WORLD MUSIC

アフリカ〜太鼓、指ピアノ

 

アフリカの音楽について

アフリカ大陸は、北緯37度から南緯35度に至る広大な大陸です。大陸の北と南の一部の除いてほとんどが熱帯性気候の風土です。温帯に属する地域の比較的進んだ農耕のほかは、北部の乾燥地帯の半農半牧または遊牧、中央部多湿帯のジャングルの生活、中央から南にかけての原始的農耕といった生活を営んでいます。これらは、人々の生活と音楽との密接な関連を生じさせるひとつの理由となっています。

また、音楽の面からアフリカをみると、大きく2つの地域に分けられます。おおむねサハラ砂漠の南とエチオピアを東西に結ぶ線で分けれて、これより北側ではアラブ的で、南側ではいわゆるアフリカ的な、黒人の音楽がみられます。

太鼓

まず、太鼓の音が伝統言語になっていることが上げられます。言語の音の高低を楽器が模倣し、それにより一つ一つの音が意味を持ってくるということです。アフリカの太鼓が「トーキング・ドラム」と言われる理由はここにあります。

またコミュニケーションの手段として用いられる他にも、伝説や神話を物語ったり、人生のおもな出来事でもある誕生、結婚、死に際して演奏されたりと生活に密接に結びついているものです。

指ピアノ

アフリカの楽器には、簡単なつくりを持ち、素材の音が素直にあらわれるものが多くみられます。そのなかで指ピアノは、ヨーロッパでオルゴールを生み出すヒントとなったとも言われ、アフリカでも多くの地域に見られる楽器の一つです。名前は地域により異なり、サンサ、カリンバ、ムラビ等と呼ばれています。その耕造は簡単で、小形の木製の共鳴箱に金属の籐製の細い棒を何本か縦に並べ、両手のひらで挟み込むように持ち、親指ではじくものです。

 

指ピアノ

両手で挟むように持ち、金属部分を親指ではじく。

四角の箱型の他にも、半球状や台形など、様々みれ、

単純な作りながらも表現力にも富んでいます。

 

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