
フェリー航路78kmも国道に指定されている。
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