The Yamazatoスタッフあぜ道インタビュー


  【藤川純一高須城小学校教頭先生に聞く】2月3日(土)
  【福井市自然史博物館長・吉澤康暢氏に聞く】8月1日(火)
  【FBC川島秀成アナウンサーに聞く】2月24日(金)
  【福井県農林総合事務所農業経営支援部・田中 勲氏に聞く】12月13日(火)
  【福井市農政企画課長・舟木正芳氏に聞く】11月22日(火)
  【新・棚田オーナーに聞く】7月23日(土)
  【鷹巣駐在所・小西さんに聞く】7月21日(木)
  【石村校長先生に聞く】6月16日(木)
  【川島・大島両アナに逆取材】5月8日(日)


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【川島・大島両アナに逆取材】5月8日(日)

 FBCテレビの「夕方いちばんプラス1」でおなじみの川島秀成・大島沙耶香両アナウンサーが、ここ高須町で米づくりに取り組んでいます。単なる取材やヤラセではなく、種まきから収穫までのすべてを自分たちの手でやろうという壮大なこのプロジェクトを、名付けて「げんき米プロジェクト」と呼んでいます。
 そこで、このお二人に、The Yamazatoスタッフが、次のような内容のインタビューを試みました。(クリックして、動画をご覧ください。)

Q1:米づくりで高須城を選んだわけは?
Q2:海の「鷹巣」はよく知られているが、(山の)「高須町」があることを知っていましたか?
Q3:収穫までに来られるのは何回ぐらい?
Q4:腰の痛い作業が多いが大丈夫?
Q5:高須城の米で作ったおにぎりの味は?


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【石村校長先生に聞く】6月16日(木)

 田植えが終わり、少しホット一息。昨年より遅れていた梅雨入りがようやく来て少し安心しました。北陸特有のなんとも言えないこの時期、皆さんお元気ですか。ホームページも4月開設からもう3万件になろうとしています。これが凄いことなのかどうかわかりませんが、皆さんに高須町のことを少しでも知って頂き、また楽しんでもらえればと思う日々です。素敵な癒しの山里は日本全国に沢山ありますが、高須町もこの地でしか感じることができない癒しがあります。何もおもてなしは出来ませんが高須山で四季の日本海そして福井平野を眺めて見るのもおつなものですよ。
 前回のFBC(福井放送)「夕方いちばんプラス1」キャスターの川島秀成さん・大島沙耶香さんの爽やかな笑顔いかがでしたか。高須産米のコシヒカリで作ったおにぎりを本当に美味しそうに食べて頂きました。これからも秋の収穫祭までこのお二人には、それとなく密着してまたご登場していただきます。お楽しみに。
 さて、この新企画「あぜ道インタビュー」ですが、高須町に縁のある方にこれからどんどんご登場していただきます。そこで、今回は高須城小学校の石村和道校長先生にインタビューさせていただきました。校長先生と言うと少し怖いイメージがありますが、石村先生は終始笑顔で高須町の事そして子供たちのことなどを熱く語って下さいました。校長室にお邪魔してのインタビュー、さあどのような内容か。
 
 それでは、「あぜ道インタビュー」第2弾!高須城小学校校長 石村和道先生のご登場です。


Q.石村先生こんにちは、今日はよろしくお願いします。
 まず、先生の自己紹介をお願いします。

 高須城小学校校長の石村和道です。私はもともと越前海岸にある越廼村出身です。ひなびた小さな漁村で少年時代を過ごしました。教員になってからは、町の学校が多かったので、一度山の中の小さな学校に赴任したいといつも考えておりました。この高須城小学校に赴任できたことをとても喜んでおります。

Q.高須町の印象はいかがでしたか。
 昨年、高須城小学校に訪れた初めての日、校庭で遊んでいた女の子が見ず知らずの私に「先生、石村先生か」とにこにこ声をかけてくれました。思わずのかわいい歓迎に私の顔もにこにことなりました。すれちがった町の人たちとも何人か話をしましたが、「この度の異動で赴任した石村です。よろしくお願いします。」と声をかけると、腰をかがめんばかりに「ようこそおいでくださいました。」と、どの方も温かな笑顔で私を歓迎して下さいました。
 高須町の印象を聞かれると、私が高須町を訪れたこの初めての日のことが思い出されます。
 自然が豊かである。人情味がある。歴史と伝統がある。そして棚田オーナーなど町の活性化に積極的に取り組む町というのが私の印象です。


Q.赴任2年目を迎えられますが、学校と地域との交流についてお話ください。
 私は、子どもたちに「ふるさと高須町」を愛する心が育ってほしいと願っております。
「ふるさとを愛する心」は、人間の心の原点だと思うからです。高須町には、四季折々に風情を変える高須山をはじめとしてすばらしい自然があります。
 このすばらしい自然環境を学習に積極的に取り入れながら、また、地域の人々と交流を深めながら学校教育にあたって行きたいと考えています。


Q.子どもたちに対する先生の印象はいかがでしょうか。
 現在、本校の子どもたちは6年男子1人、5年男子1人、4年女子1人の3人と大変少ないですが、どの子も明るく直なよい子ばかりです。今、全国で問題になっている、いじめもありませんし、不登校もありません。そのようなことには 全く無縁の学校です。
 一人一人を大事にしております。先生方が、授業を頑張ることはもちろんですが、休み時間には、子どもたちと先生がいっしょに遊ぶようにして、ふれあいの多い、明るく楽しい学校にしたいといつも願っています。


Q.これからの高須町に期待することは何でしょう。
 高須町に来て一番驚いたことは、地区が植木自治会長を中心に団結し、棚田オーナー制度など、積極的に町おこし事業に取り組んでいることです。運動会などでも、棚田オーナーのご家族の皆さんにも積極的にご参加いただいて、とても喜ばれています。この積極的な取り組みを続けていただくことを願っております。

Q.最後に、このホームページを見ている県内外の皆さんにここ高須町のPRをお願いいたします。
 学校の2階からいつも高須山(子どもたちは城山と呼んでいます)が見えます。四季折々の顔を見せ、その形が美しく、いつ見てもいいなと思います。
 これまでに何度も城山(じょうやま)に登っていますが、頂上から眺める眺望は想像以上のものがあります。眼下に広がる日本海、福井平野、そして遠くには東尋坊や奥越の山々などを見ることができます。
 学校の駐車場から1時間ほどで登れる手軽な山なので是非一度挑戦していただきたいと思います。


