御在所岳
ケーブルカーのあるこの山を選んだのは訳ありである。
実は高尿酸状態が20年続いていたが、ついにこの7月に痛風を発病した。
そのため今年は夏山どころでなく、平地を歩くのがやっとであった。
3ヶ月がたちかなり自由に歩けるようになったが、はたして登山ができるのであろうか。
もし頂上まで歩けても、頂上で歩けなくなったらどうなるのか。
等思いめぐらした結論がこのケーブルカーのある御在所岳である。
9合目まで歩いて2時間であるからこれをなんとか登りきれば、あとはケーブルで
降りてくればいいのである。同伴者は妻である。

自宅を6時に出て登山口の御在所山の家に9時30分に到着した。
コースはいろいろあるが、一番歩かれている中道コースとする。
同時に出発した小学生の男の子2人のファミリーと前後しながら登る。
今回でこの山は2回目であるとのこと。
急登が続く。負ばれ岩、地蔵岩と岩場が続く。
このあたりは展望もよく市街地の向こうに伊勢湾がみえる。
あたりの木々は紅葉しているが、今年は色は悪い。台風のせいであろうか。
ほぼコースタイムで9合目に到着した。ここから山上公園となっている。
きれいに舗装された道路にでたとたん、下山したような気分になった。
ガスで展望はきかない。
ケーブルカー駅の近くの食堂で熱いうどんを食べたあと頂上へむかう。
頂上も公園の一角であるから、登山をした雰囲気はない。

下山は裏道ルートとする。
この道はファミリー向けということである。歩きやすいが展望はない。
林のなかを歩く。藤内小屋、日向小屋と2軒の山小屋を通りすぎ谷川のかわらで
休憩していたら、韓国人の5.6人グループが下山してきた。
リュックなしで、2人の足元は革靴である。他の人もスニーカのようなものを履いている。
登りはケーブルで上がってきたのであろう。
約2時間30分で国道にでた。湯ノ山温泉への登山道は国道とクロスしているはずであるが
多くの登山者はここで車をとめているようである。
聞くとこの先湯ノ山温泉へ降りる道はあるとのことで国道を歩きだした。
まもなくその道はみつかった。遊歩道のようである。
その道を20分くらい歩き「水産センター」にでた。
ちかくの案内地図をみると、かなり遠くへでたようである。
「水産センター」でタクシーを呼んでもらう。夕食の支度で忙しい時間であったが
気さくに対応してもらった。
まもなくタクシーが来て駐車場まで運んでもらう。

湯の山温泉駅近くの「ヘルシーパル湯の山」で汗をながす。
泉質はアルカリ性単純泉、露天風呂からは御在所岳が展望できる。
レストランもあり、宿泊も可能である。
社会保険の福祉施設なので健康増進に関する設備や相談窓口もある。

入浴後帰路をとる。
温泉を出たところで山でであった韓国グループと出会う。湯の山温泉駅から電車で帰るの
であろう。かなり疲れた様子であるが、無事下山されたようである。
(H16.10 登頂)
中道コースの岩々