石付け盆栽
石の表面に植物を植えつけるタイプと、大きな石を根で抱え込ませる抱き石タイプとがある。
ふつう石付け盆栽といえば石の表面に植物を植えつけた盆栽のことをさす。
1、石り付け盆栽
硬質な石に植物を植えつける石付け盆栽。植物を植える穴がないので、初めに植物を固定する針金
を接着して植物
の根をくくりつけ、練り上げた用土で根の周りを覆う。
(1)材料の準備
1)付け石 ①凹凸が自然で趣きのある表情の縦形の石。硬質な石がよい。※揖斐川石など
②石はよく水洗し、水に浸して吸水させてから水を切っておく。
③植物の根を結束固定する針金(銅線がよい)を石面に接着剤で取り付ける。見
栄えのよい面を
見せることを意識して。
2)植物 ・乾燥に強くできるだけ小葉の植物で、腰の低い形のもの、細根の多いものを選ん
で使う。
・創作したい情景に似付く植物を選択する。主景になる木と、それに似合う副木、
添え木、草物に分けて揃える。
3)用土 ケト土を主体にして赤玉土の粉、水苔、シュロ皮などを適宜に混ぜ、しっかり
と練っておく。
4)張り苔
(2)作業手順
①根土を静かに洗い落とす。
②石面に用土を薄く(厚さ5~10m)塗りつける。石ひだに押し込むように。
③植物の根を針金で結束固定する。主景木の取り付け、以下、副木、添え木、草物の順に。
④用土を根の上に塗り着ける。薄く。※用土はできるだけ薄く塗るのがコツ。
⑤最後に苔を貼り付ける。
※平石の場合には、まず用土で土手状に囲って植え穴をつくり、赤玉土や鹿沼土などで植えてか
らその上をケト土用土で覆う植え方もある。

縦石つけ |

平石つけ |
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結束針金を取り付け(左)植物の根を固定する(右) |
2、抱き石盆栽
石を包み込んだ根で植物の老木感を強調した盆栽。
(1)材料の準備
1)付け石 表面自然で、深い節理のある横型の石。
2)植物 根の伸びの速く太りやすい性質の木で、一般にはカエでが使われる。長い根2~
3本を選らび、側根や細根を綺麗に切り取っておく。
3)その他 腐りにくい針金かビニール紐、ヒニール布。
(2)作業手順
石の深い節理に沿って、長い根で石を包むように巻き込み紐でぐるぐる固定する。そのまま
土の中にすっぽりと埋めこむ。あるいはビニール布で包んで、長い根の先端を布は出して土
に埋める。
※長い根を石の底で交差して包み込むことがコツ。
以後枝葉を茂らして根の発達を促進させる。2~3年ことに堀り出して根の発達状態を調
べて不用な根を切除して再び埋め込む。そのさいに伸びた幹や枝は将来の樹形つくりのこと
を考えて切り込んでおく。
※石の包んだ根だけを太らせること。
(3)樹形仕立て
十分に根が回ったら鉢に堀上げて、年数をかけて樹形を整えていく。
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