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ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調S.124 F.Liszt(1811-1886)フランツ・リストがピアノ協奏曲を何曲書いたか正確なところは分からないが、この第1番は最も広く演奏される。4つの楽章からなり、各々切れ目なく演奏するようになっており、3つの主題を相互に密接に関係させるという特殊な構成をみせている。第3楽章のトライアングルの巧みな用法が印象的で「トライアングル協奏曲」と例えられる事もある。1852年2月17日、ワイマール宮廷演奏会でベルリオーズの指揮、リスト自身のピアノ独奏で初演された。 1830年と記されたリストのスケッチにはすでにこの協奏曲の主題が散見されている。1839年には、再びこの主題を取り上げて、協奏曲の作曲に取り掛かっている。翌年からまたこれに従事するのを止め、演奏家としての忙しい生活を経て、ワイマールに落ち着くようになった1849年に本格的に着手して、7月に一応の完成をみた。しかしこの後も演奏は行われず、リストはひたすら改訂を繰り返す。ワイマールの宮廷学長として様々な音楽を指揮する中で、リストは次第にオーケストレーションへの自身を深め、管弦楽化には弟子のラフ(1822-82)の貢献もあり初演に至ったといわれる。 「ピアノの魔術師」といわれ史上最高のヴィルトゥオーゾ(名手)といわれた彼の作品だけに、華麗な技巧が盛り込まれており、ピアニストの指が鍵盤を所狭しと駆け回る作品である。 |