十二支や十干の意味

(東洋独特の年月日や時間の表し方)

 

 これは、自分の勉強として調べたりしたものなので、ひょっとすると間違っているかも知れません。ここで得た知識を完全なものとは思わないで下さいませ。

 

 


十二支

 

<十二支の生まれ>

 昔の人は、時間、年月だけでなく、運命までも「星の動き」をもとに考えようとした。

 その中でも、その頃知られていた一番外側の惑星「木星」は、とても重要な星であった。その木星は、天空を「12年間で一周」するように見えるので、天空を12等分しそれに名前を割り振ったのであるが、それが「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」である。

 そして、それが、12年12ヶ月十二時間、という時間の観念と結びついて使われるようになったようである。

十二支

当て字

 

<十二支の使われ方>

@年を十二支で表す方法

  ・生まれた年の干支が何か?と言うことは、日本の中では日常的なことで、

  年を誤魔化そうとしても、「何年(なにどし)生まれ?」と聞かれてばれるほどである。

A江戸時代などで使われていた時刻表示

  ・本当は、もの凄く複雑なのだが、取り敢えずは簡単に表すと下の表のようになる。

  ・但し、学者によって、AとBのように二つの考え方があるとか。

十二支

時刻 A案

0,1

2,3

4,5

6,7

8,9

10,11

12,13

14,15

16,17

18,19

20,21

22,23

時刻 B案

23,0

1,2

3,4

5,6

7,8

9,10

11,12

13,14

15,16

17,18

19,20

21,22

  ・1単位が現代の2時間に当たるようである。しかし、これでは余りにもアバウトなので、

   1刻を4つに分け、「丑の一つ、二つ、三つ、四つ」と読んでいたようである。

  ・ 「草木も眠る丑三つ時」と、講談や小説などで表現される時刻は、

   現代の時刻に当てはめると、午前3時頃になるのだろうか?

 

 


十干(じっかん)

 

<十干の生まれ>

 昔の中国では、10日間を一区切りとする考え方があって、日本にも伝わってきた。今でも、月の上旬、中旬、下旬という言い方をする。その10日間の一日一日に名前を割り付けたのが十干である。

 

<十干の現在での使われ方>

 その後、この十干に「五行説」が結びつき、十干を五行風の呼び方にするようになったようである。

 五行説と言うのは、この世の全ては、「木・火・土・金・水」の五つで成り立っているという考えである。その五行を兄と弟の二つに分け、日本風の名前を付けたのが、今使われている十干である。

十干

元の読

こう

おつ

へい

てい

こう

しん

じん

日本読

きのえ

きのと

ひのえ

ひのと

つちのえ

つちのと

かのえ

かのと

みずのえ

みずのと

漢字

木の兄

木の弟

火の兄

火の弟

土の兄

土の弟

金の兄

金の弟

水の兄

水の弟

 今では、歳時記的には、「甲」は「こう」とは呼ばず「きのえ」と呼ぶ。有名な「ひのえうま」の「ひのえ」は「丙」のことである。

 


六十干支(ろくじっかんし)

 

<六十干支(ろくじっかんし)の生まれ>

 最初に書いた「十二支」と「十干」を組み合わせ年月を表そうという発想が生まれたのが、六十干支(ろくじっかんし)である。この方法だと、60組の組み方が出来、それを1年に一つ割り当てると60年で一回りすることになる。すなわち、60歳になると「還暦(かんれき)」と呼ばれるように、暦が一回りして元に戻るのである。

 

<六十干支(ろくじっかんし)の使われ方>

 明治まで使われていた「太陰暦」は、月の満ち欠け(朔望=さくぼう)を元にしているので、一ヶ月は30日になり365日が割り切れず、一年が12ヶ月の年や13ヶ月の年があったりしてつながりが持てないものであった。

 しかし、六十干支を使うと月や年が変わってもつながりが続くので、結構重宝されたようである。これを使うと、遡ったり先読みをして行けば、何時のどの日でも特定できることになるからである。

 組み合わせは、次の表の通りである。

 

きのえ

13

 

 

 

 

 

 

 

33

11

23

きのと

24

14

 

 

 

 

 

 

 

 

12

ひのえ

 

25

15

 

 

 

 

 

 

 

 

ひのと

 

 

26

16

 

 

 

 

 

 

 

つちのえ

 

 

 

27

17

 

 

 

 

 

 

つちのと

 

 

 

 

28

18

 

 

 

 

 

かのえ

 

 

 

 

 

29

19

 

 

 

 

かのと

 

 

 

 

 

 

30

20

 

 

 

みずのえ

 

 

 

 

 

 

 

31

21

 

 

みずのと

 

 

 

 

 

 

 

 

32

10

22

 

 

 

1きのえ・ね

11きのえ・いぬ

21

31

41

51

2きのと・うし

12きのと・い

22

32

42

52

3ひのえ・とら

13ひのえ・ね

23

33

43

53

4ひのと・う

14ひのと・うし

24

34

44

54

5つちのえ・たつ

15

25

35

45

55

6つちのと・み

16

26

36

46

56

7かのえ・うま

17

27

37

47

57かのえ・さる

8かのと・ひつじ

18

28

38

48

58かのと・とり

9みずのえ・さる

19

29

39

49

59みずのえ・いぬ

10みずのと・とり

20

30

40

50

60みずのと・い