男 子    男子優勝決定戦は、3年連続の春高出場を目指す福井工大付属福井高校と、3年ぶりの出場を目指す北陸高校の、伝統の激突となった。
1st set  最初の得点は福井の蓑輪、北陸の近藤の両エースのスパイクで幕を開ける。6−6の同点から福井は連続のブロックポイントで波に乗り、7連続得点で13−6とリードする。中盤も福井がブロックワンタッチでつなぎ、再度攻撃で確実に加点する。北陸も近藤、木下のスパイクで応戦するが、序盤の点差が響き、25−16で福井が第1セットを取る。
2nd set  序盤は北陸リードの展開でゲームが進むが、終盤福井は平井のサーブで23−23と追いつくと、最後は北陸のクイックをブロックでしとめ26−24で福井が第2セットを連取する。
3rd set  後のない北陸は第3セットリベロ杉原の好レシーブから、木下がスパイクを決める展開をつくり15−7とリードする。福井も古川・武藤連続ブロックで得点差を縮めるが、セット終盤北陸は好レシーブを連発し、最後は近藤が決め25−20で第3セットを奪った。
4th set  序盤福井は飯田がスパイクとブロックに大活躍し、9−2と一気に流れをつかむ。中盤も平井のサーブで北陸のレシーブを崩し、ブロックでしとめる展開でリードを広げる。終始ブロックで相手にプレッシャーをかけ、全員攻撃で加点し、最後は平井のスパイクが決まり、25−16でゲームセット。
 福井高校が高いブロックを中心とした全員バレーで、3年連続となる栄冠を手にした。
文:林 憲一郎 
女 子    女子優勝決定戦は、昨年の覇者福井商業高校と、1年生中心の若いチームの北陸高校の戦いとなった。
1st set  北陸の好サーブで福井商業のミスを誘い、速いライト攻撃で序盤リードを奪った。福井商業もセンター半田の高い攻撃で流れを戻そうとするが、北陸のテンポの速い攻撃を止めることができず、北陸が1セット目を先取した。
2nd set  北陸は序盤から1年生エースの岩田の好サーブでリードを奪い、速攻・時間差攻撃でリードし続けた。リードを許し続けた福井商業は、終盤冨山のサービスエース、エース岩先のスパイクで流れを引き戻したが、最後まで追いつくことができず、第2セットも奪われた。
3rd set  福井商業がサービスエースなどでリードし、エース岩先にボールを集め流れをつかんだ。対する北陸は堀、岩田のライト攻撃などで流れを引き戻し両チーム一進一退の攻防が続いたが、最後は福井商業がエース岩先の活躍で第3セットを手にした。
4th set  序盤の1点を争う展開から、北陸はエース岩田の活躍で得点を重ね、リードを奪った。福井商業はセンター半田・岩先の高いブロックやスパイクで粘るも、レシーブ力で勝る北陸が第4セットを奪い、セットカウント3−1で北陸高校が昨年の雪辱を果たし、栄えある栄冠を手にした。
文:鈴木聡史
ゲーム内容