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中高年の登山ブームであるが、遭難さわぎも多い。ほとんどの人は携帯電話を所持して
いるが、市街地に近い山を除いてほとんどつながらないのが現状である。
登山では1晩消息がわからなくなると大変である。新聞、テレビのニュースとなるし
捜索隊も動くことになり、大変迷惑をかけることになる。
無事であることさえ連絡できれば、これらのトラブルは防げるものである。
携帯電話が普及してアマチュア無線をする人も少なくなったが、登山では携帯電話に
たよらない方がいい。是非アマチュア無線機携帯を勧めたい。
無線機を持っている人でも重いからという理由で持って行かない人も
多いようであり、最近の遭難騒ぎでもそういう声が聞かれた。
しかし、昨今の無線機は技術の進歩により小さく、軽くなっている。
これは携帯電話のバッテリーに小さく軽いものが要求されたという恩恵でもある。
私の所持している無線機は約120gの重さである。
バンドは145MHzと435MHzの2バンダーである。
AM,FMも入るのでラジオ兼用である。これを携帯電話用の防水ケースにいれ
るか荷造り用のクッションに包んでおけば万全であろう。
登山届には所持する無線について記載する様式を見ることがある。
ここにはワッチ(無線機を聞くこと)する周波数を記載するとよい。
もし遭難し呼びかけても応答がない場合は登山届に記載した周波数を
ワッチしつづければ、登山届を見た捜索者がその周波数で呼びかけてくれるかもしれない。
1晩くらいはバッテリーは持つはずであるが、温度が低いと性能は極端に低下する
ので注意が必要である。予備バッテリーを体温などで暖めながら使用できれば
安心である。
435MHz帯はレピータ(中継局)運用がされている。あらかじめレピータの位置と
周波数を確認しておくといいが、わからない場合はレピータの周波数帯
(439.00〜440.00MHz)を順次呼びかけると、電波が届いていれば
無線機が自動で応答してくれる。
西穂高から福井県小浜市のレピータを開き自宅と交信できたこともある。
衛星携帯を所持すれば、山も海も砂漠でも地球上どこでも連絡できるが、高価である。
現在の携帯電話のように手軽に使えるのはまだまだ先のようである。
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