囲碁人口がどんどん減っています。
一千万人いた囲碁人口も、今では二百万人いるかいないか、と云われています。
スポンサーも、「囲碁は宣伝にならない」と感じ始めているようです。
地方では囲碁大会を止める新聞社も出始めています。
なぜ囲碁人口が減るのでしょう。
:原因は2つあります。
@ 新規入門者が増えない。
A 囲碁ファンの囲碁離れ。
囲碁関係者は入門者の減少のみが囲碁人口減少の原因だと思っているようです。
そのため、「入門教室」とか、「初級講座」ばかりに力を入れています。
私は、囲碁人口減少の原因の半分は「囲碁ファンの囲碁離れ」だと思っています。
では、なぜ、囲碁ファンは囲碁から離れて行くのでしょう。
遊び、あるいは趣味は何事もそうですが、面白ければ続けます。
面白くなければ止めます。
ですから、囲碁ファンが囲碁から離れて行くのは、「囲碁なんか面白くない」と思うからです。
もう少し詳しく考えますと、、、
囲碁自体はとても面白いゲームです。
どんな人でも碁を打ち始めると夢中になります。
大学の教授でも、大企業の社長でも、街のアンチャンでも、碁を打ち始めると、もう、夢中になります。
社会的立場も、体裁も、何もあったものじゃありません。
それほど、囲碁自体は面白いゲームなのです。
知恵比べ、意地較べに勝った時の嬉しさは天にも昇る嬉しさです。
「勝敗は関係ない」、とか良く言いますが、あれはウソですね。
碁に負けて、「囲碁は面白い」と思う人がいるハズがありません。
皆が皆、碁を打つ以上、やはり、勝ちたいと思います。
すると、どうなるでしょう?
そこには必ず人間的な葛藤が生じます。
軽い葛藤もあれば、重い葛藤もあります。
で結局、 一部の人達は 「しょせん囲碁とは虚しいもの」 と云う境地に達します。
そう云う人達が囲碁から離れて行くのです。