語源#005 ムショの語源
「ムショ」は、刑務所(けいむしょ)の「むしょ」をとった隠語と思われている。
しかし、本当は違うらしい。と言うのも、
大正4年に京都府警察部というところが発行した「隠語集覧」に、
むしょ=監獄のこと、「むし よせば」の略
と書かれているそうである。
それに、
「刑務所」と言う言葉が監獄の代わりに使われ始めたのは大正11年からなので、
「ムショ」=刑務所ではないのは事実のようである。
では、「ムショ」とは何なのか?
元は、「六四寄せ場(むしよせば)」であったらしい。
監獄の飯(めし)が麦6:米4であったことから「六四」
が出てきたらしい。
・・・・・・・・言葉の学習室(私の掲示板へのまさるさんの書き込み)・・・・・・・・
「ムショ」が「刑務所」の略語でなかったとは、まったく意外でした。
しかし、麦6割の御飯とはなかなか悲哀を誘われます。
…それはもしかすると今なら、健康食品という評価を受けることになるのかも知れませんけれど(笑)
ところで、この件に関連してWEB検索をしていたところ、「デカ」の語源について、以下のように書かれていました。
1:明治時代の刑事は、「角袖の和服」を着ている事が多かった
2:したがって、刑事のことを指して「カクソデ」と言うことがあった
3:刑事を嫌う者達が、「カクソデ」をもじって「クソデカ」とした
…で、それを略して「デカ」なのだそうです。
真偽のほどは存じませんけれども、3のもじり方はなかなか秀逸なものではないかと思います(笑)