先生、今日はお忙しい所、ありがとうございました。
【取材日・平成17年6月16日(木)高須城小学校にて】

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【鷹巣駐在所・小西さんに聞く】7月21日(木)

 夏と言えば海、ここ日本海に面した福井市・鷹巣(たかす)も先日海開きがあり多くの海の家がオープンした。福井市中心部はもとより県外からも多くの海水浴客で賑わう季節となった。私も中学生時代、数人の友達とバス代を惜しみ自転車で鷹巣に来たことが、今でもいい思い出になっている。高須町からも山を下り車で10分程度で来ることができる。
 今回の「あぜ道インタビュー」弾にご登場して頂くのは、ここ鷹巣駐在所に勤務しておられる小西さんです。小西さんは鷹巣を中心として広範囲の地区を受け持ち、もちろん高須町も担当して地域の安全を守っておられます。警察官というと何故か怖いイメージがあるのですが、小西さんは優しく笑顔がとても素敵な方でした。そう、「近所のおまわりさん」と言う言葉がピッタリの人です。
 今回の取材は勤務のお忙しい中、パトロールを終えた後にさせて頂きました。交番の中での取材と言うことで、少し緊張しながらのインタビュー、お楽しみ下さい。


Q.小西さん、今日は宜しくお願いします。最初に小西さんの自己紹介をお願いします。
 小西敏弘です。出身は若狭・小浜(おばま)です。勤務は現在、福井南警察署・鷹巣駐在所に勤務しています。
Q.小西さんはこの鷹巣駐在所にこられて長いとお聞きしたのですが、何年目になるのですか。
 家族とともに取り組ませていただき、今年で7年目になります。地域の皆さんの深いご理解とご協力で毎日がとても充実した日々を家族共々過ごすことが出来ております。
Q.ここ鷹巣は、日本海に面したとても美しい所ですが、お仕事上いつも気にかけておられることはありますか。
 海あり山ありの美しい環境に囲まれたこの地から、事件・事故のない安全安心の明るい町づくりのため、住民の皆様のご協力を頂き、縁の下の力持ち的な存在で「優しく、明るく、親切に」対応していきたいと思っております。
Q.日々、勤務がお忙しいとは思いますが、小西さんのご趣味は何かございますか。
 自慢出来る程の趣味ではないのですが、最近蕎麦打ちを始めました。時々、家族にもふるまうのですが妻も子供たちも喜んで食べています。最初のころは麺の太さがパスタや、きし麺状態でしたが、どうにかこの頃では蕎麦らしくなりました。(笑)
※(福井は蕎麦処で有名、特におろし蕎麦が最高!)
Q.高須町も巡回されておられますが、町のこと人のことの感想をお聞かせ下さい。
 高須町の皆さんは、とても素朴で人情味が厚く、始めてお話をさせて頂いても以前からお会いしているような気さくな態度で対応してくださいます。パトロールで高須町に行き住民の皆さんとお会いしお話するのが私の楽しみの一つになっております。住民の皆さんには、私の顔を見て安心して頂くこともあるのですが、逆に私も住民の皆さんの笑顔を拝見し安心するのです。
Q.最後にこのホームページをご覧になっている県内外の皆さんに高須&鷹巣のPRをお願いします。
 はい。鷹巣・高須地区越前海岸国定公園に位置し、海岸線を走ると四季折々の豊かな海の表情が楽しめます。高須地区にある高須山(城山)の山頂からは美しい海岸線と緑の山々が一望されます。
 春と秋は
磯釣り、夏はマリンスポーツ、冬は味覚の王者「越前ガニ」と県花である華麗な水仙と、年間を通じて見る壮大な夕日など大自然と味覚を満喫しにお越しになってほしいと思います。きっと満足して頂けると思います。ただし、景色に見とれて事故などを起こさないように心がけてくださいね。交通安全が第一です。

 本日はお忙しい中有り難うございました。今度、小西さんの手打ち蕎麦を楽しみにしております。
「いやぁー」(笑)

 新蕎麦が取れる頃にと、再会を一方的に約束してインタビューを終えました。地域住民を守る小西さん、そして小西さんのパトロール中、サポートする奥さんとご家族。私の近所にもこのような「おまわりさん」がいてくれたら、安心です。本当に優しいお人柄の小西さんでした。元航空自衛隊員の私として、心から敬礼!・・・でした。
【取材日・平成17年7月21日(木)鷹巣駐在所にて】


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【新・棚田オーナーに聞く】7月23日(土)

 例年より1日遅い梅雨明けとなり、いよいよ夏本番になった。連日、当たり前のように「暑いですね!」が挨拶となっている。この時期心配するのは、台風の発生とその経路だが出来る限り日本への上陸は避けてほしいと願うのは、台風により被害にあう農家の皆さんはもちろんである。
 高須町も昨年7月18日の福井豪雨で被害が至る所で出たのだが、その爪あとは1年経った今もその大きさを伺い知ることができる。愛情を注いで大切に育てている農作物を100%の収穫で終えたいと願うのは当たり前である。
 さて、
新企画「あぜ道インタビュー」第4弾になりました。今回ご登場して頂くのは、棚田オーナーに今年初参加の2組のご夫婦です。このご夫婦は共に福井市内にお住まいでお米作りも初めてなのですが、5月に高須城小学校で行われた運動会にも参加され、それ以来、The Yamazatoスタッフは何かと懇意にさせていただいております。本来なら高須山々頂で取材の予定でしたが、少し趣向を変えて福井駅前のパブでの取材となりました。それではどうぞお楽しみに・・・。
 

Q.中村さん・油井さん、本日は宜しくお願い致します。まずは乾杯しましょう。「乾杯!・・・」(生ビールは最高!)
まずは、中村さんご夫妻の自己紹介をお願いします。

中村さん・私も妻も福井の出身で、私はフォトグラファー(商業写真)をしています。
Q.油井さんの自己紹介をお願いします。
油井さん・妻は福井なのですが、私は長野県の佐久(さく)の出身です。福井に来て17年になります。
Q.今回、高須町での棚田オーナーに参加された理由はなんですか。
中村さん・新聞で知りました。
油井さん・私も新聞で知り、すぐに応募したのですが募集定員ギリギリだったみたいで・・・。

