トピックス 「山水(やまみず=簡易水道」

水の取り入れ口 泥を抜いたら、水が良く通るようになった。
水取り入れ口にゴミよけの金網やプラスチックのザルを被せる 作業する西谷の面々
濾過槽に炭と小石を入れる 掃除が出来たので、水を入れる
受水槽 受水槽の内部

 我が集落は3つの谷に分かれていて、私の家は所謂(いわゆる)「西谷(にしだん)」に有るのだが、「西谷」の住人で超簡易な水道を作って使っている。

 昔はどの家も「井戸」を持っていて、飲料などの生活用水は全部「井戸水」で、洗濯は家の横を流れている小川で済ませていた。
 その内、集落の谷ごとで簡単な水道施設を設置し飲料水から洗濯からお風呂の水、車洗い、畑への散水まで利用するようになった。
 水道と言っても、消毒殺菌用の塩素剤などを入れる訳でなく、簡単な濾過装置を通した水を供給するだけの物であった。
 しかし、今までの生活からすればとても便利な物で、無くてはならない物であった。

 そして近年、町が管理する上水道が設置されることになって、より綺麗で安全な水を使えるようになったのだが、集落の水道は畑への散水や車洗いの水として無料で使えるので、「山水(やまみず)」という愛称で呼びながら、未だに殆どの家が使っている。
 その水道が詰まったのか、水が出難くなったので、「西谷」の家々から人が出て掃除を行った。

 女性軍は、小さな中間濾過(ろか)槽と最終受水槽の中の掃除をした。
 中間濾過槽の中に入れてある炭ガラと小石を出して、水槽内を洗い、新しい炭を入れ直し、上に洗った小石を積んでいき、水を濾過出来るようにするのである。
 最終受水槽は、一辺が2m程のコンクリートの槽であるが、底に貯まった泥をバケツで汲み上げ、後は壁を綺麗にするのである。

 私たち男性群は、水の取り入れ口から第一濾過槽までのパイプを掘り起こし引き抜き、中に詰まった泥を抜いたり、取り入れ口のゴミよけ網を取り付けたりした。

 その結果、水は勢いよく流れるようになった。これで暫くは「山水」が出ないなどという悩みもなく、車洗いなどに不自由しなくて良いだろう。