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「みなみザウルスが人でいっぱいです。どうにかしてください」とのメールを、小学校にお子さんを通わせているお母さんからいただきました。
まずは、みなみザウルスの説明から始めましょう。
文部科学省は、地域教育力の再生を総合的に進める観点から、「地域子ども教室推進事業
」を平成16・17・18年度の三カ年計画で進めました。
これは、小・中学生を対象として、放課後や週末における安全・安心できる環境の整備として、学校や公民館、商店街の空き店舗等に子どもの居場所(活動拠点)を儲けて、地域の教員、大学生、青少年・社会教育団体関係者と連携して体験活動や交流活動を行おうというものです。
また、厚生労働省は児童館を使っての「放課後児童健全育成事業」を行っていました。この2つの事業が合体する形で、平成19年度から「放課後こどもプラン」が始まります。
そして、勝山市でもこの放課後こどもプランに乗り、成器南小学校を利用して成器南児童教室を開設します。これは、簡単に言えば、「放課後の学校の一部を児童館のように用いる」というイメージでとらえていただければ結構かと思います。この成器南児童教室は愛称を募集し、「みなみザウルス」との名称に決まりました。
成器南小学校区には、元々、南児童館があります。ところが、南児童館は元町二丁目の、エッソさん(ガソリンスタンド)の裏手にあるため、猪野瀬地区の子供たちが利用するには不便でした。村岡小学校、北郷小学校という例外はあるものの、児童館・児童センターと学校は隣接・近接している方が、やはり便利は良いものです。
この不便を解消することが、みなみザウルス設置の目的のひとつでもあったのですが、ここで困ったことが起きてきました。
冒頭で紹介したメールのように、子供たちが多くなりすぎているのです。
現在、みなみザウルスに登録している児童の数は、80名を超えています。そして、常時50名程度の児童が利用しています。放課後の学校を利用するといっても、校舎すべてを使用するわけではありません。校舎のうち、教室2つと体育館を使用しています。ここで50名程度の児童が、遊び・学ぶには手狭な感がするのは否めません。
事実、この「登録80名強、常時50名程度利用」という状況は、国の定めた「登録70名、常時40名程度利用」という基準をオーバーしています。
さらに、このみなみザウスルと小学校との棲み分けにも課題が生じています。例えば、今の時期ですと小学1年生は午前中だけで授業が終わります。すると、みなみザウルスとして体育館を使用したくとも、小学校の正規授業で体育館を使用するため必然的にみなみザウルスは2つの教室しか使えません。
これは小学校1年生だけの問題ではありません。低学年と高学年では授業終了時間が異なるため、低学年児童が放課後になった時刻でも、高学年は授業中ということがあるのです。すると、やはり体育館使用でぶつかる事態が発生します。
もちろん、体育の授業コマをずらすことでこの問題自体はクリアできるのですが、こういった諸課題がいくつか発生していることは事実です。
上記の、棲み分けの問題は、この事業そのものが持つ課題点ですので、話を「みなみザウルスの混雑」に絞って先に進みましょう。
そこで、この混雑を解消する手っ取り早い方法は、「現在のみなみザウルスを拡張する」ことなのですが、これはどうも難しいようです。
現在、みなみザウルスのランニング・コストは、国庫補助を受けています。その比率は、
国 3分の1
県 3分の1
となっています。残り3分の1が勝山市の負担です。
まず、「みなみザウルスを拡張して、部屋数を増やすための工事、並びに維持費用について、国庫補助は出るのか」という点については、結論から申しますと、出ません。
さらに、市の担当者にお願いして県に問い合わせてもらったところ、「現行の国の基準を超えるものについては、平成22年に補助を打ち切る」とのこと。つまり、現行の国の基準は「登録70名、常時利用者数40名程度」を超えてしまうものは、補助対象外になるということです。
市としても、悩ましいところです。
みなみザウルスの利用者増を受けて、南児童館の利用者は減っています。ですから、単純に考えれば、みなみザウルスを使っている子供たちを南児童館へと流せば、国の基準を下回ることになり、従来どおり維持・運営予算は国・県の補助を受けられます。
しかし、そう単純に事が進むとは思えません。元々南児童館に通っていた子供たちが、みなみザウルスへと足を向けたのは
@学校の中にあるので、便利だから。
A友達がいるから。
といった理由があるからです。特に、Aの「友達がいるから」という理由がある以上、「あなたは、みなみザウルス」「あなたは南児童館」といった分け方はできないでしょう。市が悩んでいるのはこの点にあります。
とは申せ、期限が決まっている以上、何らかの対策を講じなければなりません。
勝山市は、鋭意検討中です。その方向性が出たときには、またご報告いたします。
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