Q.高須町のことは以前からご存知でしたか。
中村さん・いえ知りませんでした。
奥様  ・私も知りませんでした。
油井さん・私も同じです。
奥様  ・はい、私もです。
Q.今までにお米作りの経験はありますか。
中村さん・ほとんど初めてのようなものです。
奥様  ・私も初めてでしたが、田んぼに足を入れた感触は・・・最高でした。
油井さん・私もそうなのですが、新鮮な気持ちで苗を植えました。
奥様  ・私も初めての経験でしたが、楽しく田植えをすることが出来ました。
Q.オーナーとして、これで2回の作業(田植え・草取り)を終えましたが、これまでの感想を聞かせて下さい。
中村さんご夫妻・すごく楽しいです。
油井さんご夫妻・色々な体験ができ本当に楽しいです。

Q.秋の収穫でとれたお米は、まずはどうされますか。
中村さん・おにぎりにして食べます。(笑)
奥様  ・早く食べたいです。楽しみなんです。
油井さん・私は炊きたてのお米の味、お箸で口に運ぶ一口目が今から楽しみですね。
奥様  ・もちろん夫婦で食べますが、少し親戚に御裾分けするかもしれません。記念ですから。(笑)
Q.高須町の印象はいかがでしたか。
中村さん・初めて車で来た時に途中道がこれでいいのか不安になりましたが、ゴルフ場を過ぎて高須町が見えた時、何か隠れ里のような印象を持ちました。
奥様  ・自然が多くとても素敵な処だと思いました。それに町の皆さんが優しくて親切で・・・。
油井さん・第一印象は「何故ここに!」集落があるのか、疑問を持ちました。歴史上で重要な拠点だったことを後で知りましたが、最初は驚きました。
奥様  ・高須町に来ると安らぎを感じます。そんなに違わないはずなのに、空気が美味しいです。
Q.来年も棚田オーナーに参加しますか。
中村さん・もちろんです。運動会が最高に楽しかった!
     「えっ!」
奥様  ・そうそう。運動会がすごーく楽しくて!
     「えっ!」
油井さん・参加しますよ。やはり運動会は最高でした!
     「えっ!」
奥様  ・もう、運動会ですよね。高須町の運動会はとてもいいです。子供たちも笑顔で話しかけてくれて楽しく参加できました。
Q.あのー・・・。皆さん来年の参加される理由は運動会ですか?
全員  ・はい(声を揃えて)(笑)
 もちろん高須町での棚田でのお米作りは現段階で面白いそうなのですが、余程5月の運動会が楽しかったご様子でした。
【取材日・平成17年7月23日(土)ファンファンにて】


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【福井市農政企画課長・舟木正芳氏に聞く】11月22日(火)

 久しぶりのこの「あぜ道インタビュー」だが、私やスタッフが一番楽しみにしている企画の一つがこのあぜ道インタビューになる。高須町に縁(ゆかり)のまたは、高須町がお世話になっている方々にご登場していただくこのコーナー、満を持しての今回は、福井市役所農政企画課課長の舟木正芳(ふなき・まさよし)様にご登場して頂きました。ご公務中のご多忙の中、スタッフが舟木課長の勤務しておられる福井市役所まで押し掛けての今回の取材、舟木課長はじめ農政企画課の皆様が快く受け入れて下さいました。
 それでは、「あぜ道インタビュー」第5弾!をお楽しみ下さい。

Q.舟木課長、本日はお忙しい中本当に申し訳ありません。
 いえいえ、ようこそお越し下さいました。

Q.それでは、まず舟木様に自己紹介をお願い致します。
 はい、福井市農政企画課長の舟木正芳です。私は福井平野の真中の農家に生まれ育ちましたが、現在では兼業農家です。農業の大部分は、集落の生産組合に委託し、職務に専念しております。

Q.市農政企画課の主なお仕事の内容を教えて下さい。
 そうですね。農業・園芸・畜産の振興、担い手の育成、地域振興、中山間地農業対策、米の生産調整対策、水田営農活性化対策、日本型食生活の推進対策などを行っています。

Q.何やら難しいものばかりですね。
 そうですね。今お話したものを1つ1つご説明すると明日の夕方近くまでお時間がかかるかもしれませんね。(笑)

Q.それじゃ、それはまた別の機会にと言うことで、高須町の棚田オーナー制度など高須町の取り組みについて、ご感想などをお聞かせ下さい。
 高須町は山間地に位置しており、条件的に不利な農地が多い中、高須町農業生産組合を組織し、水稲の育苗や乾燥・調整作業等を中心に進め、将来の担い手育成のために農業経営の安定を目指しており、また、棚田オーナー制度を通じて都市住民の方と地域の方々とのふれあいを通して交流を図るなど、熱心に地域の活性化に取り組んでおられる事に、敬意と感謝をいたしております。

Q.現在、全国で中山間地の事が色々と話題になっていますが、福井市は(高須町を含む)この問題について今後、どう取り組んでいくのでしょうか。
 中山間地に関しての福井市の取り組みとしましては、中山間地域等直接支払交付金制度を実施し、条件の不利な農地の耕作放棄防止や棚田オーナー制度を始めとする、農地の多面的機能の維持を都市住民の方々の暖かいご理解により推進し、将来にわたって持続的な農業生産を図れるよう支援して参りたいと考えております。

Q.そうですか。では、最後にこのホームページを見ている全国の「The Yamazato」ファンの方に福井市のPRと高須町のPRをお願いします。
 高須城山の頂上からの眺望、森林の清らかな空気など風光明媚な面の素晴らしさはもちろんの事、清流の水から作りだされるおいしいお米は高須町の誇れる自慢のひとつです。ぜひ、高須町に、高須城山に足を運んでみてください。本当に良いところですよ。
 次に福井市ですが、4月上旬頃、市内を流れる足羽川の堤防には、「桜の名所100選」にも選ばれた日本一のスケールと言われる約600本・のべ2.2kmもの桜並木があり、満開の春にはピンク色の壮大な桜のトンネルくぐりが楽しめます。夏には高須町からも近い美しい海の鷹巣・鮎川海岸で海水浴を楽しみ、また、冬には福井名物の越前ガニ、甘エビなどが味わえます。高須町のみならず福井市にもぜひお越しいただきたいと思います。よろしくお願いします。


