真空管試験器   ヒースキット TC−2
一度は使ってみたいと思っていた
真空管試験器を入手した。
真空管の試験方法はカソード抵抗を
変化させ変化するプレート電流から
相互コンダクタンス(gm)を知る方法が
あるがヒースキットTC−2は全ての
試験管を2極管として
動作させ流れる電流から良否を判断

する方法である。
3極管であろうと5極管であろうと
2極管接続として交流を印加して
プレート電流を測定して良否試験している。
他の方法の試験器とくらべ部品数が
少なくなり重量も軽い。
試験方法も簡単である。
ヒースキットの真空管試験機TC−1(初代)
TC−2、TC−3とどの機種も
この方法である。
試験方法は真空管を挿しロールペーパーに
従って真空管を選択し
・TYPE SW 
 (印加する電圧レンジ選択)
・フィラメント電圧 SW 
 (フィラメント電圧選択)
・PLATE電圧 VR
 (印加する電圧調整)
・TOP SW 
 (プレートと全てのグリッドを接続)
・BOT SW
 (カソードに接続)
以上を設定して電源投入する。
試験SWをONにしてメータ指示が
Good範囲であればOKである。
試験SWがOFF状態で電極間がショート
していればSHORTランプが点灯して
知らせてくれる。
電源電圧の設定  110Vから240Vで
ありこの範囲であれば設定可能である。
100Vの場合少し指示が低くなるが
使用可能のようである。
内部には余裕があるので100v→110v
変換トランスを内蔵できる。
ヒータ電圧トランスが入手できれば自作も
容易のようである。
5極管6AR5の試験概念図 

 カソードとプレート、グリッド間に交流を
 印加して流れる電流の指示で
 良否判断する
 配線図 部品数は少ない