アルテックのホーン811B、511Bの試聴
ダイヤトーンのスピーカDS−8000にアルテックのホーン811Bをつないで聞いてみた。

各機器のデータ
 DS−8000(ダイヤトーン3wayスピーカ)
  周波数特性 35Hz〜40KHz、定格感度93db、クロスオーバー周波数500Hz、3500Hz

 811Bのドライバー808−8B(ホーン、ドライバー共アルテック製)
  周波数特性 500Hz〜20KHz、定格感度104db


・アルテックのドライバー808−8Bでホーン811Bを駆動(500Hz〜20KHzを再生)
・DS8000はウーハーのみ使用(35KHz〜500Hzを再生)
・クロスオーバー周波数は500Hzとしてネットワークを自作しドライバー808−8Bを駆動した。
ネットワークの製作
  クロスオーバー周波数500Hz、ドライバーインピーダンス8Ω、ー12db/Octネットワークとして
  コンデンサー、コイル値を算出するとそれぞれ22μF、2.7mHとなる。
  本来アッテネータは固定抵抗が望ましいが、ウハーと811Bドライバーの感度の差が大きく
  固定抵抗値の予想も困難のようなので可変抵抗とした。
  コンデンサー22μFは標準品があった。
  コイルは3.0mHが最寄値であったため、LCRメータを見ながらコイルを5〜6回ほどいて
  所望の2.7mHとした。

DS8000
  このスピーカのネットワークはスピーカ本体とは別筐体となっておりウーハのみ使用
  する場合はスコーカ、ツイータへのケーブルを抜けばよい。
  
可変抵抗はフォステクスのR−80B
8Ω100Wタイプ
3.0mHのコイルはLCRメータを見ながら
2.7mHにカットしボンドで固定した
ネットワーク前面
アルテックドライバー808−8Bと
ホーン811B
試聴感
 ・DS8000は躍動感のあるおおらかな鳴りであったが
  その感じは変わっていない。
 ・周波数特性の違いによる高音の劣化はあまり感じられない。
 ・高音域の力強さが感じられる。
 ・視聴する耳の高さにより高音域のレベル差がある。
  耳のレベルにホーンを向けたほうがよい。
 ・テナーサックスの音はリアル感が増した。
 ・ピアノ音はDS8000の方が聞きやすい。
 ・調整したアッテネータのレベルは-15dbあたりである。


クロスオーバー周波数500Hzとした場合ホーンは811B
よりひとまわり大きい511Bがメーカ推奨であるから
500〜800Hzのあたりの落ち込みがあると思われる。
聞きなれたDS8000と比べれば音に新鮮味はある。


   
811Bホーン
しばらく811Bで聞いていたが、どうしても本来の
511Bホーンで聞いてみたくオークションで入手した。
かなりの大きさである。巾で12cm大きい。

811Bホーンと比べると
・ピアノ音は低音から高音まで聞きやすい。
・テナーサックスは迫力がました。
・おおらかな鳴きっぷりはさらに増大した。
・音のヌケは良くなった。


DS8000と比べると
ダイヤトーンDS8000は今はなきダイヤトーンが最後に
だしたスピーカである。ネットワークを別筐体とするなど
音にこだわりがされている。
あらゆる音楽を無難にかなでるスピーカである。
クラシックはDS8000、ジャズは511Bでというのが
現在での結果である。
511Bホーン