Q.舟木課長、本当にお忙しい中貴重なお時間を頂きまして有り難うございました。
 いえいえ、こちらこそ有り難うございました。


 取材中、舟木課長の優しい笑顔とやさしい口調に、緊張しながら取材していた私も最後にはその緊張が解れていました。
 写真撮影時には、農政企画課の職員の皆様も笑顔でその光景を見ておられ終始和やかな雰囲気でインタビューを終える事ができました。
 舟木課長、井上次長、そしていつもお世話になっている、本多さんはじめ福井市農政企画課の皆さん有り難うございました。

【取材日・平成17年11月22日(火)福井市役所・農政企画課にて】


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【福井県農林総合事務所農業経営支援部・田中 勲氏に聞く】12月13日(火)

 12月としては近年になかっただろう大雪の福井市内。行交う車もノロノロ運転を余儀なくされている。そんな雪が降る中、「あぜ道インタビュー」第6弾!を行った。今回、登場して頂くのは、高須町での棚田オーナー行事の際に、稲やお米の事を解りやすく説明して下さる先生・田中勲さんにインタビューとなった。松本の庁舎までお邪魔してのインタビューをお楽しみ下さい。

Q.いつもお世話になっています。今日は宜しくお願いします。
 こちらこそ、お願い致します。

Q.それでは、まず田中さんの自己紹介をお願いします。
 はい、私は現在、福井県農林総合事務所農業経営支援部に所属しています。

Q.県農林水産部及び経営支援部の主なお仕事の内容を教えて下さい。
 私は主に、農業の担い手育成や経営改善などの支援を行っています。農業者のためばかりではなく、消費者に食糧を安定供給するための支援でもあります。

Q.高須町が今年度の北陸農政局「豊かなむらづくり」の局長賞を授与されましたが、その高須町の取組みについて感想を頂けますか。
 はい、まずは高須町の「豊かなむらづくり」の受賞について心からお祝い申し上げます。現在、高須町のみならず中山間地における農業は、農業従事者の高齢化や担い手不足、農産物の価格低下などにより、耕地放棄などが起きています。水田は、国土・資源の保全管理や保健休養などの多面的機能を有していますが、特に中山間地ではその役割が大きいです。高須町ではこれらの役割を十分に理解し、農地をみんなの力で守っていく取組みを行っていることが、この度の表彰に結びついたと思います。

Q.今お話にもあったような、全国で農業問題として高齢化や農業離れ、中山間地の事が取り上げられていますが、これからの農業の未来と高須町の今後に期待することは!
 昔から「衣・食・住」と言われ、食糧は生活において重要であり、食糧を支える農業は必要なのです。また、国土・資源の保全管理などの多面的機能を確保する意味でも農業を維持発展させていく必要があると思います。高須町には農業を通じて地域の活性化を行うとともに、活動を次の世代へバトンタッチしていくことで、地域のみならず県民の生活を守って欲しいと思います。

Q.単純な質問なのですが、高須産のコシヒカリ「げんき米」は何故、美味しいのですか?
 こしひかりは福井県で育成され、美味しいお米として全国で最も多く作られている品種です。その中でも、高須産のコシヒカリは高須山から湧き出る清らかな水と標高250mの田んぼでゆっくり育てられているので美味しいのではないでしょうか。

Q.素人の質問で申し訳ないのですが、今、お米には色々な種類があります。代表するコシヒカリの他に昨年、イクヒカリができました。他にも色々な品種があります。私達、消費者は何を基準にそのお米を選べばいいのですか。価格の高い安いは別にして下さい。
 そうですね。イクヒカリはコシヒカリと同様に美味しいお米です。コシヒカリとは少し違って、冷めても粘りがあり美味しい特徴があります。それぞれ好みにあった品種を選ばれれば良いと思います。また、農家の人に聞きますと、地元のお米が一番美味しいと言います。それには、作った人の欲目もあるかもしれませんし、子供の頃から食べ慣れているということもあるかもしれません。最近、「身土不二」「地産地消」などの言葉をよく耳にします。やはり、地元で採れたお米を選ぶのが良いのではないでしょうか。

Q.それでは、最後にこのホームページを見ている全国のファンの皆様に、福井県と高須町のPRをお願いします。
 はい。福井県は自然に恵まれ、食べ物も美味しい良い所です。そのためか、福井県は男女とも平均寿命が全国2位です。現在、「健康長寿なふくいです。」をキーワードにふくいの「食事」「生きがい」「生活環境」「健康づくり」「ゆとり」などの魅力を発信中です。高須町においても元気なお年寄りが中心に地域の活性化を行っております。是非、一度遊びに来て魅力を味わってみて下さい。

Q.田中さん、本日はお忙しい中、本当に有り難うございました。
 いえいえ、インタビューは不慣れなもので少し緊張しました。(笑)


「あぜ道インタビュー」第6弾!いかがでしたか。35歳の田中さんはとても真面目な爽やかな笑顔の好青年でした。
【取材日・平成17年12月13日(火)】

 そして次回の「あぜ道インタビュー」第7弾!は、として、FBC福井放送川島秀成アナウンサーと大島沙耶香アナウンサーに再び登場して頂きます。この一年の高須町での「げんき米」の思い出などを、たっぷりとインタビューしますのでどうぞお楽しみに!


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【FBC川島秀成アナウンサーに聞く】2月24日(金)

 久しぶりとなった「あぜ道インタビュー」。実は、昨年末のクリスマスプレゼントとして企画していたもの。しかし、時ならぬ大雪に見舞われ、高須町でのインタビューを断念したのだった。
 では、新年早々の
お年玉・・・として再チャレンジとしたのだが・・・我がスタッフが、まさかのインフルエンザでダウン。ようやくこの2月の第7弾となった。
 そして、今回登場していただくのは、そう
「げんき米プロジェクト〜ライススタイル」で、昨年一年間この高須町を取り上げて頂いた、FBC福井放送川島秀成アナウンサーにご登場して頂いた。この「あぜ道インタビュー」第1回目に動画でご登場いただいた川島アナウンサーですが、お忙しい中、市内某所(片町です!)にてのインタビュー、昨年の高須町での思い出などを語って頂きました。それではお楽しみ下さい。

