宿場町以前の熊川
熊川は、若狭と近江の国境に接近し、現在滋賀県の保坂峠(水坂峠)を越えて、今津や朽木に至る位置にあります。熊川が宿場となる前、すでに鎌倉時代には関所が設けられていたとの説もあり、室町時代初期の永享10年(1438年)、熊川村の東端の大杉に関所のあったことが、京都の「大覚寺分書」に見えています。
熊川宿を歩いて・・・
若狭の国、福井県遠敷郡上中町熊川にある熊川宿。近年になり町並みや家屋が注目を浴びるようになった。普段何気なく車で付近を通り過ぎるくらいで、確りと見たころがなかったが、今回始めてゆっくりと歩く事が出来た。
町並みは多彩な様式を壊さないように気が使われていた。時折、現代の物があり、違和感も感じたが、例えば、エアコンの室外機を格子でカバーしたり、自動販売機の概観を木を使い覆うと言う工夫もあった。
緩やかに流れる川は、今でも洗濯物や野菜を洗う場所として活用されていたり、その川が屋内下にも流れている場所すら残っていた。
1kある町並みには、宿場館、白石神社、松木神社、大岩などがあり、旧逸見勘兵衛住宅(町指定文化財)屋内も拝観出来るようになっていて2時間をかけて歩いた。
文化とは関係ないかもしれないが、この町に住む人のプライバシーが少なからずとも害されているのじゃないかと思った。町の人が温かく挨拶をしてくれたが、どの町の観光でも気をつけなければならないのはマナーかもしれないと・・・
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