語源#002 風が吹くと桶屋が儲かる

 

 

私は、子どもの頃、この戯れ言のような言い回しを聞き、

「風が吹くと、桶がとばされて壊れ、注文が増えるから儲かる。」

と言うことだと、信じて疑わなかった。

 

しかし、その内、

「とんでもないこじつけ」だと言うことが、分かった。

すなわち、

 

                 @……風が吹くと砂ぼこりが立つ。

                 A……砂ぼこりで眼を痛める人が出て、盲人が増える。

                 B……盲人は、三味線を弾き生業をするので、三味線が多く要る。

                 C……三味線を多く作るために、猫を殺し、皮を剥いで三味線を作る。

                 D……猫が減るので、ネズミを捕らなくなり、ネズミが増える。

                 E……増えたネズミが桶をかじるので桶が駄目になる。

                 F……桶の注文が増え、桶屋が繁盛する。

 

と言うのが、正調「かぜがふくと・・・。」らしい。とんでもなく回りくどい話ではある。