NSBチューナ
1954年に開局した日本短波放送(NSB)を当時主流であった中波ラジオに
接続して短波放送を受信できるようにしたチューナである。
無電力で最も簡単なチューナである。
構造は2本のコイル、1本のコンデンサー、切替スイッチから成る。
中波ラジオのアンテナコイルと局発コイルにチューナのコイルを並列に
接続しそれぞれのインダクタンス値を低くし受信周波数を短波帯まで
引き上げたものである。
簡単な構造で安価であったが、一番の欠点はQRH(周波数変動)が
大きかったことである。スイッチをいれてから安定するまで何回も
ダイアルの調整が必要であったのでQRHの少ないNSBクリスタルと
呼ばれる水晶発信子を使用したコンバータも販売されている。
日本短波放送は株式市況実況、競馬実況、教養番組などを主に放送して
いた。特に株式市況実況は株売買する者にとって短波放送が重要な情報源であった。
なつかしいペーパコンデンサーが
使用されている
自作5球スーパに接続した状態
日本短波放送の開始までは中波ラジオが主流であったが、その後
オールウェーブラジオの物品税が20%から5%へひき下げられた
こともあり、短波放送が聴けるオールウェーブラジオが主流となり、
5年後の1959年には90%以上がオールウェーブラジオとなっている。
日本短波放送は1978年(昭和53年)に「ラジオたんぱ」となり
2004年(平成16年)には「ラジオNIKKEI」となっている。

インタネットが普及するまで海外での日本人は日本国内情報を日本短波放送に
たよっていたことが多かった。
現在は海外の情報はインターネットにたよることが多く、放送も
USBインターネットラジオをパソコンのUSB端子に差し込めば160カ国13000局
の海外放送がたちどころに聞ける時代になった。

短波放送は電波状態で聞こえないこともあるため3MHz帯、6MHz帯、
9MHz帯の3波を送信していてその時間帯で一番聞こえる周波数を選択して
聞く。中波放送のように安定していないが大きくなったり、小さくなったり
する不安定な放送を聴くのもたまにはいいものである。
この周波数帯域にはアマチュア無線の周波数帯域もあり、偶然にアマチュア無線
を聞き興味をもった人もあると思う。
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