Q.川島さん、今日はお忙しいところ有難うございます。
 いえいえ、とんでもございません。昨年に予定されていたインタビューですから、気になっていたんです。本日、大島の方は社用で伺えませんでしたが、次の機会にと申しておりました。すいません私だけで(笑)

Q.いえいえ、こちらこそ。いつも楽しく「夕方いちばんプラス1」を見ていますよ。
 有難うございます。番組スタッフ一同、皆様に愛される番組作りを心がけております。特に、昨年は高須町の皆様には「げんき米」で、大変お世話になりました。有難うございます。それと、私も高須町のホームページは楽しく見ています。

Q.ありがとうございます。ところで、川島さん。昨年の「げんき米」春から秋の収穫、そして12月の感謝祭と収録などで高須町を訪れられたのは、全部で何回になりましたか。
 そうですね。私自身も何回だったかはっきりと覚えていないのですが、でも、そんなに皆様が想像されているほどじゃないですよ。放送された回数は15回でした。ですから約20回から30回ほどだと思います。

Q.そうですか。ところで、一年間の「げんき米」作りで一番大変だったのは、どの作業でしたか?また、思い出深い事はなんですか?
 はい、一番と言えば「脱穀」でしたね。

Q.えっ!脱穀ですか。意外な答えですね。田植えや草取り、また稲刈りと言う答えを想像していたのですが。
 いえいえ!田植えや稲刈りは、楽しく出来ました。それに、地元、高須町のインストラクターの先生や高須城小学校の佐々木君、また、棚田オーナーの皆さんにも協力していただきましたから、本当に楽しくできました。草取りの日は大島アナが頑張ってくれましたし、そうそう順化小学校の藤田くんが雨の中カッパを着て応援してくれました。
 
 脱穀が一番と言うのは、ご存知のように私達の棚田は番組企画ということで他のオーナーの皆さんより、広い棚田をご用意していただきました。ですから、収穫後の膨大な量の脱穀作業でもみの先の
芒(のぎ)が飛ぶというか舞い上がりますよね、そのが作業着と身体の隙間というか中に入って、痒くて痒くて大変でした。(笑)
 また、思い出とは少し違うかもしれませんが、夏過ぎでしたか大型台風が来ましたよね。あの時は棚田が心配で、植木さんに高須町で泊まりこみますからと、お願いしていたほどです。農業と言うか、お米作りの大変さ、自然と向き合うその難しさを痛感した時期でした。大切な稲が被害に至らず本当によかったです。


Q.そうですね、あの時の台風は私も心配で、通過の翌日にすぐに棚田に行きました。でも川島さん、あの時、もし大きな被害を受けていたなら、番組的にどうしていたんですか?
 そうですね、実はその事に関して全く考えなかった訳じゃないんです。ん・・・・・、でも、こんな事を言うと関係者の皆様にお叱りを受けるかもしれませんが、あの時、逆に被害にあっていたなら、視聴者の方々に、農家の皆さんのご苦労などをリアルにお伝え出来たかも知れません。どれほど農家の皆さんが、稲作にまた、お米一粒に愛情を持って従事しておられるか、その大切さを伝える事が出来たかもしれませんね。

Q.初めてのコシヒカリ作りで品質も上々なものになり、そして「げんき米」のおにぎりとなり、あのイベントでの大盛況となったわけですが、あの時の感想は?
 はい。限定500食としてお配りしたのですが、朝早くから並んでおられた方もおられ、驚きました。「美味しい!」「また、来年も!」と、温かいお言葉を皆様にかけていただきました。また、あの会場にお世話になった植木さんや高須町の皆様も応援に駆けつけてくださいまして感動を共有することができ、私も大島も目頭が熱くなったのを覚えています。でも、ひとつ残念な事があったのですが。あの日、出来立てのおにぎりを私は食べていないのです。(笑)

  
Q.川島さんが昨年の冬だったか、研修センターで「ここに(高須町)来ると、落ち着くんです!」と、何気なく言った言葉がとても印象的だったのですが。
 ええ、今でもそうですね。私は茨城の土浦の出身なんですが、何故か高須町に行くと心が和むと言うか「ほっ!」と、するんです。「癒しの里」と、誰かがおっしゃっていたと思うのですが、まさに高須町はそんな所ですね。

 
Q.収録を重ねる度に、川島さんも大島さんも高須町の一員になっていましたよね。(笑)
 はい、そうですね。何度も言うようですが高須町の皆さんには番組上と言うことではなく、ん・・・心と心、肌と肌で触れ合っていただいたような感じです。そして、色々な事を教えて頂きました。それは、アナウンサーとして、また一人の人間として貴重な事ばかりでした。でも、私たちが心残りというか残念に思う事があるんですよ。

Q.えっ!それは何ですか?
 春でしたか、そう5月でしたよね、高須町の運動会に参加出来なかった事です。

Q.えっ!運動会ですか?
 はい!運・動・会です。運動会の事を高須町のホームページで読み、また、運動会に参加したオーナーの皆さんから「楽しかった!」と聞いて、大変悔しい思いをしました。(笑)今年は是非参加します!

Q.そうですか、お待ちしております!ところで、川島さん先日の、あの古民家からの中継ですが、とてもほのぼのとして、また暖かく高須町を取り上げてもらいました。画面の前で私は、忘れていた懐かしい古き良き日本の心を味わった一時でした。
 そうですか、有難うございます。あの時、中継をしながら「ここに住めたらいいなあ、囲炉裏は落ち着くなあ」と感じたんです。日本人の和みがあるんですよね、高須町の家々には。あの時も、たくさんの高須町の皆さんがご協力して下さいました。「煮しめ鍋」「串に刺して焼いた鮎」「搗き立ての高須産の餅」と、本当に美味しい品々ばかりでした。私も大島も十分にその味を堪能し、更に高須町の素晴らしさを心に刻みました。それと、今、「食育」を考える、また、見直そうとしていますよね。長寿県として、福井県は有名ですが高須町の皆さんがお元気なのは、地元の新鮮な食材で地産地消しておられますよね。「食育」の原点は、「これだな!」と、思いましたね。

Q.あの、じいさん(川島アナ)&ばあさん(大島アナ)も素敵でしたよ。※【二月の一/高須町から生放送】
 ハハハッ!そうですか。でも、将来あのような生活をしてみたいですよね。(笑)

