三田村和男の音が響く抽象画 


私が抽象画が好きになったのは、この三田村さんの絵を西武の個展
で見てからです。紙にグアッシュ(水彩絵の具)で幾何学的な抽象画
を描く作家です。どこまでも澄んだシャープな色と形。「解釈するのでは
なくフィーリングで見ていいのですよ」と見る人を自由で楽しい気分にさ
せる音が響いてくるような抽象画です。コンサートのパンフレットやポス
ターなどに採用され、本の装丁などにも多く使われています。(1943
年 福井県武生市生まれ)