京都御所の見学

 天皇(帝みかど)が住んでおられた京都御所。
「一度は、中を見学してみたい。」
と思ってた。

 しかし、宮内庁が管理する御所なので、
「はい。入れてください。」
と言うわけにはいかない。
 事前の申し込みが必要なのである。


 この申し込み、葉書でも、インターネットでも、参観係窓口でも申し込めるが、結構面倒である。

 でも、もっと楽に参観が出来る方法が有る。
 それは、春と秋に行なわれる「一般公開」の日に行って、参観させてもらうこと。
 これだと、事前申し込みが無くても、行ったその日に入れてもらえるのである。
 ただ、見学コースが制限された「短縮コース」の見学となるようだが、短縮コースで十分だけどね。
 因みに、今年の春の一般公開は平成23年4月6日(水)〜4月10日(日)までの5日間で、実を言うと、これに行ってきたのである。


 見学の順序だが、
1)先ず、京都御所が有る「京都御苑」に入り、
 京都御所一般公開の入り口である宜秋門に向かう。



2)門を潜る前に、バッグを持っている人は、
 バッグの中の検査を受けなければならない。
  でも、この検査、凄く簡単で、
 「危険物を持ち込もうとする悪人は、
  こんな簡単な検査で発見出来るか!」
 と言いたいような検査だ。


3)御所の西側中央の門「宜秋門」から入る。
  この門は、皇族や公家が出入りした門だそうな。



4)直ぐに有るのは、「御車寄(おんくるまよせ)だ。
  これは、昇殿を許された身分の高い公家などが入る玄関。



5)次に、中に入った者の控えの間である「諸大夫の間」で、
 身分の高い者は「虎の間」、次に「鶴の間」、最後に「桜の間」。



6)次は、「新御車寄(しんみくるまよせ)」で、
 大正天皇が即位した時に建てられ、それ以降は、
 天皇皇后の玄関になっているそうな。



7)その後、「承明門」「日華門」を抜けて、
 「紫宸殿(ししんでん)」の前に出る。
  御所自体は、天皇の生活する家みたいな物だが、
 紫宸殿は、天皇の元服、立太子、節会などの儀式が行われた
 正式な場所だそうな。
  建物の前には、「右近の橘」「左近の桜」が植えられている。


8)次は、「清涼殿」で、天皇が普段の生活をした建物だそうな。


9)次は、「小御所」。
  色々な儀式が行なわれたり、武士との面談などに使ったそうな。


10)その横の空間は、「蹴鞠(けまり)の庭」。
  その名のとおり蹴鞠を天皇に見せた場所だとか。


11)その反対側が、「御池庭(おいけにわ)」。
  当たり前だけど、良い庭だ。(笑)



12)次は、「御学問所(おがくもんじょ)」。
  和歌の会や読書始めの儀式などが行なわれたそうな。



13)次は、「御常御殿(おつねごてん)」。
  天皇の普段の住まいだそうな。



14)次は、「御涼所(ごりょうしょ)」。
  暑い時の涼み所だが、涼しいような建て方なのかな?


15)最後の建物は、「御三間(おみま)」だ。
  七夕や盂蘭盆会などの宮中内の儀式が行なわれた建物とか。



16)一般公開の出口になっている清所門。
  出る前にトイレを済ませる。


と言うコースで見学が終了。

 一度入ってみたかったので、満足した。
 皆さんも、どうぞ行ってみてください。
 因みに、御所の見学は無料である。

 ついでに、京都御所の桜をアップしておきますので、ご覧あれ。
http://kore.mitene.or.jp/~osatin/ryokouhoukoku/ryokou/gosyo/110409gosyo.htm