Q.最後に、ホームページをご覧の皆さんにメッセージをお願いします。
 はい!昨年一年間、高須町を訪れ福井を代表するお米、コシヒカリ作りを体験することが出来ました。高須町の皆さんや多くの皆様のご協力により、「げんき米プロジェクト〜ライススタイル」を、何とか成功することが出来ました。
 この企画には、多くの視聴者の皆様から励ましや応援のメッセージを頂きました。あの番組を通して、農業素人の私と大島が稲作を体験したことで、逆に一つ一つの過程を分かり易くお伝えできたかもしれません。
(その通りです!その事は植木さんもおっしゃっていましたね。)
 当初、不安だった事もありましたが、回を重ねる度に高須町の皆さんの励ましや温かい笑顔で頑張ることができました。皆さんとの触れ合いは私の大切な財産となります。ですから、今後も初心に帰って丁寧な確かな、一アナウンサーとして番組作りをそして、報道に携わって行きたいと思います。

Q.本当に、有難うございました。これからもまた、宜しくお願いします。
【取材日・平成18年2月24日(金)】

 いつも爽やかな川島秀成アナウンサーへのインタビューでしたが、如何でしたか。インタビューの場所が片町の居酒屋だったためか、私は途中からインタビューよりもお酒がメインとなってしまい川島アナに失礼な質問をしてしまいました。
 それでも、川島アナはいやな顔を見せず楽しそうに高須町の思い出を一つ一つ語ってくれました。
「げんき米プロジェクト〜ライススタイル」は、終ってしまいましたが、今年の春、高須町の棚田に川島大島アナの姿があればと願いつつインタビューを終えました。次回の「あぜ道インタビュー」をお楽しみに・・・。


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【福井市自然史博物館長・吉澤康暢氏に聞く】8月1日(火)

 久々となってしまったこの「あぜ道インタビュー」だが、私がこのコーナーを考えた時から是非、お話を伺いたいと熱望していた人物がいた。
 その人物とは、現在
足羽山にある福井市自然史博物館館長としてご活躍しておられる吉沢康暢先生で、高須町とは深くご縁がある方である。
 

 吉澤先生は平成5年4月〜8年3月までの3年間、
高須城小学校に教頭として勤務。その間、子どもたちとともに山野を駆け回りながら、自然の美しさ、偉大さ、奥深さを子どもたちに教えられた。このとき採集された高須町周辺の植物や岩石・鉱物・化石は、標本として現在も高須城小学校に展示されている。
 また、吉澤先生は写真家としても有名で、このホームページの
高須城ギャラリーの美しい風景写真は、吉澤先生のアルバムからご提供いただいたものである。
 昨年の春、福井市中藤小学校の校長を最後に定年退職された後、福井市自然史博物館長に就任された。
 今回、そんな吉澤先生に勤務先である福井市自然史博物館に私と田中先生がお邪魔しての取材となりました。夏休みで館内には大勢の親子連れで賑わうなか、約1時間のインタビューとなりました。それでは、お楽しみ下さい。

Q.吉澤先生、本日はお忙しいところ高須町のあぜ道インタビューでお邪魔して、申し訳ありません。
 いえいえ、ようこそお越し下さいました。夕方から某小学校で星の観察会があるためお昼のこのような時間になり、申しわけなく思っております。

Q.とんでもございません。私、高須町のH・Pを担当しています藤田と言います(名刺交換)。田中先生はご存知ですね!
 はい、田中先生とはよくお会いしますね(笑)。同じ理科の先生なのでよく存知上げております。ところで藤田さんは高須町の方ですか?

Q.いえいえ、ご縁がありH・Pのお手伝いを田中先生としております。ところで失礼ですが吉澤先生はお幾つなのですか?
 はい、昭和20年2月20日生まれです。終戦の年に生まれました。生まれたのは旧・春江町で今もそこに住んでいます。やはり、少し田んぼがありますが、ずっと人任せになっています。

Q.吉澤先生の赴任校は?
 最初の赴任校は、今は廃校になりましたが上郷小学校でした。その後、足羽小学校、足羽中学校、大東中学校、附属中学校と赴任し、そして、平成5年から3年間、高須城小学校にお世話になりました。教育研究所にも3年程おりました。
 私が高須城小学校にいた頃はまだ、幼稚園もありましたね。当時、児童数は11人ぐらいでしたか、教職員は8人でした。教頭という管理職でしたが事務もやっていましたよ。懐かしいですね、当時の子供たちも、もう二十歳を過ぎていますね。みんな元気かな?


Q.最近の高須町は、色々とテレビや新聞などで話題になっていますが、ご存知ですか?
 はい、良く知っています。凄いですよね。私のいた頃も植木正義さんを中心に集落の皆さんが「町おこし」と言いますか、非常に活力ある事業などをされていました。最近のテレビや新聞などで「高須」の文字などを目にしたり耳にしたりすると、やはり嬉しくなりますね。
 高須町は
歴史の重みがある町なんです。集落自体が歴史と言えるでしょう。私のいた時でしたか、畑時能(はた・ときよし)サミットと言うのが高須城小学校でありまして、全国から畑時能に縁(ゆかり)のある方が集まっていましたね。美しい棚田、そして、歴史の町が高須町ですから。

Q.吉澤先生は、写真家としても有名な先生ですが、先生の高須山からの一番のお気に入りの景色はどの方向ですか?
 そうですね・・・・高須山には今まで20回は登りましたね。あの城山からのお気に入りの景色は、正直言いますと360度、全部ですね。あのパノラマは全て美しいです。
 でも、特にと聞かれますと、東の方角・・・つまり白山の方ですね。日本海も良いのですが、福井市内や坂井平野、そして九頭竜川、その奥に広がる白山連峰は私のお気に入りの被写体ですね。


Q.吉澤先生のお気に入りの高須町のスポットはどこですか?
 そうですね、やはり自然に包まれた高須町全体ですね。当時、子供たちと山に登ったり、そうそう、二枚田幹線道路から集落までを散策したり、とにかく行かなかった所が無いくらいに町の隅々までを子供たちと歩き回りましたね。城山から下りてくる途中でしたか・・・化石を掘ったりあけびを取ったりくず粉を作ったり・・・夜は星の観察会をしたりと、色々な楽しかった思い出が高須町にはありますね。

