5球スーパの製作
開局した当時の受信機は家庭用の5球スーパラジオを改造したものだった。ジャンク箱に
残っている当時使用した部品を使用して組み立ててみた。
ST管5球スーパのスタンダードともいえる構成である

上段左から
6WC5:局発、混合
6D6:中間周波増幅
6ZDH3A:検波
42:低周波増幅

下段
12F:整流
12Fは中古品は品不足状態、新品だと6000円もする
シャーシは穴のあいたものがミズホ通信から
市販されている
トランスも5球スーパ用として入手できる
シールドケース、ソケットは中古のものを購入した
シールドケースは品不足状態、中古で1800円もした
電解コンデンサーは新品のものを購入した
IFT、バリコンは手持ちのものを使用

コイルはミズホ通信でも復刻版が販売されているが
NPO法人「ラジオ少年」で格安で入手できる
NPO法人「ラジオ少年」
局発コイルはコアにエナメル線
を巻いてつくる
パッテングコンデンサーは入手できな
かったので、ミゼットバリコンに
固定コンデンサを並列接続し
使用した
部品を組み込んだ様子
これほど部品が大きいとハンダ付けも容易である。
左上は音声出力トランス
3個のVRは電源SW、音量VR、音質VRである。

配線の色分け
ヒータ回路:青 B電源:赤 信号回路:黄
その他:白、緑
シャーシ裏面の配線した様子
コンデンサ、抵抗共小型化されているので
スペースの余裕はある
シャーシ上部の様子
スピーカはなるべく大きなものを使用した
ほうが当時の音を再現できる
パネル面
組みあがって真空管を差込み、恐る恐る電源をいれてみた。局発のミゼットバリコンを調整すると
ローカルのNHKが聞こえてきた。さらにIFTを調整すると感度があがってきた。
音の歪も感じられない。横行ダイヤルを使用する場合は局発コイルの巻き数を加減する必要がある。
部品入手はこれから益々困難となるので、手持ち部品が少ない場合は5球スーパのジャンク品を
入手して部品取りをしたほうがいいかもしれない。