雪彦山     (兵庫県  915.2m)
天候が危ぶまれたが、どうやらもちそうで
ある。同行者は山友達4名である。
舞鶴若狭自動車道、中国道と乗り継いで
福崎ICでおりる。
ここから30分くらいであるが、県道には
「雪彦山」の標識が何箇所もあり
その山の有名さを再認識する。
登山口の駐車場には9時40分に到着した。
ここから山が一望できる。
1000m未満とも思えないその威容に
一同感服する。
ここでも熊がでるのであろうか「熊注意」の
標識があり鈴をつけ登りだす。
急登が続く。展望岩で小休止する。
不行岳や地蔵岳が山水画のようである。
さらに急登すると出雲岩の下にでる。
ここにはロッククライミングのグループが訓練を
していた。
何箇所かの岩場、クサリ場を過ぎると大天井岳の頂上
である。
登山口から見た雪彦山
頂上近くから前後して登ってきた単独行の女の人に写真を撮ってもらい休憩する。
この山に詳しい様子である。
地図上の雪彦山はここからさらに1時間北の方向にあるのだが、そこは
展望もないのでこの大天井岳を雪彦山と呼んでいるようである。ここの標識も
雪彦山とある。
休憩後まだ昼には時間があるので下山にかかる。
北に向け下るとすぐ紅が滝への分岐である。
30分ほど下った不行岳、地蔵岳が一望できるところで昼食とする。
紅葉の森林に切れ込んだ断崖は見事なものである。
さらにいくつかのロープやクサリ場をクリアーすると紅が滝にでる。
このあたりの岩は苔が薄くついており滑りやすい。
何箇所かドコモ携帯OKの標識があり心強いが、足を痛めるとこの道は大変である。
紅が滝からは道はよくなる。

登山口には14時到着した。
近くの雪彦温泉で汗をながす。
木造2階建てでこじんまりした建物の前は広々した芝生が広がっている。
泉質はアルカリ性単純弱放射能低泉である。
露天風呂もあり、紅葉の山を眺めながら入浴できる。
どこからですかと聞かれたので「福井県から」と返答すると、「水害大変ですね」と
言われた。10日前の台風23号では自宅近くの河川が増水し避難勧告が発令されたので
あるが、無事難をのがれたのであり、
あらためてこうして登山ができていることに感謝する。

風呂からあがりアイスクリームで乾杯したあと、帰路をとる。
まもなく雨がふりだし中国道では雷をともなう豪雨となった。

思えばこのグループでの山行は雨で3度伸びていた。4度目の今回も危ないところであった。
(H16.10.31登頂)