パソコン学習室 #05 MIDIって何?

 

<始めに>

 私の趣味の一つは、パソコンカラオケである。と言っても、音楽CD(コンパクト・デイスク)を鳴らしながらそれを伴奏に唱うのではなく、MIDI音楽を流しながら唱うのである。

 パソコンには一応スピーカーが付いているが、それから出せる音は、専用のステレオ装置から比べれば貧弱なものであるが、鼻歌程度で唱うには充分のものである。

 今回は、そのMIDIについて纏めてみたい。但し、何時ものことだが、私の知識は中途半端なので、間違っていたらお教え下さい。

 

<MIDIの特徴>

 パソコンが扱える音楽には、おおよそ3種類有るように思う。その一つは「WAVE]と呼ばれる規格、それから「CDA」という音楽CD規格、そして「MIDI」である。

 「MIDI」とは、「Musical Instrument Digital Interface(ミュージック・インスツルメント・デジタル・インターフェース)」のことである。

「MIDI」が他の二つと根本的に違うのは、分かり易く言うと、

 「WAVE」と「CDA」には音楽そのものが情報として入っているのでファイルの大きさはとても大きくて50mb=50,000,000b(5000万バイト)にもなる

のに、

 「MIDI」には、「音の種類」、「長さ」、「高さ」などの命令の情報が入っているだけで、音楽そのものは入っていないためファイルの大きさが約20kb=20,000bと滅茶苦茶小さい、

ということである。

 因みに、フロッピーデイスクは、1枚で1.4mb=1,500,000b(1百50万バイト)なので、「WAVE」や「CDA」形式だと、フロッピーデイスクには1曲も入らないが、MIDI形式だと何十曲も保存できるのである。

 

<MIDIを聴く(鳴らす)には>

「MIDI」音楽ファイルには、「音の種類」、「長さ」、「高さ」、「強さ」等の命令が入っているだけなので、そのファイルを幾らダブルクリックしても音楽は鳴らない。「MIDI」音楽を再生するには、「MIDI音源」というものが必要なのである。

「MIDI音源」は、ハード(機器)として売られているので、それを買ってきてパソコンに付けるのである。

 又、パソコンのCPU(頭脳)にハードの代わりに仕事をさせる「ソフトMIDI音源(ソフトシンセサイザー)」というものもある。それは、「YAMAHA」のHP等に行くとダウンロード出来る。但し、「ソフトMIDI音源」はパソコンのCPUにかなりの負担をかけるので、ハードを買うに超したことはない、と言われている。

 そういう私も、「YAMAHA」のソフトMIDI音源を使っているのだが。

 

<MIDIが再生されるまで>

「MIDIファイル」には、例えば、楽器はピアノ、音の強さは100、長さは4分音符1個分、高さはレ、等の情報が1曲分書かれている。

 それがMIDI音源に渡されると、MIDI音源が音に変え、スピーカーに送り出す。こうして音が再生されるのである。

 

<音源による特徴> 

 音楽CD等に記録されているデータ(情報)は音楽そのものなので、プレーヤーが良いか悪いかで音の良し悪しの違いは出るが、どのCDプレーヤーで再生しても同じ曲が聴ける。

 しかし、MIDIの場合は全く違っていて、命令を送っているだけなので、選んだMIDI音源によっては全く音が違ってくるのである。例えば、「ドー」という音を出しなさいと命令しても、人間によっては男の声と女の声では全く感じの違う音になるようなものなのである。

 

 以上が、MIDIの概要であるが、次はMIDIの打ち込み(作曲)について書けたら良いなあ、と考えている。