Q.私の小学生の次男が最初に高須町を訪れた時、すぐに高須城小学校の児童と友達になり、何人かで城山の中腹まで行き、小さな水晶を採って来たのですが、あの城山にはまだまだ化石や珍しい石も多いのですか?高須城小学校の廊下(1階・2階)に展示してあるあの化石も凄いですよね!
 はい、そうですね。私の専門もご覧のように化石などを含む地質学なんですが、あの高須町は地質学的にも重要な歴史を勉強できる町なんです。
 日本の歴史と言いますか、昔、この日本が中国大陸とつながっていた時の旧大陸地層や新大陸になってからの地層なども、高須の山々を歩きますとその歴史の一部が見えてくるのです。この福井や石川県は恐竜などの化石が多く出ることで有名ですが、高須町もまだまだ、そんな化石がたくさん埋もれているはずです。
 それから先程、畑時能の話をしましたが、高須の城山にはその当時
(室町時代)の貴重な歴史がまだまだあると思います。あの、高須町のある地形はお城を築城するに値する大きな理由があったのですから。
 藤田さんも、田中先生も一度、城山の中を散策して下さい。


Q.はい!しかし、私は蛇や虫が苦手なものですから・・・ ちょっと・・・・!
(笑)・・・そうですか!・・・田中先生は大丈夫ですよね!
「・・・はい!・・・大丈夫です?!」(笑)と、デジカメ撮影中の田中先生。

Q.現在、吉澤先生はこの福井市自然史博物館の館長をしていらっしゃいますが、この博物館のPRをして下さい。
 はい、ありがとうございます。
 夏休みなので、毎日多くの子供たちや親子連れがこの自然史博物館に来て下さっております。現在、
特別展として、「永遠に輝く金の魅力」GO!GO!ゴールドin福井 見る、さわる、体験する、金の全てがここにある・・・をテーマに8月31日(月曜休館)まで金の全てが解かる特別企画をしています。
 

 また、
砂金を取れる体験コーナーもあります。砂金を採られますとその砂金をゴールドハンター認定書と共にパウチしてお持ち帰りして頂けます。是非、この自然史博物館にお越し頂き、見て・・さわって・・体験して頂きたいです。
 それから、この
博物館には私を含めたくさんの専門知識を持つ学芸員がおります。昆虫・地学・植物・動物・古生物それから天文学と様々な分野で皆様の疑問質問にお答え出来ます。夏休みの宿題もそうなのですが、夏休み以外の時もお越し頂いて、楽しく勉強していただきたいですね。
 今、子供たちの
「理科離れ」・・・が言われていますが、ここではそんな理科を好きになっていただけるように一つ一つ解かりやすくご説明させていただいております。
 例えば、私の専門
地学で言いますと、今、皆さんが住んでおられます家の下、つまり、の部分は約1m程しかありません。その下のほとんどは色々ななんです。緑に包まれた美しい山々などもそうです。少しの土と粘土層の下はになります。自分たちが暮らすこの地球をもっと関心をもってもらいたいですね。面白い発見が必ずありますよ。

Q.吉澤先生、本日はお忙しいのに有難うございました。近いうちに是非、次男を連れて伺います。次男は石に興味がありまして・・・。
 それは、いいことですね。(笑)楽しみです。お待ちしております。

【取材日・平成18年8月1日(火)】

 昨年から自然史博物館の館長をされておられる吉澤先生の「あぜ道インタビュー」いかがでしたか。とても若々しい先生でした。
 このインタビューの後、私と田中先生は吉澤先生自らのご案内で館内を見学させていただきました。おそらく・・・生まれて3回目の自然史博物館、充分すぎるほど面白く勉強になった私でした。

 そうそう、中学校で理科を教えているはずの田中先生も興味津々で、一つ一つの展示物を吉澤先生の解説を受けながら回っていました。
 そして、最後に
「砂金コーナー」に行った私と田中先生、その砂金採りに挑戦しました。「採れるんですか?」と、言いながら水の底の土をすくった私。ザルの上にある土を回し揺すり・・・そんなことをしばらく繰り返していると・・・・「おう・・・!砂金だ!」と、ゴールドハンターになっていました(やったぁ〜!)
 


※福井市自然史博物館・・・福井市足羽上町147 TEL0776−35−2844
開館時間・午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで 休館日・月曜日(祝日は開館)
入館料・おとな100円(20名以上の団体は半額)こども(中学生以下)無料

※特別展開催期間(2006/7/21〜8/31)の入館料はおとな200円になります。また、砂金採り体験に参加される方は別途200円が必要になります。


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【藤川純一高須城小学校教頭先生に聞く】2月3日(土)

 またまた久々となってしまったこの「あぜ道インタビュー」ですが、気が付けば今年最初のインタビューになりました。今回で9回目となったこの企画、登場して頂くのは昨年夏に高須城小学校に赴任されました藤川純一教頭先生です。
 藤川先生は、赴任早々教頭として、また二人の児童の担任としてお忙しい毎日ながら、高須城小学校の日常をブログ立ち上げられ楽しく紹介されています。そんな藤川先生にはそのブログの事や学校の事、また高須町のことなどをお聞きしたいと思います。では、お楽しみ下さい。

Q.藤川先生、本日はお忙しい中お時間を頂き有難うございます。先生とは同じ順化小学校校区であり、順化小・明道中において一学年違いなので・・・少し照れてしまいますが、インタビューの方、宜しくお願い致します。
 いえいえ、とんでもございません。日頃より藤田さんと田中先生には高須城小学校に大変ご協力頂き感謝致しております。それにしても不思議なご縁ですね!(笑)

Q.そうですね、石村校長先生も明道中学校校区にお住まいですし、ご縁を感じますね。・・・では藤川先生、自己紹介をお願いします。
 はい、昨年9月1日付で県教育研究所から本校に赴任してまいりました藤川です。研究所では県内教職員の各種研修講座の運営管理、パソコン研修・新採用教員研修などの業務を担当しておりました。もとは、中学校の技術・家庭科が専門で長年市内の中・大規模中学校で「ものづくり」「情報とコンピューター」を指導していました。また、その間社会教育主事として教育庁・生涯学習センターに4年間勤務しておりました。

Q.お恥ずかしい話なのですが、私は数年前まで高須町を知らなかったのです・・・・が、藤川先生は?
 実は、数年前の事ですが・・・「バケツ稲作り」を当時の学校で実践するにあたり、偶然にも同じ職場におられた植木自治会長さんのお嬢様にご相談し、棚田の土をわけていただいたことがあったのです。高須町の事は以前よりお話は聞いておりましたが、そんな事もあり何度か伺いました。

Q.で・・・、先生「バケツ稲作り」はどうなりました?
 はい、いろいろ試行錯誤でしたが、高須町の棚田の良い土壌もあり、お蔭様でバケツ30杯の稲作は大成功でした。

Q.そうですか、高須の棚田の土壌は最高ですからね。ところで先生、昨年夏の赴任初日に何か驚くことがあったと風の噂で聞いたのですが?
 そうなんです。赴任した初日の朝でした、イノシシの歓迎から高須城小学校での生活が始まったのです。あれは、市ノ瀬を過ぎた所だったのですが、大きなイノシシが道路を塞ぐように横たわっていました。いやぁ〜驚きましたね。
 今でもその時の事は鮮明に覚えています。


Q.そうですか、イノシシの歓迎を受けたのですね!(笑)藤川先生の高須町と小学校の印象はどんなでしたか?
 そうですね・・・毎朝、棗から市ノ瀬を通って高須町の美しい棚田のじゅうたん、緑のトンネルを抜けると、そこにはまるでタイムスリップしたかのように、まだ良き時代の面影が残る木造2階建ての暖かい学校が待っていてくれます。
 私にとって、初めての小学校勤務なのですが、登校から始まり、朝の会、複式の学習、大休み、自校式給食、昼休みなど何もかもが初めての貴重な経験であり、驚きの毎日でした。しかし、今は素直で明るい二人に助けられ、今日教育の原点に立ち返り充実した毎日を送っています。


Q.ところで藤川先生は赴任されて直ぐでしたかブログを開設されましたがその経緯をお聞かせ下さい。
 はい、先ほどお話した教育研究所で「ITを活用した元気な学校づくり」についての研修を担当したこともあり、是非今度学校に勤めた時には実践したいと考えていました。本校には先輩たちが高須町内の宝を調査して作られた素晴らしいホームページがありますが、残念な事にここ数年更新されておらず、回線や情報機器の不十分な環境から、簡単操作・毎日更新を目指してブログを開設し、学校・地域の様子などを皆さんにお伝えしようと思いました。

Q.そうですか、でも毎日の更新となると中々ご苦労な点があるのではないですか?
 いえいえ、好きで行っている事ですから苦労なんて!

Q.今の先生のお言葉、ホームページ担当の私たちには耳が痛くなるお話です。(笑)《写真撮影の田中先生も(笑)》
 毎日ブログを更新されていますが、学校では教頭先生として、複式学級の二人の担任として兼務されています。難しい点などは無いですか?

 はい、本校のような極小規模校でも、市内中心部の大規模校と同様に校務があります。様々な調査・報告「教育再生」など諸問題に対応する通知文書の処理があります。大きな学校ですと校務を分担して対応しますが、担任として授業もありますので、その合間に校長先生らの協力を頂きながら仕事を進めています。  また、複式の授業も各学年一人ですので、意見を戦わせたり、技を競ったりすることは難しい状況ですが、意欲を持った学習の継続や学力の定着に工夫をしています。


Q.先般、残念ながら三月末での高須城小学校休校が決まりましたが、この点についてはどのように思われますか。
 そうですね、開校以来、実に131年の歴史と伝統を誇り、地域に支えられた高須城小学校・・・地域の誰もが愛してやまない高須城小学校が、休校になることは残念でなりません。しかし、我々教職員がどうすることもできない現状であります。
 ただ、極小規模校から一気に大勢の仲間の中へ入る二人の児童のこれからの学校生活が、より充実した幸せな日々であることを心から願うばかりです
。  また、二人がこの学校で学んだこと、この町内で育ったこと、この高須町の出身であることをいつまでも忘れず、誇りにして将来の大きな希望に向かって進んでいってもらいたいものです。


Q.話は変わりますが、藤川先生は高須産コシヒカリの「げんき米」の大ファンだと聞いたのですが、食べられた感想をお聞かせ下さい。
 はい、昨年の暮れでしたか・・・棚田オーナー収穫感謝祭で頂いた「おろし餅」と「コシヒカリのおにぎり」の味は格別でした。さすが、高須山から湧き出る清らかな水と、昼夜の寒暖の差が大きく、自然乾燥で仕上げられた高須産コシヒカリ「げんき米」、さっそくお願いして手に入れ自宅で炊きました。色・つや・炊き上がりの香り、もちろん味は最高でした。しかし、一度甘い蜜を知ってしまうと、これからどうしようと家族で話しています。(笑)

Q.そうなんですよ、我が家でも高須のお米以外は食べれなくなりました。名古屋にいる長男も「お米は高須のを送って!」と、言っています。(笑)
 それでは最後に、藤川先生からご覧になった高須町の魅力をお聞かせ下さい。

 はい、「住めば都」と言いますが、夏以来知れば知るほど高須町の良さが再認識されます。日テレの鉄腕ダッシュ村ではありませんが、昔から培われて住民の皆さんの生活の知恵や工夫が一杯残っています。
 高須山、子どもたちは「じょうやま」と呼んでいますが、四季折々の姿を見せ、頂上からの眺望は素晴らしいものです。
 このような、自然豊かで、人情味があり、高須町は歴史と伝統のある町です。そして、広い視野から棚田オーナー制度や民家有効活用など、町の活性化に積極的に取り組んでいる町です。
 今注目されている、スローフードに基づいた人々のライフスタイルを大切にし、郷土の食や文化を大切にしながら、心豊かな生活を送る、まさにスローライフそのものの町ではないでしょうか。
 このあぜ道インタビューをお借りして、今日まで高須城小学校に対して、たくさんのご協力やご支援を頂きましたことを心から感謝し、皆様に厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。


Q.藤川先生、本日は有難うございました。

【取材日・平成19年2月3日(土):取材場所・「のぎく」にて】


 インタビューをしながら私は藤川先生の優しいお人柄と児童に対する熱い思いにいつしか感動していました。
 土曜日の夜・・・囲炉裏を囲んでのインタビューでしたが、いつしかお酒や川魚、そしてお蕎麦や山菜などの美味しい食べ物についつい時間を忘れあれやこれやと話の尽きない三人となっていました。




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